この調査をもとにしたプロジェクト「The Movement Conservation Project(ムーブメント・コンサベーション・プロジェクト)」を、より身近に体感できる場として、2026年10月14日(水)から20日(火)までの7日間、東京・大手町仲通りで体験型イベント「ASICS 15:09 Movement Hunt」が開催されています。会場で何が体験できるのか、そして日常の動きをどう捉え直せばいいのかをレポートします。
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31カ国・地域、約3万4,000人が答えた“動かない”日常
アシックスは2026年7月に31カ国・地域で、各国・地域の一般生活者1,000人を対象に、グローバル調査「State of Mind」を行いました。その結果、人々は起きている時間の約86%を身体を動かさずに過ごしているとわかりました。これは自己申告にもとづく1日の運動量から、起きている時間を16時間として算出した数字です。単純に換算すると、1日およそ13時間45分は動いていない計算になります。
背景として浮かび上がるのは、暮らしの便利さです。回答者の64%が「現代の生活はあまりに便利で、ほとんど動かずに一日を過ごすのは簡単」と答え、40%以上が「3日以上、家から出なくても問題なく過ごせる」としています。用事を対面でなくオンラインで済ませることが多い人は41%、人との交流を電話やビデオ通話で済ませることが多い人は39%でした。18〜24歳では、これまで自分でしていた作業をAIに任せている人が41%に上り、全年齢層で最も高い割合です。
運動を「保全」する──Movement Conservation Statusという考え方
このような状況に対し、アシックスは、運動とメンタルヘルス研究の第一人者であるブレンドン・スタッブス博士(キングス・カレッジ・ロンドン所属)と共同で、「Movement Conservation Status(ムーブメント保全ステータス)」という指標を開発。WHO(世界保健機関)、Sport England、NHS Englandが公表するガイドラインや、米国の身体活動ガイドラインといった国際的な基準をもとに、自己申告による週あたりの運動量を次の3段階に分類します。
- Active:週150分以上
- At Risk:週30〜149分
- Endangered:週30分未満

野生動物の保全状況になぞらえたネーミングですが、要するに「いまの動き方を、どれくらい守れているか」を測るものさしです。
この基準で見ると、成人の53%が「At Risk(要注意)」または「Endangered(危機的)」に該当しました。さらに約4人に1人にあたる23%は、週30分未満しか身体を動かしていない「Endangered」に分類されています。
アシックスは、現在の傾向が続いた場合、2035年にはこの割合が56%まで上昇すると予測しています。調査対象31カ国・地域の18歳以上の推計人口(約40億4,000万人/国連「世界人口推計2024年版」)に当てはめると、およそ23億人に相当します。さらに、18〜24歳では、推奨される活動量を満たしていないと答えた人が57%と半数を超え、そのうち92%が、気分の落ち込みやストレスの増加、睡眠の質の低下といった影響を実感していると回答しています。
この点について、南カリフォルニア大学の生物学・人類学教授デイビッド・ライクレン氏は、現代社会は身体を動かすことを「しても、しなくてもよい選択肢」にしてしまったと指摘します。しかし私たちの心身は、いまも日常的に動くことを必要としており、今回の結果は、動くことが感じ方や考え方、日々の調子を支えるものだと示している、というのが氏のコメントの趣旨です。そして希望がもてるのは、大きな変化は求められず、無理のない範囲の積み重ねで確かな違いが生まれるという点だとも述べています。
日々の運動をどうすれば増やせるのでしょうか? 少し先の未来の自分のために、少しの運動(Movement)をする啓蒙活動が始まっています。
研究を“体感”する場所、大手町仲通りの「ASICS 15:09 Movement Hunt」
それを体感できる場として、2026年10月14日(水)から10月20日(火)までの7 日間、東京・大手町仲通りにて、体験型イベント「ASICS 15:09 Movement Hunt」を開催中です。
ここでアシックスが打ち出しているのが、「1日15分程度」身体を動かそうというメッセージ。根拠となっているのは、2022年に実施された研究調査の結果です。冷静さ、回復力、ポジティブさ、充実感、リラックス、自信、鋭敏さ、穏やかさ、集中度、エネルギッシュさという10の認知的・感情的特性を独自の方法で点数化し、約15分の運動で精神状態にポジティブな影響が見られる可能性が示されたといいます。

こうした研究結果を、数字ではなく体験として届けるのがこのイベントです。アシックスジャパンが展開するプロジェクト「It’s My Day これが私の今日のよろこび」の一環として開催され、参加は無料。三菱地所が主催する「まちまるごとWELLNESS WEEKS 2026AUTUMN」とも連携しています。

会場に入ってまず目に入るのは、3つのドームです。ソファでくつろぐ「Couch Nester(カウチネスター)」、ベッドの上でスマートフォンを眺める「Bed Scroller(ベッドスクローラー)」、デスクに座って仕事を続ける「Desk Worker(デスクワーカー)」。いずれも、つい動く機会が減ってしまう日常の“あるある”を再現したもので、調査で見えた「動かない暮らし」を自分ごととして振り返るきっかけになります。

リモートワークで働いていると、このデスク回りだけで半日以上ってこともありそう…。
会場のもうひとつの柱が「The Movement Hunt」です。日常のシーンに隠れた5つの“カラダを動かすきっかけ”を探す体験で、たとえば、ベビーカーを押す、ウォーターサーバーのボトルを持ち上げるといった、普段は運動として意識していない動作に光を当てます。「これもカラダを動かすことなんだ」と気づくことが、動くことへの心理的なハードルを下げる狙いです。

西山茉希さんと大山加奈さんが実践する運動への「ハードルの下げ方」
開催初日の記者発表会には、モデル・タレントの西山茉希さんと、元バレーボール日本代表の大山加奈さんが登壇。
日常の動きの実演では、買い物袋の重さを背中や二の腕に効かせる持ち方や、荷物を持ち上げるときのスクワットの姿勢が話題に。大山さんは、元アスリートとして「運動は体のためと思いがちだが、実は心のためだと思う」と話し、ジムに行く、ランニングをするといった形にこだわらなくても、日常の動きで十分に意味があると語りました。
さらに大山さんは、運動を「追い込まなければ意味がない」と考えるとかえって続かなかった自身の経験にも触れ、追い込まなくても少し動くだけで心も体も元気になると呼びかけました。
西山さんも、できていないことを探すより、すでにやれていることを認めたうえで「これならできそう」という意識で取り入れていくことが大切だとまとめています。これは、調査が示す「小さな積み重ねで確かな違いが生まれる」という考え方とも重なります。

街を歩いて・走って確かめる、シューズレンタル
会場では、アシックスのシューズを実際に履いて歩ける「シューズレンタル体験」も実施中。決まったコースを歩くのではなく、ランチや買い物、オフィスへの移動など、いつもの日常のなかで自由に散策できるのが特徴です。もちろん、大手町から近い皇居ランの雰囲気を楽しむのもOK。レンタルできるシューズは、軽いランニング用から街歩き用まで幅広く揃えられていました。


自分の健康とメンタルヘルスのために、日常生活から約15分を積み重ねていくことが効果があるって意識するだけでもかなり変わりそう。日常の隙間に少し伸びをしてみたり、ちょっと意識してみることから始めてみるのはいいかも。
●ASICS 15:09 Movement Hunt
会場:大手町仲通り(東京都千代田区大手町1-9)
期間:2026年10月14日(水)〜10月20日(火)
時間:平日 11:00〜21:00/休日 11:00〜18:00
参加費:無料(一部コンテンツはOneASICS メンバー登録が必要)
調査・特設サイト:https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/soundmindsoundbody/movementconservation
It’s My Dayプロジェクトページ:https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/soundmindsoundbody/itsmyday
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