沖縄のなかで、国頭村、宜野座村、金武町、名護市、東村の“やんばる”東海岸地域は、観光リゾート化された西側に対し、昔ながらの沖縄らしさが色濃く残り、豊かな自然や文化資源に恵まれています。平成27年度やんばる観光連携推進事業で行われたモニターツアーでの民泊体験をレポートします。
前回紹介した前編では、宜野座村、山井博美さんのお宅に民泊し、ハンダマや島らっきょ、パパイヤ、タロイモといった沖縄ならではの食材をふんだんにつかった美味しい料理を堪能。沖縄宮廷音楽の流れを汲む野村流古典音楽・屋良流沖縄民謡『吉栄会』三代目家元、屋良常雄さんの三線教室を体験したりしました。
2日目は、場所を東村に移動し、農家、安仁屋幸子さん宅に宿泊。
東村の生活がすっかり気に入り、今では、パイナップルやタンカン(ミカンの一種)などを育てているとか。時期的なこともあり、農作業体験はできませんでしたが、パイナップルやパパイヤ、島唐辛子などの、首都圏ではなかなか目にしない作物の畑を幸子さんと一緒に巡ることが出来ました。
そして最終日は、東村の『びんがたの染や』さん(沖縄県東村高江116 電話090-9384-6324)で紅型(びんがた)染めを体験しました。紅型とは、沖縄を代表する伝統的な染色技法の一つ。“紅”は色全般を、“型”は様々な模様を意味すると言われています。
紅型の特色は、洗練された色彩に彩られた絵画を思わせる立体的な図案の中に、四季の風景が一つに調和して描かれています。
講師の染谷唯さんは、千葉からの移住組み。紅型染めの魅力にはまりご夫婦で東村に移住されたそう。