オールシーズン対応の二刀流バーナー!SOTOストームブレイカーを徹底解説 | バーナー・燃焼器具 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2020.08.02

    オールシーズン対応の二刀流バーナー!SOTOストームブレイカーを徹底解説

    私が書きました!
    フリーライター
    happeaceflower
    北海道在住。キャンプや釣りなどのアウトドアに関する記事を中心に執筆しているフリーライター。趣味のキャンプや釣りの他に、車中泊をしながら、道の駅のスタンプラリーも制覇。オールシーズン外遊びを楽しむアウトドア女子。

    SOTOストームブレイカーはオールシーズン対応!

    ストームブレイカーはガソリンとガス缶の両方使えるのが最大の特徴。

    アウトドアで必需品のバーナーは、キャンプや登山、釣り場でも大活躍!しかし、気温の低い時など、ガスバーナーが点火しなくて困った、なんて経験はありませんか?

    そんな時におすすめしたいのが、ガソリン式のバーナー。でも、手軽なガスバーナーも捨てがたいし、両方持っていくのは大変・・・。そんなワガママに答えてくれる、バーナーがあるんです!

    今回は、ガソリンとガスの二刀流!SOTOストームブレイカーSOD-372をご紹介します。

    SOTOストームブレイカーSOD-372の特徴

    ストームブレイカーとは?

    ストーム=嵐、台風、荒れる、ブレイカー=壊す、遮断などという意味。つまり「強風を遮断する」という事。まさに、名前の通りの強風にも負けない強いバーナーです。

    それではさっそく、SOTOストームブレイカーの特徴を解説します。

    なんてったって二刀流!

    (左)ガソリン使用時のポンプ(右)ガス缶使用時のバルブ

    ストームブレイカーの最大の特徴は、ガソリンとガス缶が両方使えるという事。ガスバーナーは手軽に使えて便利ですが、氷点下の冬キャンプや釣り場では、点火しなくなる事もしばしば。特に私の住む北海道では、ガス缶が使えなくなる場面がでてきます。

    ストームブレイカーだと、両方の燃料が使えるので、どんな状況でも安心ですね。

    ノズルの交換なし

    (上)ガソリン使用時(下)ガス缶使用時

    ストームブレイカーは写真を見てもわかる通り、ノズルを変える必要がありません。

    ガス缶で点火しない状況でも、すぐにガソリンにチェンジできるので、余計な作業が少なくて便利です。

    風にも強い圧倒的な火力

    (上)ガソリン使用時(下)ガス缶使用時

    30m/sの風力にも耐えるというストームブレイカー。家にある最大風力のドライヤーにも耐えられるのか試してみました。最大風力が22m/sのダイソンのドライヤーで風を当ててみましたが、ガソリン・ガス缶両方とも、強風に負けることなく燃焼していました。

    ガソリンで使ってみた

    それでは、実際にストームブレイカーを使ってみます。まずは、ガソリンから。

    使えるガソリンの種類は?

    ガソリンをフューエルボトルに入れて使用します。

    ストームブレイカーでは、ホワイトガソリンの他に、自動車用のレギュラーガソリンの使用が可能です。ガソリン携行缶やポータブルガソリンボトルがあれば、どこのガソリンスタンドでも購入でき、ガス缶と比べると圧倒的にコスパが良いです。

    ボトルの上限ラインを目安に。

    ガソリンをフューエルボトルに移し替える時の注意点は、満タンに入れない事。ポンピングで圧力を入れる時に空気室が必要だからです。私が使ってる400mlのフューエルボトルでは、280mlが上限になってます。

    ポンピングが必要

    ポンピング前。

    写真中央の金属の突起に注目。

    ポンピング後。突起が飛び出し赤い印が出てきます。

    ガソリンを使うギアは、タンク内に圧力をかけることで燃料を送り出します。そのため、圧力をかけるポンピングという作業が必要になります。でも、どこまでポンピングすればいいの?本当にポンピングできてるの?そんな疑問がわきませんか?

    ストームブレイカーは、ポンピングをすると金属の突起が飛び出し、赤い印が見えてきます。ポンピングは70回ぐらい必要との事ですが、私は赤い印が見えてから更に10回ほどポンピングするのを目安にしています。

    点火

    ダイヤル部分。

    STOPの位置でノズルを挿入。ダイヤルを上に引っ張ってSTARTの位置で点火。落ち着いたらRUNで火力調整。

    いざ、点火。最初は赤い炎が勢いよくでます。

    ポンピングが終わったら、ダイヤルがSTOPなのを確認してノズルを差し込みます。次にダイヤルを上に引っ張り、STARTの位置へ回してバーナーヘッドに点火。

    はじめは勢いよく赤い炎が出ますが、数十秒でおちつき青い炎になります。火力が安定したら、RUNの位置に回して調整をしてください。

    ガスで使ってみた

    次に、ガス缶で使ってみます。

    使えるガス缶の種類は?

    (左)CB缶(右)OD缶

    ガス缶の種類は、CB缶・OD缶の2種類。CB缶はカセットボンベ、OD缶はアウトドア缶の略です。CB缶は手に入りやすく価格も安いのですが、火力に重点をおいたストームブレイカーでは、OD缶を使用します。

    バルブを取り付ける

    バルブ装着時。

    ガス缶の蓋を外し、バルブをくるくる回して取り付けます。

    バルブを取り付けた後は、脚を開く。

    バルブを取り付けた後は、脚を開きます。点火した後にガス缶をひっくり返すので、その時に必要な脚です。

    点火

    点火して5秒後、ガス缶をひっくり返す。

    一瞬火力が上がる時があるので、ちょっとびっくりしますが、すぐに落ち着きます。

    お湯は何分で湧く?

    ガソリン使用時。

    ガス缶使用時。

    コーヒーやスープを飲む時、カップラーメンを食べる時など、気軽にお湯が沸かせるのがシングルバーナーの最大の強みです。ストームブレイカーは果たして何分でお湯が沸くのか?試してみました。

    まったく風のない室内で、お湯の量は両方とも500ml。結果、ガソリンは2分4秒59、ガス缶は1分25秒68と、ガス缶の方が早くお湯が沸きました。通常の気温で風のない状況だと、ガス缶の方が火力が強いようです。

    お手入れ方法

    付属のメンテナンスキット。

    通常のお手入れは、付属のメンテナンスキットを使います。

    (左上)各種ナットを締める(右上)裏側のナットはツール2つ使う(左下)裏側のエンドキャップを外してノズルのカーボン除去(右下)ポンプのパッキンにグリースを塗る。

    使用するうちに各種ナットがゆるんでくるので、増締めしてください。火力が低下してきたら、バーナーの裏側にあるエンドキャップを外してノズルの掃除。ポンピングしても加圧されない場合はポンプのパッキンにグリースを塗ってください。

    定期的なメンテナンスで、バーナーは長持ちします。

    収納ケースが優秀。

    付属の収納ケースが、かなり優秀です。内側のチャック付きポケットにメンテナンスキットが収納できます。メンテナンスキットの紛失を防ぎ、いざ必要な時にすぐ取り出せるので便利。そして、内側には仕切りがあるので、ガソリンパーツとガスパーツに分けることができます。

    オールシーズン使える優秀バーナー

    私は、普段は手軽なガス缶を使っています。しかし、寒くてガス缶が点火しない時や、ガス缶が売ってない時は、ガソリンにチェンジ。オールシーズン使える優秀バーナーです。

    ガソリンとガス缶が使える二刀流!強い風にも耐えるタフなバーナーがほしい方には、かなりおすすめです。

    SOTOストームブレイカーSOD-372

    サイズ:使用時W150×D130×H90mm/収納時W65×D65×H90mm 
    ゴトク経:Φ170mm
    重量:合計448g(本体:225g、ガスバルブ:53g、ポンプ:170g)
    発熱量:3.5kW(3,000kal/h)
    使用時間:約0.8時間(SOD-725T 1本使用時)/約1.6時間(自動車ガソリン480ml使用時)
    材質:ゴトク・バーナーヘッド・器具栓つまみ:ステンレス/ジェネレーター:真鍮

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