地方企業がつくる隠れた名品! FIELDSTYLE EXPO 2025で見つけたキャンプギア10選 | 道具・ギア 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.11.28

    地方企業がつくる隠れた名品! FIELDSTYLE EXPO 2025で見つけたキャンプギア10選

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    2025年11月の2日間、AICHI SKY EXPOで開催された、暮らしと遊びの総合展示会「FIELDSTYLE EXPO 2025」。今回もキャンプで楽しみたいギアが全国各地、世界から集まり、盛り上がりを見せました!

    今回はFIELDSTYLE EXPO 2025で見つけた、オンラインでも手に入るアイテムや食品を中心に10点ご紹介。ブースには実際にものづくりを行なう経営者や担当者が熱心に商品のこだわりを伝えていて、みなさんの熱い想いを感じました。地方発の「こんなのあったんだ!」というアイディア商品や激ウマなグルメをぜひチェックしてくださいね。

    1.海のプロ目利きの氷見イワシがゴロッと!激ウマな「氷見ージョ」

    中村海産の代表取締役 中村康紀さん。

    「これはおいしい……!」と思わず、筆者も試食して即買いしてしまったのが富山県・中村海産の「氷見ージョ」です。中村海産はもともとみりん干し専門店だったものの、2021年に世代交代で中村康紀さんが代表取締役に就任したタイミングで常温保存可能な「氷見ージョ」を開発・販売。春のFIELDSTYLE EXPOでも販売し、「おいしかったからまた買いに来た」とリピーターにも大好評の缶詰めです。

    中村海産「氷見ージョ」4缶セット3,200円(税込)

    氷見ージョは、氷見いわしのアヒージョです。こだわりはオイルに高品質のEXバージンオリーブオイルだけを使用していること、サイズが異なる小羽〜大羽の氷見イワシの中でもほどよく脂がのった中羽の氷見イワシを使っていること、さばいた後は塩水に約3時間漬けて血の生臭さを限りなく減らしていること。ゴロッと大きな身が缶の中に入っていて、それをパンにのせて食べるのが一押し! 白ワインやビールとも相性抜群で、缶を開けてすぐ食べられるのでキャンプ飯にぴったりです。

    ・中村海産
    HP:https://www.himi-ynk.co.jp

    2.初回在庫は約30分で完売! GRANDOOR「DISH GRILL」

    GRANDOOR「DISH GRILL」6,980円(税込)

    三重県発の「GRANDOOR」は「心を野に放とう」をコンセプトに、心が豊かになるような商品づくり行なっているアウトドアブランド。注目は、2025年11月に発売し、約30分で初回在庫分が完売するほど人気を集めた新商品「DISH GRILL」です。取っ手が即座に着脱でき、器にもフライパンにもなるので使い勝手抜群! そして本体約480gで、持つと「軽っ」と言ってしまうほど軽く、25cmの専用バッグに取っ手もまるっと収まるコンパクトなサイズ感です。ガス・IH対応で、袋麺がちょうど収まる大きさのため、ソロキャンプにも活躍します。

    ・GRANDOOR
    HP:https://grandoor.shop

    3.え、森林を借りられる!?自分だけの区画でキャンプができる「forenta」

    forentaを運営するシシガミカンパニーの小林蒼悟さん。

    キャンプを楽しんでいると、「もっとワイルドな森林を楽しみたい……」という人も多いはず。日本中の中小企業を繋ぐ大同生命の「どうだい?」ブースに出展していたシシガミカンパニーの「forenta」は年間契約で森林をレンタルできる、キャンプ上級者注目のサービスです。貸し出している森林の山主は、何十年先の伐採まで収益を得られない林業会社や、相続したけれど使い道に困っている人たちなど。キャンパーは鹿児島から北海道まで全国各地にある35のエリアから好きな場所を選び、約30m×30mの区画を年間55,000円〜の料金で好きなように使えます。草刈りから自分で行い、中には小屋を建てちゃう人も!ありのままの自然の中で、予約不要で、いつでも自分好みのアウトドアライフを楽しめます。

    ・forenta
    HP:https://www.forenta.net

    4.鹿革×真鍮の蝶番がかっこいい!「伊藤金属総業」の名刺入れ

    伊藤金属総業の伊藤徹郎さんと、革職人&猟師の松本天太さん。

    「どうだい?」ブース内に出展していた「伊藤金属総業」は、静岡県伊豆市で「蝶番(ちょうつがい)」を製造する金属プレス加工業者。後継者不足などの問題で同業者が次々と廃業している中、国産の高品質な蝶番を製造する企業があることを広く認知してもらうために、2025年から蝶番を使ったグッズを本格展開しています。

    伊藤金属総業 「TunagaR 名刺入れ」各22,000円

    注目は「TunagaR 名刺入れ」。革職人&猟師の松本天太さんとのコラボレーションで、野生の鹿革の風合いをそのまま生かしながら、キラリと光る真鍮の蝶番がアクセントになっています。鹿革も真鍮も経年変化を楽しめるので、使い込むほどに味が出ます! ちなみに「どうだい?」は、ものづくりの技術をもつ地方の小さな会社と、新たな市場の接点を作る経営者コミュニティ。伊藤金属総業の伊藤さんは蝶番の製造のプロですが直販は始めたばかりで、「どうだい?」をきっかけに今回出展し、「多くの人に名刺入れを購入してもらえて嬉しい」と話してくれました。

    ・伊藤金属総業
    HP:https://choutsugai.official.ec

    5.日本で2社だけ! 国産線香花火をつくる「筒井時正玩具花火製造所」

    筒井時正玩具花火製造所の筒井良太さん。

    個人的に「キャンプでやりたい!」と思ったのが、「どうだい?」ブース内に出展していた福岡県みやま市「筒井時正玩具花火製造所」の花火。日本に2社しかいない線香花火製造所のうちの1社で、線香花火の名の由来にもなった「スボ手牡丹」を日本で唯一製造しています。スボ手牡丹は斜め上に向けて火をつける線香花火で、江戸時代には線香のように立てて鑑賞してたことから、その名がついたそうですよ。

    筒井時正玩具花火製造所「吹き上げる鯨花火」660円(税込)

    「吹き上げる鯨花火」も、職人の手仕事を感じる花火。火をつけると海を思わせるオーシャンブルーの花火からはじまり、さらに鯨が潮を吹くような白い花火へと変化します。今は花火が許可されているキャンプ場でも「花火をやりにくい雰囲気がある」という声があるそうで、筒井さんは九州のキャンプ場を中心に花火を卸し、花火を気兼ねなく楽しんでもらうための取り組みも行なっています。

    ・筒井時正玩具花火製造所
    HP:https://tsutsuitokimasa.jp

    6.キャンプに映えるアメリカンなデザイン。「BURGER&COLA」

    BURGER&COLA「グラス」2,310円、Outdoor Cola 「BEYOND」︎2,400円など。

    千葉発の「BURGER&COLA」はアメリカンガレージをコンセプトにしたブランド。代表のOwenさんはキャンプを始めたときに自分が求めるアメリカンテイストのアイテムが見つけられなかったため、「作ってしまおう」と「BURGER&COLA」を立ち上げたそうです! ロゴがおしゃれなアイテムはキャンプシーンをフォトジェニックに彩るものばかりで、一番人気はグラス。Outdoor Cola 「BEYOND」はスパイスをふんだんに使ったコーラシロップで、炭酸水で割るだけではなく、一般的に販売されているコーラにこのコーラシロップを入れるだけで、格段に深みが増すそうです。人気のグラスやアパレルは、オンラインで在庫があれば早めにGETするのが吉!

    ・BURGER&COLA
    Instagram:https://www.instagram.com/burger.and.cola/

    7.フッカフカの車中泊用ブランケットに注目!「ふとんファクトリー」

    ふとんファクトリーを手がける四国繊維販売 営業部 課長の佐藤知巳さんと、「クルマル ケット」150×200cm 9,900円(税込)、190×200cm 13,800円(税込)

    一時はブースが人で埋め尽くされるほど、人気を博していたのが香川県高松市の「ふとんファクトリー」です。以前は量販店に卸すふとんの製造がメインだったものの、コロナ禍をきっかけに2022年より車中泊専用ふとんの製造販売をスタート! SNSなどで課長の佐藤知巳さんを見たことがあるという人も多いと思います。そして今注目の商品は、2025月9月に発売した「クルマル ケット」。大人気商品「とろケット」と同じワタを使用しているのでフッカフカで、まるで動物を撫でているかのようなフワフワの触り心地でした……。車中泊で使っても丸洗いできるので、衛生的ですね。

    ふとんファクトリーはオーダーメイドの車中泊用敷ふとんも対応していて、香川県の工場に行くと、車のサイズにぴったりな敷布団を採寸してつくってくれます。長方形でなくとも、凸凹でもOK。佐藤さんも「香川にぜひ来てください!」と元気におっしゃっていました。

    ・ふとんファクトリー
    HP:https://futonfactory.jp/

    8.愛知の恵みを感じるビール!「KARIYA 75 BREWING」

    KARIYA 75 BREWINGのビール。

    愛知県刈谷市にある「KARIYA 75 BREWING」は、2022年に誕生した醸造所。安城市産の大麦「ニューサチホゴールデン」、豊田市ながた農園のイチゴ「サンエンジェル」、新城市産の小麦など愛知県の恵みを使ったビールを製造しています。ビールをつくる小野権三さんと宮川太一さんはともに飲食店を経営していることから、“食事を楽しめる味わい”もこだわり。飲みごたえのある「75式スモークウィート」は、ジャパン・グレートビア・アワーズ2025で金賞を受賞しています。

    ・KARIYA 75 BREWING
    HP:https://www.75craftbeer.com

    9.韓国から上陸!煙が少ない三次燃焼焚火台「WILD HUNTER」

    GGUBUS 「WILD HUNTER」38,500円(税込)、ガラスパネルセット51,480円(税込)

    日本国内だけではなく、「韓国」からやってきたギアにも注目です。2024年に日本上陸した「GGUBUS (クバス)」は、韓国で20年以上続く人気のバーベキュー&アウトドアギアブランド。数ある商品の中でも今注目の三次燃焼焚火台「WILD HUNTER」は二次燃焼よりもさらに煙が少なく、灰も少なく後片付けが簡単です。三次燃焼の仕組みは、二次燃焼で燃え切らなかった未燃焼ガスを完全に燃焼するというもの。ガラスパネルセットは外から燃えている様子が見えるので、焚火を愛でる時間も楽しめます。日本ではまだ三次燃焼焚火台は珍しいので、要チェックです!

    ・GGUBUS
    HP:https://shop.michitas.net/collections/ggubus

    10.器具いらず! HUBLIC COFFEEの「BREW CARRY」

    HUBLIC COFFEE「BREW CARRY」1,080円(税込)〜。

    可能な限り荷物を減らしたい時のキャンプやアウトドアでも、コーヒーは飲みたいですよね。HUBLIC COFFEEの「BREW CARRY」は器具いらずで、お湯をパックに注いで約4分待つだけでおいしいコーヒーが飲めます。コーヒー豆は群馬「SHIKISHIMA COFFEE」の金澤勇太さんや愛知「FUKUSUKE COFFEE ROASTERY」の三浦拓也さんなど、確かな腕を持つ焙煎士が手がけたもの。豆か粉かを選べますが、豆を選んで飲む直前に袋の上からペグハンマーで叩き割るのも、キャンプならではの飲み方です。お湯を沸かせない時は、水を入れて一晩中置きコールドブリューで楽しむ方法も。パックは洗って繰り返し使うことも可能です。

    ・HUBLIC COFFEE
    HP:https://hubliccoffee.com

    全国各地、そして世界の面白いアイテムやグルメに出会えた「FIELDSTYLE EXPO 2025」。実際にそのギアや食品を作っている人たちの想いを直接聞くこともできる、貴重な機会でした!今回紹介したものは、各社のHPやSNSなどでチェックできるので、ぜひ新しいキャンプグッズを手に試してみてくださいね。

    ・FIELDSTYLE EXPO 2025
    HP:https://field-style.jp/


    小浜 みゆさん

    旅ライター

    神奈川県在住の旅ライター。素敵な旅行先を求めて、国内・海外どこへでも飛んでいきます。横浜、神戸、広島、福岡での在住経験があり、国内旅行は47都道府県制覇。グランピング・料理・道の駅が好き。

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