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    2020.08.13 長谷部雅一のソロキャンプ入門

    私が書きました!
    アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター
    長谷部雅一
    1977年4月5日生まれ。有限会社ビーネイチャー取締役。家族がいるのにもかかわらず、ソロキャンプ、ソロ登山、ソロ旅などなど、お一人様遊びをこよなく愛する風来坊なネイチャー系会社の役員。仕事の範囲は広く、プロジェクトの企画・コーディネート・運営の他、研修講師、ネイチャーインタープリター、場作りの仕掛け人も務める。著書『ネイチャーエデュケーション』(ミクニ出版)、『ブッシュクラフト読本 自然を愉しむ基本スキルとノウハウ』(メイツ出版)など多数。その他雑誌連載、テレビやラジオなど、アウトドア、幼児教育を主として多数のメディアにて活躍中。

    何でもいいようで何でもよくない。選ぶのが簡単なようで簡単ではないという奥深さを秘めているのが箸、スプーン、フォークなどのカトラリー類だろう。自然の中で遊ぶのだから、ゴミになる使い捨てのカトラリーはできる限り使いたくないし、自分の好みのカトラリーで食事をしているのとしていないのでは同じ食べ物でも味は大きく変わってくる。また、ソロキャンプにおいてのカトラリーは、単なる食事をする道具に留まらない役割を持つこともあるのだ。さて、巷にある多種多様なカトラリーから何を選べばいいのだろうか?

    カトラリーの使用用途は幅広い?


    あまり大量に道具を持って行かないスマートスタイルなソロキャンプにおいて、カトラリーは単なる食事の道具だけではない。時には炒める、混ぜるなどの調理器具であり、また時には具材を刺して串焼きの串の代わりに使う事だってある。場合によってはペグなど別の用途として活用することもあるかもしれない。色々な用途を想定して、かつ美味しく食事ができる物を選びたい。

    カトラリーを選ぶときの基本ポイント

    1:何を使うか?

    カトラリーは、箸、スプーン、フォーク、その他いろいろなものがある。まずは自分が何を使いたいのかを考えよう。もちろんいくつかのカトラリーを組み合わせて持って行くのもありだけど、用途を理解しておかないと結局使わずに持ち帰るだけになってしまう。当たり前に誰もが使ったことがある物だけど、改めてそれぞれの特徴を整理しておこう。

    ① 箸

    細かい作業までが自由自在にできる箸は、個人的にはベストチョイスだ

    言わずと知れた、日本人なら誰でも日々使うカトラリー。「挟む」「刺す」「切る」「かき混ぜる」などという細かい作業がなんでもできるのが特徴で、当然調理道具としての汎用性も高いオールラウンダー。ただし、汁物をすくうといったことはできないのも特徴のひとつ。熱々のスープを飲むときは器が冷めるまで待つ必要がある。

    ② スプーン

    雑炊を食べたい気分だったらコレ!コーヒーの時も使いたくなる

    「すくう」「混ぜる」に特化したカトラリーで、主にスープ類をすくって口に運ぶ時などに使う事が多い。日本人の食文化として汁物は器を口につけて飲む事が多いので、そういった意味での活躍の場は少ないが、粉物等をすくって別の場所に入れる、かき混ぜるなどの作業には適任だ。

    ③ フォーク

    パスタや茹でただけのソーセージなどを食べるときはどうしても使いたくなる

    パスタやハンバーグなど、洋食を食べる時に必要な「刺す」「絡め取る」「切る」など、箸と同様の役割を果たしてくれるカトラリー。箸ほど繊細な作業は得意ではないものの、こと「刺す」という動作はピカイチだ。汎用性も高く、箸が2本で一膳なの対して1本ですむ利点がある。

    ④ その他

    じつはものすごくよく考えられていて秀逸なデザインだけど…

    「すくう」「混ぜる」のスプーンと「刺す」「絡め取る」「切る」のフォークのハイブリット的な構想のもと作られたカトラリー。先割れスプーンもその一種で、上手に使えば様々な活用方法があるのが特徴。ただし、スプーン機能もフォーク機能も100%の能力を発揮できるわけではない。ひとまずこれ一本で!というときはベストかもしれない。

    2:何で何を食べたいか?

    大好物が何か?でも使うカトラリーが変わってくるのが面白いところだ

    食事を食べるための道具として考えると、「何を何で食べるか?」は大切な要素になる。これは育ってきた環境や趣味趣向によって感覚値は大きく異なるが、「何を食べたら幸せ」で、「それを食べるのに何が一番最適なカトラリーか?」の2つからカトラリーを選んでみるのもひとつの手だ。ラーメン好きならおそらく箸を使いたいだろうし、パスタならフォークがいいだろう。逆に、焼きソーセージやゆで野菜などならどっちでもいいという考え方もある。最近では、丼好きで、使うなら絶対スプーンがいいという人もいるだろう。

    好きな量をほおばりやすいのが箸の魅力

    使いやすいけど、気分は洋食?

    道具としては良いけど相性が悪い場合も

    その他の要素から考えてみる

    ここからが、食以外の視点も入れ込んだときのカトラリー選びのポイントを紹介しよう。選択の要素は様々だが、まずは次の3つの要素から選んでみると比較的失敗の少ないカトラリー選びができるはずだ。

    1:素材

    軽さか?口当たりか?コストパフォーマンスか?素材でチョイスする考え方も

    どんな素材のカトラリーにするかは、悩ましい視点だろう。直火や高温に強いのは金属製だし、口当たりなら木製も捨てがたい。軽さとコストを考えるとプラスチック系の物を選ぶという方法もある。それぞれ得意不得意があるので、どこに重きを置くかで選んでほしい。

    2:色

    好きな色にするか?食事が美味しく感じる色にするか?色は大きな問題だ

    単純に、「この色で食事をしたら食事が美味しく感じるか?」という視点で、気にしない人はまったく気にならないが意外と影響する場合もある。できれば直感的に食べ物や食材が美味しく見える色を選んでみてはいかがだろうか?

    3:長さ

    車か?バイクか?バックパッキングスタイルか?などソロキャンプのスタイルは大きな指針になり得る。次の2つの視点で少し深掘りしたい。

    ① クッカーと手のサイズの相性

    自分が主に使うクッカーの形や深さ、そして自分の手の大きさによってどのくらいの長さがいいかは大きく変わってくる。深型のクッカーに短いカトラリー、大きな手だと使い勝手がかなり悪くなるし、浅型のクッカーなら手が大きくても短めのカトラリーでも充分使える。どんな道具を使うか?自分の手の大きさは?の視点で長さを決めてみよう。

    深型のクッカーには長めのカトラリーが使いやすい

    カトラリーが短すぎると、料理に支障が出ることも

    ② 収納性

    長いカトラリーがベストとなっても、収納がしやすいか?しにくいか?という視点で見ると、また違った考え方も生まれる。バックパッキングスタイルならこの辺はよりシビアに選びたいところ。ひとつの考え方としては、「折りたたみ式」といった小さく変形するカトラリーを選ぶという手もある。また、「シンデレラフィット」するカトラリーを探すのもまた1つの方法だ。「クッカー+予備のガスカートリッチの高さ=カトラリーの長さだとベスト」など、シンデレラの靴の様に自分にもっともフィットするものを探すのも楽しい。

    使いやすさと収納サイズはどんなギアも悩ましいところ

    好きな食べ物、口当たりや見栄え、価格など、視点は様々。できるだけ色々なものを触って、ギアと組み合わせてみて、流行に流されず自分に最適なカトラリーを見つけてほしい。

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