『二つの季節しかない村』ほかおすすめ4選!映画で知る人生の悦びと自然の魅力 | 映画 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

映画

2024.10.13

『二つの季節しかない村』ほかおすすめ4選!映画で知る人生の悦びと自然の魅力

『二つの季節しかない村』ほかおすすめ4選!映画で知る人生の悦びと自然の魅力
今月もBE-PAL厳選の新作映画を4本ご紹介!

CINEMA 01

トルコ東部、雪深い小村。緻密で多面的で奥深い重量級の人間ドラマ

『二つの季節しかない村』

(配給:ビターズ・エンド)
●監督/ヌリ・ビルゲ・ジェイラン 
●脚本/アクン・アクシュ、エブル・ジェイラン、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン 
●出演/デニズ・ジェリオウル、メルヴェ・ディズダル、ムサブ・エキチほか 
●10/11~ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

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©2023 NBC FILM/ MEMENTO PRODUCTION/ KOMPLIZEN FILM/ SECOND LAND / FILM I VÄST / ARTE FRANCE CINÉMA/ BAYERISCHER RUNDFUNK / TRT SINEMA / PLAYTIME

美術教師のサメットは、同居するケナンとともにお気に入りの女生徒から不適切な接触を告発される。一方、新たな出会いも。英語教師のヌライは社会と闘う女性で、テロに巻き込まれ片足を失っていた。サメットは「自分はいずれこの村を出るから」と、ケナンとヌライを引き合わせるが……。
 
監督は、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞者。一見作為のなさそうな映像で、例えば職員室での会話が延々続く。浮かぶのは絡み合う人間関係、村の閉塞感、そして主人公のサメットは屈折して感じが悪いのに、「自分にもそういうとこあるかも」と感情移入する不思議。

微妙な三角関係はしびれる恋愛映画のようで、教育現場の厳しさに息をのみ、リアルな感情のやりとりに笑いがもれる。生きることについての白熱した議論も見応えがあり、198分の長尺には一部の隙もない。
 
狭い世界でひそかに生きる人間と、いつでもそこにただ悠然とある大きな自然と。その対比も効いている。

CINEMA 02

ボート競技へ過激に没入するダークな青春

『ノーヴィス』

(配給:AMGエンタテインメント)
●監督・脚本/ローレン・ハダウェイ 
●出演/イザベル・ファーマン、エイミー・フォーサイス、ディロンほか 
●11/1~ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、シネマート新宿ほか全国順次公開

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©The Novice, LLC 2021

大学の女子ボート部に入ったアレックス。「新人で一番」と期待されるジェイミーは奨学金を得ようとレギュラー入りを画策。出し抜かれたアレックスは、競技によりのめり込む──。

『セッション』のサウンド・クリエイターが自らの体験を基に脚本も手がけた監督デビュー作。ヒロインが求めるのは勝つことでも奨学金を得ることでもなく、ぎりぎりに身を置いて戦うことそのもの。戦うための努力に没入し、やがてその存在を丸ごと飲み込まれて狂気の域へ足を踏み入れる。

CINEMA 03

コーカサス山脈の西、古めかしいゴンドラで

『ゴンドラ』

(配給:ムヴィオラ)
●監督・脚本/ファイト・ヘルマー 
●出演/ニニ・ソセリア、マチルド・イルマンほか 
●11/1~新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか 全国順次公開

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©VEIT HELMER-FILMPRODUKTION,BERLIN AND NATURA FILM,TBILISI

木立の間を悠然と行くゴンドラ。村に来たイヴァは、乗務員として働き始める。もう一台の乗務員はニノ。ふたりはゴンドラを飛行機やロケットに見立て、すれ違いざまにポーズをキメる。コスプレを兼ねた悪戯はエスカレート、太っちょの駅長を怒らせてしまう──。

「セリフのない作品こそ、純粋な映画の本質」と語るドイツ人監督によるのんきな寓話。日常を遠~く感じる異世界へようこそ。

CINEMA 04

出会い系サイトが結ぶ探検家との異次元の恋

『アーネストに恋して』

(配給:松竹)
●演出/リサ・ピーターソン
●脚本/ジョー・ディピエトロ 
●監督(シネマ版)/デイヴィッド・ホーン 
●出演/ヴァレリー・ヴィゴーダ、ウェイド・マッカラム 
●全国順次公開中

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©BroadwayHD/松竹 ©Jeff Carpenter

シングルマザーのキャットは45歳の売れない作曲家。もう限界! な毎日にマッチングアプリへ登録。20世紀の探検家、アーネスト・シャクルトンから返信が。彼は南極で船が難破、身動きが取れなくなっていた。
 
本場のミュージカルを映画館で観られる「松竹ブロードウェイシネマ」。電子バイオリンと電子ピアノを自在に操り、歌声でステージを支配するヒロインの実力よ! これぞ本場。

※構成/浅見祥子

(BE-PAL 2024年11月号より)

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