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今春、奈良にオープン!サスティナブルなまちづくりの拠点となる中川政七商店初の複合商業施設

2021.02.24

私が書きました!
ロハスジャーナリスト。フリーアナウンサー。
林 ゆり
関西を中心にテレビ、ラジオ、舞台などで活動後、東京に拠点を移し、執筆も始める。幼いころからオーガニックに囲まれて育ち、MYLOHASに創刊から携わる。LOHASを実践しながら、食べ物、コスメ、ファッションなど、地球にやさしく、私たちにもやさしいものについてWeb媒体やブログで発信中。

温故知新!新たなまちづくりの拠点として誕生する複合施設

1716年に麻織物の卸問屋として奈良で創業した「中川政七商店」は、現在では、麻織物だけでなく、日本の工芸をベースにした暮らしの道具作りや、私たちの現代の暮らしに寄り添ったこだわりのアイテムを展開しています。その中川政七商店初となる複合商業施設が2021414日、奈良市元林院町(ならまちエリア)にオープンします。触れて、学んで、味わって、いにしえの都の歴史に触れ、今の奈良に出会えるという「鹿猿狐ビルヂング」。一体どのような施設になるのか、都内で発表会が開催されました。

3つのブランドから名づけられた「鹿猿狐ビルヂング」

鹿猿狐ビルヂングについて都内で発表会を開催。左からsio代表取締役 鳥羽周作氏、猿田彦珈琲 代表取締役 大塚朝之氏、建築家 内藤廣氏、中川政七商店 代表取締役社長 千石あや氏、代表取締役会長 中川政七氏

中川政七商店の旗艦店となる「中川政七商店 奈良本店」のほか、「猿田彦珈琲」、「㐂つね」が入る複合施設「鹿猿狐ビルヂング」。ユニークな建物名は、すでにお気づきかと思いますが、それぞれのブランドに由来のある3匹が集うことにちなんで名づけられています。共に志すのは、古きを学び進化し続けることだそう。奈良という街自体が、そうやって進化を繰り返してきた地域でもあるので、奈良に住む人も、訪れる人も、いにしえの都の歴史に触れながら、現代の奈良に出会ってもらいたいとの思いが込められています。そのため、建物も周りの街並みに溶け込むように、鉄骨3階建てですが、屋根は瓦ぶきで、通りに面した庇を細かく分節化し、街並みに合わせたファサードが作り込まれています。

設計した建築家で東大名誉教授の内藤廣さんは、「中川政七商店は、伝統的な部分と先進的な部分があるので、その両方を表現し、街並みに溶け込むようにと考えました。」とのこと。
まだまだ古い町並みが残る奈良の路地に溶け込みながら、近未来も感じられる空間とは、魅力的です。

奈良の魅力に触れて、味わい、学ぶ

1階、2階の中川政七商店 奈良本店では、店舗限定商品も展開されます。

奈良は、観光客が多く訪れますが、宿泊は大阪だったり、食事は京都だったりと、奈良だけで滞在する人は少ないそうです。もっと奈良の良さを知ってもらえる拠点にもなるよう「触れる・味わう・学ぶ」の3本柱で構成されています。中川政七商店の創業の地でもある奈良本店は、800を超えるつくり手と生み出す3000点の商品に出会え、本店でしか手に入れられない限定品など、奈良を訪れる記念になる商品が並びます。

1階には、関西初出店となる猿田彦珈琲がオープン。

東京の恵比寿で創業したスペシャリティコーヒーの専門店「猿田彦珈琲」は、関西初出店です。創業者の大塚朝之さんが厳選した高品質のコーヒー生豆を焙煎から抽出までこだわり抜いた究極の一杯がいただけます。現在14店舗展開中ですが、初の地方出店の猿田彦珈琲。地方への出店も考えていたときに、中川代表からの声がけもあり出店を決意したそう。コロナ禍以前は、コーヒー農園に赴き、コーヒー豆を厳選しているため、関西のコーヒー好きにとってもうれしい出店です。

1階にオープンするフレンチレストラン「sio」が手がける新しいすき焼きレストラン「㐂つね」。

「㐂つね」は、代々木上原にあるミシュラン一つ星のフレンチレストラン「sio」のオーナーシェフの鳥羽周作さんが、初のすき焼きをメインにコースでいただくレストランです。すき焼きといえば、ハレの日の料理であり、文明開化の象徴。また、中川代表のお父様が稲荷ずしが好きだったこともあり、いなりずしの油揚げ=狐、開化の化ける=狐から、レストランの名前を考えたそう。さらに、狐という漢字でなく㐂つねなのは、㐂は、喜ぶであると同時に、中川政七商店の七にもかけているそう。建物名もそうですが、随所に絆を感じられます。

ワークショップや300年の歴史のアーカイブも

手績み手織り麻の絵はがきを制作するなどワークショップも開催予定。

より奈良のことを知ってもらうための体験会も開催予定です。麻生地にステンシルを施し、オリジナルの手績み手織り麻の絵はがきを制作するワークショップや、麻生地作りの道具に実際に触れ、使うことでものづくりの工程や奥深さを体験できるツアーなどが予定されています。1時間から1時間半程度で、費用は3,000円程度になりそうとのこと。せっかくなら、オリジナルをひとつ作ってみたいですね。

アーカイブが年代ごとに桐箱に収められています。

また、鹿猿狐ビルヂングとともに巡れるよう築100余年の町屋を活かした近隣施設の店内もリニューアルしています。ぜひ、チェックしたいのが、貯蔵庫を改装したという中川政七商店の300年の歴史がアーカイブされる「時蔵」と、手績み手織りの麻道具に触れられる「布蔵」です。年代ごとに桐箱に収められています。ものづくりの歴史は、人々の暮らしの歴史でもあるので、奈良の地場産について見られるいい機会になりますね。

これから100年残せる産業観光のモデルケースを目指す

3階には、コワーキングスペースがあり、産業観光の拠点に。

歴史を知るだけでなく、これからのまちづくりにも目を向け、建物の3階には、「JIRIN」というコワーキングスペースがもうけられ、奈良に魅力的なスモールビジネスを生み出す「N.PARK PROJECT」の拠点になっています。ここでいうスモールビジネスとは、オーナーの顔が見える店舗で、スタッフ23人で運営している規模のビジネスのこと。「スモールビジネスで奈良を元気にする!」というビジョンを掲げ、ビジネスに必要な要素を体系的に学び、実践することを総合的にサポートするプロジェクトです。工芸品産地出荷額は、ピーク時の6分の1程度まだ低迷しているそう。工芸の復活には、ものづくりだけでなく、それを生み出す産地自体が活性化することが必要と考え、中川政七商店では、産地へ人を呼び込む「産業観光」を奈良で実現し、モデルケースになることを目指しているそうです。産業観光では、わざわざ足を運びたくなる飲食店や心地よい宿など、複数の魅力あるコンテンツが必要。その拠点となるのが、「鹿猿狐ビルヂング」というわけです。

温故知新。歴史的な古きよきものを大切に、進化し続けることで町も継続します。今後も素晴らしい街であってほしいと奈良出身の筆者は改めて感じました。414日のオープンが今から楽しみです。

建物名:鹿猿狐ビルヂング
https://www.nakagawa-masashichi.jp/shikasarukitsune/
開業日:2021414日グランドオープン
場所:奈良県奈良市元林院町22番(近鉄奈良駅から徒歩7分)

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