ヨーロッパ各国をキャンピングカーで旅すること3年になる私たち夫婦ですが、これまで巡ってきた中でも、イタリアにあるここはケタ違いのスケールでした。面積はなんと18,000㎡。2階建ての広大な敷地を誇るこの店舗は、まさに“キャンピングカーのテーマパーク”のような存在です。
前回紹介した1階フロアだけでも十分すぎるほど充実しているのですが、さらに驚くのが2階に広がるショールームでした。そこには、新車・中古車あわせて150台以上のキャンピングカーがずらり。バンタイプから大型モーターホーム、トレーラーまで、まさに圧巻の光景です。
今回は、そんな“夢が詰まった空間”とも言える、2階のショールームを「気になる値段」も加えてじっくりご紹介します。
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イタリアの超巨大ショップ「Camping Sport Magenta」

Camping Sport Magenta(キャンピング・スポーツ・マジェンタ)は、イタリア北部・ミラノ郊外にある大型のキャンピングカー専門店です。1980年代初頭にキャンピングカー関連のディーラーとしてスタートし、長年にわたり地域のキャンピングカー文化を支えながら、少しずつ規模を拡大してきました。
2014年にオープンしたこの巨大な複合施設には、キャンピングカーのショールームをはじめ、用品販売フロア、整備工場、さらには車中泊スペースまでが集約されています。
前回の記事では、そんなCamping Sport Magentaの1階フロアを紹介。圧倒的な品揃えを誇るキャンピングカー用品売り場や本場ならではの設備に思わず圧倒されました。
1階だけでも十分すぎるほどの充実ぶりに驚かされましたが、本当の意味で“別格”だと感じたのは、ここから。期待を胸に、2階のショールームへと向かいます。
「Camping Sport Magenta」住所:「Camping Sport Magenta」SP128, 20013 Magenta MI, ITALIA
営業時間:月 – 金(9:00 – 12:30 / 14:30 – 19:00)、土・日(9:00 – 19:00)
https://www.campingsportmagenta.com
150台以上のキャンピングカーが並ぶショールーム

2階に広がるショールームには、新車・中古車合わせて150台以上のキャンピングカーがずらりと並びます。取り扱うメーカーも幅広く、Hymer、Challenger、Benimar、McLouis、Roller Team、Mobilvetta、Caravelair、Crosscampなど、ヨーロッパを代表するブランドが一堂に揃っています。

並んでいるのは、バンタイプから定番サイズのキャンピングカー、大型モーターホーム、トレーラーまで実にさまざま。価格帯もサイズも幅広く、「自分の旅のスタイル」に合わせて選択できます。展示車両の多くは実際に中へ入ることができ、レイアウトや収納、ベッド展開までじっくりと確認することができ、見ているだけでもワクワクする空間です。
気になった車両をそれぞれピックアップして詳しく紹介していきます。
ヨーロッパで人気の定番サイズキャンピングカー

まずご紹介するのが、ヨーロッパで人気の定番サイズのキャンピングカー「Hymer Exsis‑T 474」です。全長659cm、全幅、222cm、高さ279cmと、コンパクトすぎず大型すぎないボディサイズ。
価格は 約108,280ユーロ(約1,980万円)で、この店舗の中でも比較的高価格帯に位置するモデルのひとつでした。

車内はコンパクトながら、長期旅にも対応できる工夫が随所に施された1台で、短期の旅行から長期の旅まで、幅広く活躍してくれそうです。
ゆとりある空間が魅力の大型モーターホーム

続いて紹介するのは、大型モーターホームの「McLouis NEVIS 870」です。
価格は89,290ユーロ(約1,632万円)。全長745cm、全幅235cm、高さ295cm。乗車定員は4人で、就寝スペースも4人分を確保。家族でのロードトリップや、複数人での長期旅にも対応できるレイアウトになっています。


車内のリビングスペースやベッドルームはゆったりとしており、長時間車内で過ごしても窮屈さを感じません。中でも特に目を引いたのが、圧倒的な広さを誇るトランクルームです。

十分な住居スペースと快適さがあり、移動先での行動範囲をぐっと広げてくれる、大型モーターホームならではの魅力が詰まった1台です。
気軽に旅へ出られるコンパクトなバンタイプ

続いては、バンタイプのキャンピングカー、「Benimar BENIVAN 120 UP」です。
全長599cm、全幅205cm、高さ265cmと、これまで紹介してきたモデルと比べるとひと回りコンパクトなサイズ感。価格は58,490ユーロ(約1,069万円)です。
コンパクトなバンタイプながら、車内にはシャワーやトイレ、キッチン、ベッド、リビングと、生活に必要な機能がしっかりと備わっています。限られた空間を無駄なく使ったレイアウトで、「小さいけれど不便さを感じさせない」つくりが印象的でした。

小回りが効くので、自然の中へ気軽に入り込めて、アウトドアトリップやアクティブな旅を楽しみたい人にぴったりです。
牽引して使うトレーラータイプ

トレーラーとはエンジンを持たず、車で牽引して移動する居住空間のことです。キャンピングカーに比べると、ヨーロッパではやや少数派のスタイルで、ショールームにも展示台数は多くないものの、いくつかのトレーラーが並んでいました。
その中で目を引いたのが、「ERIBA TOURING 430」です。
全長554cm、全幅200cm、高さ227cmと、見た目はコンパクト。価格は31,900ユーロ(約580万円)で、これまで紹介してきたキャンピングカーと比べると、ぐっと手に取りやすい印象です。

丸みを帯びたビンテージ感のある外観は、思わず足を止めてしまうかわいらしさ。一方で、車内に入ってみると想像以上に広く、ダイネットやベッドスペースもゆったりと確保されています。
予算や好みに合わせて選べる中古キャンピングカー
ショールームの一角には、中古キャンピングカーを集めたコーナーもありました。価格帯は15,000ユーロ台(約270万円)からと幅広く、製造年や走行距離、装備内容、車両の状態によって価格はさまざまです。

まず1台目は、「Rimor Superbrig 650」。2000年製で走行距離は117,000km。価格は18,900ユーロ(約345万円)と、比較的手に取りやすい設定です。


年式は古めながら、レイアウトはしっかりとキャンピングカーらしく、これから車旅を始めたい人にも現実的な選択肢だと感じました。
2台目は、「Miller Arizona」。2007年製で走行距離は148,000km。価格は34,900ユーロ(約630万円)。年式やコンディションによって、ここまで選択肢が広がるのが中古車コーナーの面白さです。


こうした中古キャンピングカーが多彩に並ぶことで、旅のスタイルや予算に合わせて無理なく選べるのが、このショールームの大きな魅力。さらに心強いのが、中古車であっても1年間の保証が付いているという点で、購入後の安心感も備えられています。
※2026年1月現在の価格。(国や装備、税金等で価格は変動します。)
「キャンピングカーの本場」を肌で感じたショールーム
2階のショールームを歩きながら強く感じたのは、「キャンピングカーの本場・ヨーロッパ」を肌で体感できる場所だということでした。ヨーロッパのキャンピングカーは、週末のお出かけ用というよりも、長期の旅や生活を前提に設計されています。
キッチンやバスルーム、収納スペースは機能性を重視しつつ、内装デザインや色使いにまでこだわりが見られ、車内でも家同然のように快適に過ごせる工夫がされていました。
ここでは、単に「キャンピングカーで旅をする」だけでなく、「キャンピングカーで暮らす」ことをリアルに想像できる、まさに、ヨーロッパらしい“住む車”を体感できるショールームでした。









