100万円で家が建てられるの?DIYでつくろう「自然派の家」 | ログハウス・小屋 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.07.02

    100万円で家が建てられるの?DIYでつくろう「自然派の家」

    新築の家を建てようとすると
    ウン千万円もする今日この頃、
    最近は都市部のマンション価格が高騰していて
    東京23区の新築マンションの平均価格は、
    なんと1億円越えだとか!
    住まいは人間が生きていくための基礎であり、
    日本国憲法第25条にも
    「すべての国民は健康で文化的な
    最低限度の生活を営む権利を有する」
    とあるとおり、日本国民の
    まず第一の大切な権利であるはず。
    なのに、いったいいつから「家」って、
    こんなにお高くなっちゃったんでしょうか?

    じつはお金をかけなくても、手に入るんです。
    そう、自分でDIYでつくればいいんです。
    全部を自分でつくるのは無理だとしても、
    一部を「セルフビルド」することによって、
    大幅に建築費を節約できます。

    この記事では自然との共生をめざした
    3つのユニークな家

    • 土で作る家
    • 動かせる家
    • 100万円で建てられる家

    を紹介します。

    セルフビルドやってみたい人、
    自然派の家に住みたい人は必読ですよ!

    台風や地震にも強い!
    土で作る「
    アースバッグハウス」

    土で作ったドーム型の家

    「アースバッグ」とは、チューブ状の土嚢(どのう)を積み上げて構築していく工法のこと。イランの建築家が確立し、アメリカでは州により建築物として認可されている。日本に本格的に上陸したのは2010年。

    アースバッグハウスを建築中の、「三角エコビレッジ サイハテ」(熊本県)の小堺康司さんによると、「最大の魅力はセルフビルドが可能だということ。4m四方のものなら、6~10人で半月ほどでできます。ドーム構造なので、地震や台風にも強く、数百年持つといわれています。また、断熱効果も高く、夏は涼しく冬は暖かいんです」とのこと。

    チューブ状の土嚢袋は必要だが、それ以外は特別な建材は不要。アメリカでは何個かつなげて住居として使っている人もいるとか。

    チューブ状の土嚢 のう 袋を使 う。切れ目がなく、重い土 が詰まっているのが構造の 強さの要因。大地から生え ているような感覚の家だ。

    チューブ状の土嚢袋を使う。切れ目がなく、重い土が詰まっているのが構造の強さの要因。大地から生えているような感覚の家だ。

    土嚢をくりぬき、ドラム缶 や木枠を組んだものをはめ込 み、窓や入り口を作る。

    土嚢を途中まで積み上げたらくりぬき、ドラム缶や木枠を組んだものをはめ込み、窓や入り口を作る。

    三角エコビレッジ サイハテ https://village.saihate.com/

    車輪付きで移動ができる
    モバイルハウス」

    モバイルハウスは文字どおり「動かせる家」のこと。家といっても基礎がないので、一定の条件を満たせば建築基準法の適用から除外される(固定資産税がかからず建築許可が不要になる)。道路交通法の関係で道路を走らせることはできないが、トラックに載せて移動すれば、移動もOKだ。

    ただし以下のような場合は、建築基準法上の建築物とみなされるので要注意。

    • 階段、ポーチ、ベランダ、柵などを設置し、移動に支障がある場合
    • 給排水、ガス、電気、電話、冷暖房などのための設備配線や配管が、簡易な着脱式でない場合
    • 床面積が大きい場合など、意のままに移動することが難しい場合
    基礎は2.1m×3m。屋根には温水パネルと、 独立型100Wのソーラーパネルも設置。

    基礎は2.1m×3m。屋根には温水パネルと、独立型100Wのソーラーパネルも設置。

    車輪付きのモバイルハウスのイラスト設計図
    「安曇野パーマカルチャー塾」(長野県)では、エネルギーゼロのモバイルハウス作りを進行中。雨水利用、パッシブソーラー、太陽光発電、非電化冷蔵庫、薪ストーブの床暖房などを設置して、予算は3畳で30万円ほどだとか。ワークショップも行なっている。

    安曇野パーマカルチャー塾 http://www.ultraman.gr.jp/perma/ 

    女性にも建てられる!
    伝統工法で作る「
    100万円の家」

    2001年発売のロングセラー『100万円の家づくり』(晶文社刊)の著者、小笠原昌憲さんは、年2回、家づくりのワークショップを開催。参加条件はただひとつで「著書を読んでいること」。

    この方式だと、テラス付きの2間×3間(約20㎡)の小さな家が、国産材の材料費と道具代を合わせて100万円でできてしまう。

    100万円で建てた家。工具が 約40万円、木材・金物ほかの材料が約60万円。建具は自作。

    100万円で建てた家。工具が 約40万円、木材・金物ほかの材料が約60万円。建具は自作。

    家の骨組みを再現した木の縮小模型

    尺貫法を使いつつ、伝統工法をアレンジした工法で、自然素材を使った家、作ってみませんか?

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    『100万円の家づくり』著者
    小笠原農場
    小笠原昌憲さん
    1953年青森県生まれ。千葉県大多喜町で養鶏を中心に、自給自足の暮らしを実践している。
    小笠原農場(小笠原昌憲家造り講習会)http://www2.odn.ne.jp/ogasawara/

    構成/松村由美子、ニイミユカ(Boojil) 撮影/林 紘輝(Boojil)

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