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「ジャパンキャンピングカーショー2026」注目モデルをピックアップ【輸入車・国産キャブコン編】
夢のキャンピングカー452台が幕張メッセに大集合!

1月30日(金)~2月2日(月)の4日間、千葉県・幕張メッセで開催されたアジア最大級のキャンピングカーショーとも言われる「ジャパンキャンピングカーショー2025」。国産・輸入車あわせ過去最高となる452台も新型・定番モデルが展示されました。4日間での入場者数は合計で5万2258人と昨年の4万7180人より5078人増と盛大なうちに幕を閉じました。
連日会場で取材を続けていましたが、今年の雑感としては来場者数からもわかるように昨年よりも熱が高まっているような気がしました。コロナ禍後、キャピングカーの人気は落ち着く様子もありましたが、来場者にお話しを聞いていると「インバウンドによる観光地の混雑を避けて休日を過ごしたい」「時刻表やチェックインなどのスケジュールがもっと柔軟になる」「周囲へ気遣いをせずにペットと自由に旅に出かけたい」などの理由でキャンピングカーを見に来たという声が多く聞こえました。
主催する一般社団法人日本RV協会が毎年発行する「年次報告書2025」によれば、2025年のキャンピングカー保有台数は17万3000台。そのうち、ユーザーへの販売台数は1万3435台。’24年が1万8947台だったので5512台ほど減少。販売売上総額についても1276億2000万円から1126億6000万円へと減少しています。その大きな理由として、人気のベース車であるハイエースをはじめ、多くのベース車両の供給不足が挙げられます。「買いたいけどいつ納車されるかが心配……」という来場者の声もありました。
ジャンル別の生産台数では、はやりバンコンやキャブコンではベース車両の供給不足による減少が見られるものの、逆に軽キャンピングカーやバスコン、輸入車のほうは供給に問題がないため好調。今後もバンコン・キャブコンの供給問題が改善されることがユーザー及びビルダーから期待されています。また、日本RV協会が普及推進をしているキャンピングカーの宿泊スペースであるRVパークについても2月1日時点で600パークを超え、益々利便性が高まっていくことでしょう。
今回は「ジャパンキャンピングカーショー2026」の会場で見つけた、気になる新型車をジャンルごとに前編・後編の2回に分けて紹介していこうと思います。
いすゞ・トラヴィオベースのキャブコンが数多く登場!
2024年11月にいすゞから登場したトラヴィオは、コンパクトトラックであるエルフ・ミオをベースにしたキャンピングカー専用のシャーシ。AT限定普通免許で運転できるのが魅力で、1.9Lディーゼルエンジンと6速ATを組み合わせ、走りもパワフルかつスムーズ。さらに、誤発進抑制機能をはじめとした先進安全機能も標準装備。注目は専用テーパーサスにリアスタビライザーといった走行パーツに加え、150Aジェネレーターなど、キャンピングカー専用装備も備わり、エントリーユーザーだけでなくキャンピングカーを乗り継いできた人も満足できる安心感の高さが魅力となっています。
そんなトラヴィオをベースに新型車を2台リリースしたのが老舗ビルダーのバンテック。定番キャブコンの「コルドリーブス」に加え、昨年カムロードベースで発表されたばかりの「トリアス480」のトラヴィオベースモデルが初登場し会場を沸かせました。
コルドリーブスのほうはリヤエントランスを採用し、広々としたリビングスペースを中央に配置したレイアウトが魅力で、室内高はカムロードベースよりも14cmほど高くなっており、さらに開放感が増しています。エクステリアについても新設計のシェルにより、空力だけでなく、サイドオーニングがシェル内に綺麗に収まるようになっているのもポイント。


トリアス480のほうもスタイリッシュなシェルデザインをはじめ、横座りのセカンドシートなど、独自性の高さを表現し居心地のいい空間を実現。


ほかにも、ロータスRVからは往年の名車である「マンボウ」が復活。展示は外観のみでしたが、他社には見られないオリジナルのシェル形状など見どころもたくさん。インテリアは2つのレイアウトを用意しており、発売は今年の夏の予定。詳細が分かり次第、改めて紹介したいと思います。

昨年、いち早くトラヴィオベースのキャンピングカーをリリースした日本特殊ボディーでは「カガヤキ」を出展。はじめてキャンピングカーに乗る人や子どもなどでも車内のスイッチ操作が簡単に行えるなど、特に使いやすさが秀逸でフェーズフリー認証も取得。また、日本特殊ボディーと業務提携をしているセキソーボディからは「エアリス」も発表。セキソーボディが得意とするアルミパネルに超軽量シェルにより、走行性の高さがさらに光るモデルとなっています。


国産キャブコンはコンパクトモデルが充実
アウトドアブランドのロゴスとのコラボなどでも話題を集めるダイレクトカーズからは、カムロードベースの「カタナ」とハイゼットトラックベースの「カタナミニ」の兄弟モデルに加え、ハイゼットトラックベースの「プラット」が初披露されました。カタナ兄弟はどちらも直線基調のアルミ製シェルに加え、サンドベージュとブラックのツートーンカラーを採用。ボディには凹凸の質感に加え傷が付きにくいラプター塗装をほどこし、オーバーランダー風のデザインが目を引きます。
カタナはエントランス以外にリアにも観音式のバックドアも備わり、荷物の出し入れもしやすい設計。インテリアはエクステリアの印象とは大きく異なり、黒を基調としたシックなデザイン。外遊びがしたくなる車両の雰囲気に、車内にいるときはラグジュアリーな気分まで味わえるぜいたくな1台。

カタナミニは軽トラックベースながらも、普通車キャンピングカー登録のモデル。バックエントランスを採用し、コの字ソファのリビングを搭載。バンク部分にはベッドも備わり、リビング部分もベッド展開できるため4人就寝が可能。


プラットもカタナミニ同様に普通車キャンピングカー登録モデル。「ふらっと出かけられる」をコンセプトにインテリアは木目調とグレーを基調にした落ち着いた雰囲気。リビングは運転席後部にロングソファを配置し、助手席側後方はキッチン。エントランス以外にも大きな跳ね上げ式のバックドアが備わり、荷物の出し入れも楽々。こちらも4人就寝となっています。



MYSミスティックは「レジストロアウルII」を初出展。レジストロアウルはグランマックストラック(タウンエーストラック)をベースにしたコンパクトキャブコンで人気となっていましたが、国内でのトラックはダイハツの不正問題で型式指定が取り消し。そこで、タウンエースバンをベースにしたボディカットキャブコンとして新たに生まれ変わりました。トラックからバンへ変更したことにより、足まわりがリーフリジットからトレーリング式コイルスプリングになったことで移動時の乗り心地も向上。扱いやすいボディサイズに加え、オリジナリティの高いスタイルで多くの人で賑わっていました。


トラヴィオも含め、こうした出展を見てもわかるように国産コンパクトキャブコンシーンはコンパクトモデルが益々人気を高めていきそうです。
ヨーロッパブランドをはじめとする輸入車に熱視線

今年の会場では例年以上に自走式の輸入モデルが多く展示されていたのもとても印象的でした。世界的な部材の高騰に加え、為替の影響もあって自走式の輸入車となると2千万円オーバーが当たり前の昨今ですが、来場者からは多くの熱い視線が送られていただけに人気のほどが伺い知れます。
輸入車といえば古くからデルタリンクがスロベニアのアドリアモービルを取り扱っていましたが、今年から60年以上もの歴史があるドイツの老舗ブランド「ユーラモービル」の取り扱いを新たに開始。会場に並べられたアドリアモービル「スーパーツイン600SPB」とユーラモービル「エクストゥーラ」の2台には多くの人が足を止めて写真を撮っている姿がありました。
スーパーツイン600SPBはメルセデス・ベンツのスプリンターがベース。ブランド初となる4WDを搭載したパワートレーンは悪路での走行性も高く、安全性・快適性についても360度カメラに加えて、アダプティブ・クルーズコントロールや多機能カメラによる交通標識認識など、GSR2にも対応した装備を搭載。エクステリアはワイルドな出で立ちながらインテリアは上質さが際立っており、優雅な旅ができるモデル。



エクストゥーラのほうもメルセデス・ベンツのスプリンターがベースで、SPBよりもさらにオフローダー色の強い1台。注目は330Ahリチウムイオンサブバッテリーにソーラーパネル、3000Wインバーターを標準装備したオフグリッドにもしっかり対応。キッチンには2口コンロと1口IHコンロや146Lの大型コンプレッサー冷蔵庫も搭載されており、長期の旅でも自炊がしっかりと行える仕様です。



また、L.T.キャンパーズは欧州の最高峰ブランドである「カルタゴ」の取り扱いを開始。写真の「chic e-line I 61 XL LE」はその豪華さの象徴的なモデルで、メルセデス・ベンツス プリンターと名門AL-KOシャシーを組み合わせたフルコンバージョン。全長8780mm×全幅2270mmというビッグボディはさながら移動式高級ホテル。価格はなんと4610万円〜とまさに夢のような1台でした。

そんな熱気に包まれたジャパンキャンピングカーショー2026。次回は軽キャンピングカーやトレーラー、バンコンの最新・注目モデルを紹介しようと思いますのでお楽しみに。







