クジラと泳ぐ、1025kmをひたすら歩く…様々な追体験ができる夏のイチ推し映画4選 - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.08.21

    クジラと泳ぐ、1025kmをひたすら歩く…様々な追体験ができる夏のイチ推し映画4選

    クジラと泳ぐ、1025kmをひたすら歩く…様々な追体験ができる夏のイチ推し映画4選
    ドキュメンタリーも、人間ドラマも! 夏に観たい自然派映画を厳選しました。

    CINEMA 01 クジラと泳ぐミラクルを体感!

    『パトリックとクジラ 6000日の絆』

    (配給:キングレコード)
    ●監督/マーク・フレッチャー
    ●8/29~新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国公開

    ©Terra Mater Studios GmbH 2023

    「初めてクジラに遭遇したのは、ポルトガル領アゾレス諸島のシロナガスクジラ。海水の透明度が5mほどで、いなくなった⁉ と思ったらぬっと現われて。幅15mもある頭が自分の真下にあった。すごく怖かったよ」
     
    幼少期に博物館でレプリカを見てクジラの虜となったパトリック・ダイクストラさん。弁護士になって投資をして、クジラ第一の生活を手に入れる。そんな彼とクジラ2頭の交流を記録。

    「弁護士としてのスキルが役立ち、僕はリサーチに長けてるのかも。ノルウェーや内戦最中のスリランカと、こんなところに⁉ と誰もが驚くところでもクジラを見つけられました」
     
    マスクとシュノーケルで、巨大なクジラと至近距離で泳ぐ。雄大な海、人間の想像を超えた知能を持つように見えるクジラとの言葉を超えたやりとりを体感。

    「クジラは家族や友情を大切にし、命をかける。人間にも、良き生きものになるよう教えてくれているなと。クジラと泳ぐようになり他者への共感が増しました」

    クジラをもっと知りたい、役に立ちたい、という彼。ドミニカ共和国の首相を連れてクジラと泳ぎ、世界初、マッコウクジラのための海洋保護区が設置された。

    「海は広く、未知の部分が多い。陸の動物も興味深いですが、海なら誰も見たことのないものが見られます。みなさんも映画館に入ったときより出たときのほうが、クジラを好きになっていてくれたら嬉しいです!」

    パトリック・ダイクストラ

    1979年生まれ、米国コロラド州デンバー出身。水中カメラマン。2017年、BBCのTVシリーズ「ブルー・プラネットⅡ」で4つのエピソードを担当し、英国アカデミー賞受賞。

    教えてパトリック! クジラについての素朴な疑問アレコレ

    ①どうやって寝るの?

    海中に、立った状態で。「マッコウクジラ7~8頭が寝ていて、その場にいられたのは素晴らしい経験でした」。

    ②仲良くなるコツは?

    「コツなんてなく、時間をかけるしかありません。僕のコミュ力? たしかに人間より動物のほうが得意かも」

    ③個体の見分け方は?

    監督はクジラの尾に関する図鑑などで学び、誰が母親で誰が祖母か? パトリックと話し合って理解していった。

    ④クジラにも性格がある?

    「人が好きじゃなかったり、好奇心旺盛だったり。体の大小だけでなく、泳ぎの速さも性格もすべて違います」

    ⑤人間とクジラ、どちらが賢い?

    「クジラは脳みそが大きく複雑で、さまざまな感情を持ち、活発にコミュニケーションをとる。地球に先に誕生して進化した、人間より賢い存在です」

    CINEMA 02 どこかの海辺の町、子供と大人の交わらない世界

    『海辺へ行く道』

    (配給:東京テアトル、ヨアケ) 
    ●監督・脚本/横浜聡子 
    ●出演/原田琥之佑、麻生久美子、高良健吾、唐田えりか、剛力彩芽、菅原小春、松山ケンイチ、駒井蓮、諏訪敦彦、村上淳、宮藤官九郎、坂井真紀ほか 
    ●8/29~ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか全国公開

    ©2025映画「海辺へ行く道」製作委員会

    美術部員の奏介は14歳の夏休み、水を抜いたプールで仲間と巨大な絵を描いたり、「人間の体になりたいという魚の欲望を表現するんだよ」とかいって人魚のオブジェをつくったりして忙しい。

    一方、街はアーティストの移住支援を展開中。「アートなのよ、彼自身が」とかいわれちゃうハンサムな包丁売りや、アーティスト、なの⁉ みたいな男がやってくる。そこに、アーティストへの借金を取り立てようと、ある女が町にやってくる──。

    三好銀による原作漫画を、『ウルトラミラクルラブストーリー』の監督が自ら脚色して映画化。おとぼけな笑いと秘められた不穏さをまぶした、不思議な味わいの人間ドラマ。予想の3倍は長いつばのサンバイザーを被った女、奏介のいたずらみたいなオブジェに過剰な高評価を下す評論家風情の初老男。

    大人は誰もがうさん臭く、子供はそんなことには目もくれず、パワー全開でものづくりにのめり込む。自由な心を感じさせる大人もいるけど(演じるのは麻生久美子!)、大人ってヘンなの~! とかいいながら、のんきにアイスでも食べたくなる一本。

    CINEMA 03 1025㎞を歩く。その一歩一歩こそが確かな希望の正体!

    『Dr.カキゾエ 歩く処方箋〜みちのく潮風トレイルを往く〜』

    (配給:武蔵野エンタテインメント)
    ●監督/野澤和之 
    ●8/8~新宿武蔵野館ほか全国順次公開

    © 2024 Dr.カキゾエ歩く処方箋映画製作委員会

    がんの専門家で、がん経験者の垣添忠生医師。がんサバイバーと東日本大震災の被災者に寄り添いたい!のぼりを手に「みちのく潮風トレイル」を歩く──。
     
    青森県八戸市~福島県相馬市間の踏破を目指す垣添医師。82歳と思えない足取りでスタスタ歩き、常に大袈裟なリアクションや作為はなし。ただ自分の足で歩き、自分の目で見たものと向き合う。それは愛妻の死という痛みを抱えた歩みでもあって、見ているこちらまで生きる力がフツフツわくよう。人間ってスゴイ!

    CINEMA 04 恐竜の実在感は更に猛烈に進化! 大自然の中で大冒険

    『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

    (配給:東宝東和)
    ●監督/ギャレス・エドワーズ 
    ●脚本/デヴィッド・コープ
    ●キャラクター原案/マイケル・クライトン 
    ●出演/スカーレット・ヨハンソン、マハーシャラ・アリほか 
    ●日本語吹替版キャスト/松本若菜、岩田剛典、吉川愛ほか
    ●8/8~全国公開

    ©2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

    『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年。世界中に放たれた恐竜は地球の気候変動で減少し、赤道直下の地だけに生息。元特殊部隊工作員のゾーラに製薬会社から任務が下る。人類を救う新薬開発に陸・海・空の3大恐竜からDNAを採取すること。傭兵や古生物学者でチームを結成、禁断の島へ向かう──。
     
    肉食恐竜、草食恐竜、翼竜、クジラと見間違いそうな巨大海棲爬虫類。いろんな恐竜がつぎまたつぎと現われて大興奮。果たして、一行は生き残れるか⁉

    ※構成/浅見祥子

    (BE-PAL 2025年9月号より)

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