
独自開発のニット生地によって通気性と汗処理性能を搭載し、夏でも快適な登山ができると評判になっているが、このたび新色・濃紺色の半袖タイプが登場した。夏のアウトドアで活きる高機能と、スローな味わいのルックスが同居する新発想の山シャツに仕上がっている。
白いTシャツを着たときに生まれる「透け感」も魅力的!

一般的な山シャツは布帛(織物)で作られているが、ラミースピンニットシャツはニット生地で作られている。ニットは動きやすさや通気性などの点では布帛よりも優れているが、重さや摩耗強度の弱さ、ハリ感のなさといった弱点があるので山シャツには向かない。
しかしラミースピンニットシャツでは一般的なアパレルでも珍しい「コチドリ」という編み方を採用することで、生地重量を抑えながらもシャツらしいハリ感や十分な強度のある生地を実現。
さらに麻(ラミー)とポリエステルの交撚糸を用いたハイブリッド素材を使うことで、発汗の多いアクティビティでも着続けられる速乾性と通気性を備えたシャツになっている。

既存のラミースピンニットシャツのカラーはリーフ色やライトインディゴ色などの淡色がラインナップされていたが、今回はあえて濃色にチャレンジ。日差しを浴びたり中に白いTシャツを着た際に生まれる「透け感」を狙い、蒸し暑い季節に見た目にも涼やかさを演出する。

ちなみに天然素材のラミーは繊維の太さが一定でなく、小さな凹凸や節のある質感が特長。一方でポリエステルはわずかに光沢があって凹凸の少ない素材感なので、染まり具合は均一。今回の濃紺ではこの染色の揺らぎや濃淡の差がインディゴの手染めを思わせる風合いと立体感を生み、高機能シャツと思えないスローな味わいに仕上がっている。

ラミースピンニットシャツ半袖の濃紺色は少量生産のため、今季は公式オンラインショップと、東京・表参道にある直営店「TOKYO BASE」限定発売となる。速乾性と通気性を備えたラミースピンニットシャツは山だけではなく、あらゆるアウトドアシーンに活用できる1着となりそうだ。