
今回訪ねた「ブラジリアンフーズ」の近くには、住民の半数以上がブラジル人という知立団地があり、同店は彼らに故郷の味を届けるため、’96年に開業した。
食材も現地コスメも!電車で行けるブラジルを発見

名鉄名古屋本線と西尾線が乗り入れる新安城駅から徒歩約2分。コンビニよりもコンパクトな店に入ると、そこはまるで海外のよう。色鮮やかな商品が並び、ポップにはポルトガル語が躍る。音楽もノリノリのブラジリアンサウンドだ。
スタッフの数名は日本語を話せるそうだが、彼らの会話は、やはりポルトガル語。そこで普段は事務所で働いているという、通訳のデ・アルメイダさんに店内を案内してもらった。
「ブラジル人は、肉が大好きです。シュラスコを作るときには、5㎏ぐらいの塊肉を買っていく人も多いですよ」
店の奥にある精肉コーナーは、好みの肉を必要な量だけ頼んで買うシステム。脂分をそぎ落としてもらったり、部位を指定することもできる。これがブラジルでは一般的な販売方法だそう。日本語ができるスタッフもいるので、BBQやキャンプ前の食材の調達にぜひ。
ほかにもブラジル人が毎朝のように食べるというフェイジョン用の豆や、ガラナの原液、現地の味を簡単に再現できるシーズニングなども豊富にそろう。さらに化粧品や雑誌などもあり、所狭しと陳列されたハデハデの商品を見て歩くだけで気分が躍り出す。まさにブラジル!
店頭では、朝から晩まで焼き続けているという大人気の自家製チーズパン、ポン・デ・ケージョが飛ぶように売れている。電車で行けるブラジル。買い出しに出かけてみない?

レジのディスプレイまで海外風。でも安心あれ。日本語でも対応してくれる。









欠かせないお祭りグッズ

パーティー好きのブラジル人にとって、お祝いの品は必需品。キャンドルもずらり。

4月20日のイースター前ということで、卵型のお菓子がたくさん並んでいた。
人気ベスト3

ブラジル人に欠かせない元気の源ガラナ飲料。その原液は、炭酸や水で割って好みの味に。

人気No.1というカフェピロンのコーヒー。砂糖をたっぷり入れて飲むのがブラジル式。

肉料理やスープなどに使うキューブタイプの調味料。肉ごとのフレーバーがある。
異国情緒満載の商品群!
粘土の力で水をきれいに

ブラジル原産の粘土フィルターで水を濾過する伝統的な浄水器。一家に一台の定番品。

パラパラと振りかけるだけで、ブラジルの味になるスパイスミックスも各種あり。

近隣で生産されている珍しいブラジル式のフレッシュチーズやケーキも販売。

多くのブラジル人が、毎朝、ご飯にかけて食べるという煮込み料理フェイジョン用の豆。
充実したコスメコーナー

「祖国で使い慣れたものが欲しい!」という女性の要望に応えたコスメコーナー。

ブラジルのヘアカラーは、日本のものより濃く染まるとか。赤とブロンドが大人気。

香水も現地で使っていたブランドが好まれる。「レジにサンプルがある」との表示も。
ブラジルといえば肉! 好みに合わせてカットしてくれる

精肉コーナーには、日本語表記もあるので安心。新鮮な肉が手ごろな価格で手に入ると評判。

肉の種類、部位、必要な量を伝えると、その場でカットしてくれる。日本語でもほぼOK。

その日カットした肉をパックに入れたものも販売。忙しい人は、こちらを買って帰るそうだ。

シュラスコや煮込み料理などに使うブラジル式のトスカーナソーセージなどもそろう。
キャンプで焼くブラジル料理 ポン・デ・ケージョ

タピオカ粉を使ったモチモチとした食感がたまらないチーズ味のパン。焼きたてのほか、冷凍もあるのでキャンプにも!

ブラジリアンフーズ

住所:愛知県安城市東栄町1-5-2
電話:0566(97)3890
営業時間:10:00~22:00
定休日:月曜
HP:https://brazilian-foods.com/
日本語対応可
※構成/山本修二 撮影/益田和久
(BE-PAL 2025年5月号より)