【ソーラークッカー】は、これからの夏キャンプの必需品かも!?[読者投稿記事] | 調理器具・食器 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.08.12

    【ソーラークッカー】は、これからの夏キャンプの必需品かも!?[読者投稿記事]

    熊本も梅雨が開けてからと言うもの、連日の30度Cを越す真夏日が続いてます。いよいよ夏本番という感じです。
    さて、今回のBE-PALお題が【夏のキャンプの必需品】なのですが、昨年からあたためて来ました、丁度良いアイテムがあったので紹介します。
    それは【ソーラークッカー】です。

    冬場のキャンプの必需品が焚き火台なら、夏場は【ソーラークッカー】が必需品に。いつかそんな時代が来るかも知れません。
    最近よく目にするSDGsの目標には、7番目に【エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
    (すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する)】とあります。これからのキャンプのあり方として、サステナブル(持続可能)な手法や考え方をキャンプに取り入れるのも時代の流れに合致してますね。
    季節と天気の制約条件はあるにせよ、太陽光は無限に使用可能です。
    と言うことは、火を使用しないため、資源の節約、二酸化炭素の排出もありません。
    エコですよね!
    残りの夏休み、暑さをソーラークッカーで迎え撃つなんて企画も楽しいかも知れません。
    安全、安心に注意を払って残暑のりきりましょう!

    <旧ソーラークッカー>
    2018年作製。傘の明け閉めと経年劣化でアルミ蒸着フィルムがシワだらけになってました。
    これでは乱反射で光を効率的に集光できません。
    そこで、集光力をアップするべく改造を実施。
    目標1 500ccの水を100度Cにする!
    目標2 クッカー内水温を80度C以上にする!

    補足
    ソーラー傘に求められる特性
    ・如何に多くの光を反射するか。
    →アルミ箔とアルミ蒸着フィルムが同じ90%程度の反射率ですが強度的、取り扱いも含めアルミ蒸着フィルムが適正と考えました。100均で入手できるのも決め手です

    <クッカー>
    光を吸収して熱に変換するため、
    ・色は黒(艶消しマスト)
    ・下地が粗い
    ・熱伝導率が高い
    上記項目からすると
    熱伝導率 銅398W/(mk)、アルミ237、鋳鉄80から、材料は銅になりますが、黒化処理したクッカーは入手困難。
    自宅にあるもので、鋳鉄製のココットと湯沸かし用としてアルミボトル(艶消し黒塗装)を使いました。

    <部材>
    アルミ蒸着フィルム(百均)と両面テープ。
    あと、アルミテープ(百均)もあると良いですね。
    写真にはのせてませんが、PETフィルムも傘の面積程度準備しました。

    <製作風景1>
    PETフィルムを傘の8分割のパネルサイズに切り出しました。

    <製作風景2>
    切り出したPETフィルムに両面テープで縁取りして、そこにアルミ蒸着フィルム(パネルより少し大きめに切り出したもの)を二人作業で張り付けます。ポイントは、両面テープの張り付け面積が大きい方がシワになりにくい結果でした。

    <製作風景3>
    余分なアルミ蒸着フィルムを切り取ります。張り合わせ済みのパネルが8枚あれば完了。傘の骨組み数に合わせてパネル数を選定すれば良いと思います。
    傘への固定はダブルクリップを使用しました。

    新ソーラークッカー 2021年モデル!
    パネルと傘はステンレス色のダブルクリップ(百均)で固定しました。
    パネルにある程度の重量と柔軟性があれば、傘の形状にパネルが追従します。完全ではありませんが、旧ソーラー傘と比較してかなりシワによる乱反射がなくなりました。性能アップ期待できます。
    骨が固定してある隙間は、アルミテープでカバーすると良いです。

    ソーラークッカー構成
    ソーラー傘
    トライポッド
    ロストル(3点固定して平行に吊るします)

    <実験風景1>
    ボトルとココットを傘の中心付近にセットし、
    中の水温の変化を1時間おきに実施しました。
    アルミボトルの蓋は乗せる程度で良いです。しっかり閉めると、沸騰時に熱湯が噴き出しますので注意が必要です。

    <実験風景2>
    息子に温度測定させました。
    100度Cまで測定可能な料理用温度計です。

    *高い温度になる場合は手袋をしましょう。
    *蓋は上から被せる程度で良いです。

    湯沸かし結果
    表示は97.7ですが、測定前は沸騰し100度Cを指してました。

    ※測定時は手袋着用

    <実験結果>
    アルミボトルはほぼ100度C到達。ココットも低温料理の目安70度Cを軽々クリアして90度C近くまで上がりました。更に、70度C以上で2時間以上をキープ。

    <ソーラークッキング実践>
    料理の素材
    生卵✕2個
    チキンラーメンミニ✕2
    生卵はココットにインして、60分 加熱しました。

    卵ボイル結果
    表示は73ですが、30分は80度C以上で加熱してます。既に温泉卵は通りすぎてました!

    試しに茹でた卵の断面です。
    温泉卵にするには短時間でよさそうです。

    <出来上がり>
    シェラカップに入れたチキンラーメンにアルミボトルの熱湯を。
    太陽チキンラーメンと太陽卵の出来上がりです。
    余談ですが、私が試食する前に息子に喰われました!
    手伝ってくれましたのでよしとしましょう。

    BE-PALでも何度か取り上げられてるソーラークッカー。市販品も数種あるようです。
    本格的なものは結構な値段がしますので、最初は自作するのも手だと思います。
    子供さんがいらっしゃる方は、キャンプと夏休みの自由研究の合わせ技でトライするのも面白いのではないでしょうか。
    太陽光の力、光の役割、光と色の関係など色々な気付きを学べます。
    残りの夏休み、コロナと暑さに負けず元気に過ごしたいですね!

    ※こちらの記事は過去の読者投稿によるものです。

    きよぴーさん

    忌野清志郎の熱烈ファン。剣道愛好家のジャスフィフ親父です!
    登山、渓流釣り、ロードバイク(トライアスリートでした!)に没頭したのはかれこれ20年前。以来、おうちより外が好きになりました。
    最近は、購入したり、自作したアウトドアグッズを、庭で使う事で欲求を満たしてます!

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