園児に園庭を自由解放地区にすると何が起きるか? 〜その6〜 | BE-PAL

園児に園庭を自由解放地区にすると何が起きるか? 〜その6〜

2018.10.02

私が書きました!
アウトドアプロデューサー
長谷部雅一
アウトドアイベントの企画運営を手がける『 Be-Nature School 』に所属。人と自然をつなぐインタープリターとしても活動しています。著書『 ネイチャーエデュケーション 』1300円+税 みくに出版 他

日本のミライを明るくする! 園児野生化計画 vol.60

 幼稚園で面白いプロジェクトがはじまった。「園児と一緒に園庭を自由な遊び場にしていく」という1年間を通した長いプロジェクトだ。
※第5弾の活動はココをクリック

 子ども達の空想力は日々高まり、飛び降り、壁登り、ターザン、エレベーターといろいろな想いを形にしてきた。そして今回からはとうとう「すべり台&ウォータースライダー」をみんなでつくるプロジェクトが始まった。

 発端は、毎回子ども達が僕たちと遊ぶ前に行う「設計図の発表」の時に出てきたとある男の子のすべり台発言に多くのお友達が同調して熱量が高まったことからだ。

 単にすべり台を作るといっても、材料、方法、いつまでになど、様々なことを考えなくてはならない。そこで僕は、子ども達と作戦会議をすこしじっくりするところからスタートすることにした。


手に入りそうな材料を考え、そしてどのように加工するかを考える

 
作戦会議で決まったことは次の通りだ
・滑り台の材料は竹とロープ
・竹は近くのお寺から切り出してくる(許可をもらって)
・竹の節の部分を削る
・ロープウェーの要領で滑り台を持ち上げて設置する
とった感じだ

 もちろん子ども達が知らない情報はわかりやすく説明して理解してもらう。子ども達はその新しい情報をもとに、これから行う作業を整理して、イメージ化していってくれる。

 話がまとまったら、早速竹の切り出した。ノコギリの使い方、そして竹を運び込むルートを共有したら早速竹林の中へ出発した。まず始めにしなければならない作業は、「竹の選別」だ。竹は生えてから2年目以上のものが丈夫で長持ちする。竹の根元にタケノコの皮はついていないか?節の部分の色は?など、いろいろな部分をチェックしながら慎重に選別する。


「あれなら大丈夫だよ!!」子ども達はなかなか鋭い視点で竹を選んでいく

 竹を選んだら、竹切り作業がはじまる。地面から生えている長い竹に、お友達と交代しながらノコギリの歯を入れていく。これがなかなかの重労働で、子ども達もかなり苦戦を強いられた。理由はいくつかあるが、最大の苦戦ポイントは竹が生えている位置にある。ただ竹を切ればいいのではなく、元気な竹林になるために整備していくことも想像しながら必要な場所を切っていくため、自ずと竹が密集していたり急斜面にはる竹を切らざるを経なかったのだ。

 
日があまり入らず暗い竹林で一生懸命ノコギリをひくこども達
おりゃー!とか、もう疲れた〜とか、竹林にはたくさんの声が響く

 無事に竹を切り終わったら、今度は竹を園まで運ばなくてはならい。滑り台に使える長さの竹だけに運ぶのもひと苦労。小さな力をたくさん集めて竹林から竹をおろし、そして車に気をつけながら園庭まで竹を運び込む。通常であれば飽きてしまいそうな長い作業も、この先にある「すべり台」を想像しながらワクワク気分で竹運び作業は続く。


おーい!こっちは転びやすいぞ!!と、声を掛け合いながら竹を竹林から下ろす


大勢で大きなものを運ぶと、なぜか「ワッショイ!ワッショイ!」と声をそろえてかけ声を出しはめるのが不思議だ

 無事に竹を運び終わったら、節を綺麗に紙ヤスリで平らにしていく作業に取りかかる。この作業はなかなか辛くて地味な作業が続く。「抹茶の粉みたい!」「これは魔法の粉だ〜」など、時々ごっこ遊びを織り交ぜながら順調に作業がつづく。

 
「こいつが出っ張っていると絶対お尻が痛いからな〜」ものすごい形相で竹を削る子ども達

 今回の作業はここまで。子ども達は何時間集中しただろうか?この先に何が起きるのか?それは楽しいことなのか?それがわかると、子ども達はものすごい集中力と行動力を発揮する。

 そうはいっても体力は無限にあるわけではないので、今回の作業はここまで。次はいよいよ滑り台の組みあげに入ります。

協力:町田自然幼稚園

注意:これらの遊びは、正しい知識を持って安全管理をしっかりとして行っています。安易に真似をしてケガをしないように注意してください。

私が書きました!
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長谷部雅一
アウトドアイベントの企画運営を手がける『 Be-Nature School 』に所属。人と自然をつなぐインタープリターとしても活動しています。著書『 ネイチャーエデュケーション 』1300円+税 みくに出版 他
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