バンライフで生活費はいくらかかる?キャンピングカーでヨーロッパを旅する夫婦の費用を公開 | キャンピングカー・車中泊 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

キャンピングカー・車中泊

2024.07.17

バンライフで生活費はいくらかかる?キャンピングカーでヨーロッパを旅する夫婦の費用を公開

バンライフで生活費はいくらかかる?キャンピングカーでヨーロッパを旅する夫婦の費用を公開
今世界中で大注目の「バンライフ」。キャンピングカーや改造したバンで生活しながら自由に旅をするライフスタイルで、日本でも生活の拠点を「車」に変えて長期旅をしたり日本一周したりと、多くの方がこの生活スタイルを楽しんでいます。

私たち夫婦もキャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを1年半以上旅していますが、実際にどのくらいの生活費がかかるのか疑問を持つ人もいるんではないでしょうか?

「車中泊ってどんなコストがかかるの?」「海外で物価が高そう」などとお金事情が気になる人も多いかと思います。今回は車中泊でヨーロッパを旅する夫婦2人の食費や光熱費、宿泊費など1カ月にかかった生活費を公開します。

夫婦で1年以上の車中泊暮らし

筆者夫婦とキャンピングカー

夫婦でキャンピングカーに暮らしながら1年半、8カ国を巡ってきました。

私たち夫婦は2023年の1月にキャンピングカーでヨーロッパ周遊という人生最大の冒険をスタートさせました。イタリアで購入した中古のキャンピングカーで旅をしながらフランス、スロベニア、オーストリアなど8カ国を訪問し、時間やルートに縛られず「現地で暮らすように」ゆっくりと各地を巡っています。

私たちが24時間、365日暮らす愛車は2005年製のフィアット/デュカトで、全長6m70cm、幅2m20cm、高さ2m70cmです。車内にはキッチンやシャワー、トイレ、ベッドと衣食住に必要な設備がすべて揃っています。慣れない車中泊生活に最初は戸惑いや不安もありましたが、今では1年半以上のフルタイムの「車生活」にもだいぶ慣れ、キャンピングカー旅の経験値もついたかと思います。

資金調達はどうしてるの?

私たち夫婦はキャンピングカーに暮らしながら旅をするという長年の夢があって、その実現のために約4年間、日本で仕事をしながら節約と貯金を頑張り、旅の資金を貯めました。

さらに、旅と両立しながらリモートワークで動画編集とライティングのお仕事もしています。その収入と、今まで2人で貯めてきたお金で生活しています。贅沢はできないけれど、工夫して節約していきながら楽しいバンライフを送れています。

キャンピングカー旅でかかる1カ月の生活費の内訳

車中泊の食材

キャンピングカー暮らし1カ月の生活費を公開。食費はなるべくお得な大型スーパーでまとめ買い!

キャンピングカー生活での細かい内訳を紹介します。訪問する国や季節によって月々の金額に少し変動はありますが、今回紹介するのは、オーストリア(数日)とドイツで滞在した6月の1カ月分の生活費です。

1.食材費

キャンピングカーで自炊した食事

節約のためにも外食はしないで毎日自炊。ちょっと贅沢して日本食を作る日もあります。

375ユーロ(約65,000円)

旅するなかで一番費用がかかるのが食費です。なるべく費用を抑えるためにも現地の安いスーパーを利用したり、毎日キャンピングカーでの自炊生活をしています。車中泊は生活習慣が乱れやすいので、免疫を高めるためにもお肉だけでなく野菜やサラダ、果物など栄養とビタミンをバランス良く摂り入れるようにしています。地域の食材や特産品を使った調理をするのもバンライフならではの楽しみです。

2.外食費

イタリアで外食を楽しんだときの地中海料理

各国の名物料理を味わえるのも旅の楽しみのひとつです。

78ユーロ(約13,000円)

これはレストランやカフェ、軽食などの費用です。ヨーロッパでは外食が結構高いので控えていますが、月に1~2回はちょっと贅沢して、その地域の名物料理や各国のグルメを味わうためにもレストランへ行くようにしています。

3.燃料代

キャンピングカーに給油

移動した分だけ燃料費がかかるので、ゆっくりペースの旅をしています。

98ユーロ(約17,000円)

私たちの車はディーゼルエンジンで、旅のスタイルはゆっくりで長距離移動もあまりしないため、燃料費はそこまでかかりません。給油は月に1~2回ペース。高速道路や大都市など、ガソリンスタンドの立地によって大幅に料金の違いがあるので、割安なガソリンスタンドを事前にネットで調べてから給油するようにしています。

4.水・電気代キャンピングカー専用の施設

ヨーロッパは、無料で給水、排水処理、ゴミ捨てのできるキャンピングカー専用施設が充実しています。

5.60ユーロ(約900円)

ヨーロッパでは、キャンピングカーの給水や排水処理ができる無料のRVパークや駐車場などの施設が豊富にあるので、基本的に水道代はタダで済むことが多いです。ドイツでは100L=1ユーロ(約174円)と有料なことが多いのですが、なるべく無料の場所を利用するようにしています。

電気代は、ソーラーパネルとサブバッテリーがあり、太陽からの再生可能エネルギーを利用しているので月々タダです。

5.ガス代

29ユーロ(約5,000円)

ガスは、調理用のガスコンロ、冷蔵庫、シャワーのお湯を沸かすボイラー、暖房に使うため、キャンピングカーには必需品です。季節にもよりますが、10kgのガスボンベをだいたい月1回ペースで交換します。冬場はガス暖房を頻繁に使用するので20日ほどで交換が必要になります。ガスボンベはガソリンスタンド、もしくはガス専門業者で交換、補給ができます。

6.施設使用料(RVパーク、オートキャンプ場)

キャンピングカー用の駐車場

車中泊可能なキャンピングカー駐車場。水、排水処理、電気もすべて無料で利用できます。

28ユーロ(約4,800円)

宿泊費は、無料のRVパークやキャンピングカー駐車場を利用するのでタダで済む月が多いですが、この月は有料の施設を2回利用しました。オーストリアは車中泊禁止スポットが多いので18ユーロ(約3,000円)のRVパークで1泊と、10ユーロ(約1,700円)のドイツの農園キャンプ場で1泊し、それ以外はすべて無料の場所で車中泊しました。

7.通信費(インターネット)

キャンピングカーの上につけた衛星アンテナ

屋根に取り付けた衛星アンテナのおかげで、電波の届かない山の中でもインターネットに接続できます。

59ユーロ(約10,000円)

インターネットは、仕事でも使うので、高速かつ大容量のサービスが必須になります。私たちが利用しているのはイーロン・マスク氏の「スペースX社」が提供している「スターリンク(Starlink)」という衛星インターネットサービスです。

光回線や携帯会社の電波ではなく、宇宙の衛星から直接電波をキャッチするので、空が開けた場所であれば、山間部など光回線やスマホの電波が届かない地域でも高速インターネットが使えるのです。

海外のバンライファーのなかでじわじわと需要が高まり、2022年に日本でもサービスが開始され注目を集めています。初期費用のアンテナ代は少しかかりますが、月々1万円でどこでも好きな場所で高速インターネットに接続でき、仕事もサクサクはかどるのでとても便利です。

※料金は2024年7月現在のものです

8.消耗品費(日用品、衛生品など)

32.25ユーロ(約5,500円)

こちらは、トイレットペーパーやシャンプーなどの消耗品などにかかった費用です。

9.高速道路代

ヨーロッパの高速道路

国によって高速道路が有料だったり、無料だったりと交通ルールが変わるので注意が必要です。

11.50ユーロ(約2,000円)

普段は有料高速道路は使わず下道だけで移動しています。オーストリアの高速道路では、通行料金を支払いフロントガラスにその証明ステッカーを貼る必要があったので、10日間有効の11.50ユーロの証明ステッカーを購入しました。

10.洗濯代

ヨーロッパのコインランドリー

洗濯はコインランドリーを利用。約1時間半で洗濯から乾燥までできるので便利です。

16ユーロ(約2,700円)

月2回ほど、コインランドリーでまとめて洗濯しています。大きいキャンピングカーが駐車できるコインランドリーを見つけるのはなかなか難しく、国や地域で料金が高かったり安かったりするので結構大変な作業です。

下着やTシャツなど薄手のものは手洗いし、車内に干したり、外に干せるときは外干しするなどして洗濯代を節約しています。

11.観光費

ドイツの街なみ

お金のかからない観光で節約!ヨーロッパの街は、どこも絵本の世界のようで散策にはピッタリです。

0円

観光は、なるべくお金をかけずに楽しめるアクティビティを中心にしています。ハイキングや山登りなど、自然のなかでのアクティビティが好きなので、運動も兼ねて月3~4回はするようにしています。その他、街を散策して、各国の美しい街並みや建物、文化など、地域ごとの違いを発見しながらタダで観光を楽しんでいます。

山歩きをする人

山をハイキングしたりと自然のなかで、のんびりすることが多いです。

※ほかにも税金・年金・保険などがかかりますが、内訳には含んでいません

気になる1カ月のトータル金額は?

夫婦2人で1カ月にかかった生活費の合計は「747.55ユーロ(約13万円)」でした!

この月は車の修理や大きな出費もなく、比較的安く収まったかと思います。月によって多かったり、少なかったりと変動はありますが、だいたい安い月で700ユーロ(約12万円)から、高くついた月で1400ユーロ(約24万円)ほどです。

高くついてしまった月は、車トラブルで修理費が高額だったり、親戚や友達が遊びにきて外食が多かったなど、予測外の出費があった月だけで、それ以外は1000ユーロ台(約17万円)に収まるようにやりくりしています。

それぞれのスタイルに合わせた予算で旅を楽しもう

キャンピングカーと夕暮れ

どこでも好きな場所へ自由に「家」を移動できるのがキャンピングカーの醍醐味です。

ヨーロッパで車中泊している私たち夫婦の1カ月の生活費を紹介しましたが、参考になったでしょうか?物価の違いはもちろんありますが、日本のバンライフ生活でもこれぐらいの金額になるんじゃないかと思います。

月2,000ユーロ(約35万円)で車中泊旅をする人もいれば、1,000ユーロ(約17万円)以下の人もいます。旅のスタイルやルート、生活基準で大きく金額が変わってくるかと思います。

この生活を始める前はヨーロッパの物価は高いかな?と不安でしたが工夫次第で低コストな旅も可能なのだとわかりました。さらに、この生活を始めてから物欲がなくなり、ゆったりと自然の美しい景色を堪能したり、夕日を見ながら手作りのご飯を食べたりと「小さな瞬間」に幸せを感じるようになり、自然と近いシンプルなライフスタイルに変わってきています。

このように自分の旅のスタイルに合わせて環境を自由に変えられるキャンピングカーライフはとても素敵です。

私が書きました!
トラベルライター
ルアナ
2023年1月から夫婦でキャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを周遊中!登山、キャンプなどのアウトドアが大好きで、ヨーロッパでもアルプスや色んな地域の山を登っています。夫婦の長年の夢だったキャンピングカー暮らしで旅をして、有名観光地だけでなく、ガイドブックにも載っていないような秘境スポットをどんどん巡り、キャンピングカーライフや海外登山などリアルな体験談をお届けします。Instagram:https://www.instagram.com/doisdenos_lu_tani

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