【漕いで、釣って、食べて】カヤックフィッシング奮闘記Vol.33
このところスランプが続いている。『真鯛』を釣り上げて以降、まともな魚の姿をお見せできていない。これではいかんということで、今回は手堅い釣りをしてみることに。狙うのは根魚。海底には砂地と岩場(いわゆる根)があり、基本的に岩場のごつごつしているところの方が魚影が濃い。そこでエサ釣りをすればまずボウズはないだろう、というやや打算的な挑戦。どうか釣れますように。
そんなわけでようやく暖かくなりはじめてきた4月17日、カヤックで海に出た。まず目指すのは、逗子海岸から1キロほど沖の根回り、水深10メートルほどのポイント。早速、サバの切り身を付けた仕掛けを投入する。しばらくすると、竿先がクンクンと曲がるアタリがある。が、乗らない(針にかからない)。どうやら魚が小さいらしい。
ちなみに、保険的な釣りだが、小さい魚を狙っているわけではない。30センチ以上あるハタがかかるかもしれないし、もっとほかの大物がかかる可能性もなくはない。アタリはあるのに釣れない状態が続いたが、ようやく竿がグググと大きくしなる。何やらかかったらしい。あげてみると……。
小さいカサゴ。それにしても小さい。もっと大きいのもいるはずなのに。その後もアタリは続くが、釣れるのはカサゴばかり。同行している沼野さんも、カサゴばかり。仕方なくポイント移動。今度は森戸海岸沖の岩礁帯を目指す。しかしそこでも釣れるのはカサゴばかり。釣れたのは釣れたが、はたしてこれでいいのか。