ソロキャンパーの自宅作業〜超簡単!レインウェアの撥水機能を復活させる方法〜

2020.06.27

私が書きました!
アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター
長谷部雅一
1977年4月5日生まれ。有限会社ビーネイチャー取締役。家族がいるのにもかかわらず、ソロキャンプ、ソロ登山、ソロ旅などなど、お一人様遊びをこよなく愛する風来坊なネイチャー系会社の役員。仕事の範囲は広く、プロジェクトの企画・コーディネート・運営の他、研修講師、ネイチャーインタープリター、場作りの仕掛け人も務める。著書『ネイチャーエデュケーション』(ミクニ出版)、『ブッシュクラフト読本 自然を愉しむ基本スキルとノウハウ』(メイツ出版)など多数。その他雑誌連載、テレビやラジオなど、アウトドア、幼児教育を主として多数のメディアにて活躍中。

梅雨に入り、ソロキャンプも雨模様に。雨でも楽しいのがソロキャンプなのだけど、前夜の準備中にレインウェアを取り出したとき「そういえば撥水機能がもうなかったんだった…」と、ふと思い出す。慌てて撥水作業をしようと思ったら撥水スプレーなどのメンテナンスキットが無い…。そんなときは、撥水機能を簡単に復活させる応急救護の方法があります。

防水スプレーや専用洗剤&専用撥水剤があれば完璧だけど、必要なときに限って切らしていることが多い…。

撥水?防水?

水を防ぐ機能は、「撥水」とか「防水」とか、同じ様な機能なのにややこしい表記がある。とかくレインウェアともなると、ふたつの表記があったりするからやっかいだ。水を防ぎ、体内からの蒸れは外に出してくれる、いわゆる防水透湿素材は「防水機能」で、表面の水をはじく機能が「撥水機能」になる。たいがいのレインウェアは、表地に撥水加工、次が防水透湿素材、最後に肌に触れる裏地の三層構成になっているようなイメージです。

毛の上をコロコロ転がるのイメージが撥水加工

防水機能が落ちた…

「”防水”機能が落ちた!」と感じるときによくあるパターンは、防水透湿素材の劣化でレインウェアの中まで水が染み込んでしまうのではなく、撥水機能の低下でレインウェアの表面がビショビショになっているケースが多い。

撥水機能は、簡単にいうと水より細い毛がいっぱい立っているような状態になっている。この加工のおかげで水が表面に落ちても布自体に染み込まずに毛の上をコロコロと転がってくれる。つまりこの毛が劣化すれば表生地には水が染み込んでしまう。こういったパターンの機能低下は、よっぽど劣化が激しい場合を除き、今回紹介する方法で撥水機能を復活させることができます。

毛が劣化すると、図の右のように水が表地に入ってきてしまう。

実際に撥水機能が落ちたレインウェアに水をかけてテスト。

表地全体に水が染み込んでしまっているかわいそうな状態…。

撥水機能が落ちやすい場所

劣化しやすい場所は、使用シーンも考えると想像しやすいだろう。

レインウェアの撥水機能は全ての場所が一斉にが落ちるわけではない。先ほどの毛を想像するとわかりやすいが、ある程度の圧力がかかって擦れる場所から撥水機能が落ちてくる。特に機能低下しやすい場所は、作業時、バックパックを背負ったときなどに劣化しやすい写真の赤丸印の場所になります。

撥水機能復活の応急救護方法

撥水機能は、要するに水を弾く毛をまた復活させてあげればいい。その特効薬が「低温」だ。低温でアイロンをかけるなどの方法もあるが、これもちょっと面倒くさい…。そんな人にオススメなのが”ドライヤー”です。

事前にドライヤーの前に手を当てて、温風の温度を確かめてから作業をしよう。

ドライヤーの冷風と温風スイッチを温風に変えて、レインウェア全体に温風をしっかりと当てていくだけ。これで初期症状の撥水劣化は復活させることができる。ただし、高温を長時間当て続けると防水透湿素材や表地、裏地の機能を一気に低下させることになるので注意が必要だ。ドライヤーとレインウェアとの距離を一定に保って作業をしよう。

レインウェアのビフォーアフター。作業後はしっかりと水を弾いてくれているのが分かる。

応急救護ができない状態

紹介した方法は、初期の撥水劣化のみに適応した応急救護的方法だ。レインウェアが次の状態の時はレインウェアとしての機能が復活しない場合があるので注意しよう。もしも劣化が激しい場合は、買い換えなどを検討しよう。

  • 防水透湿素材が劣化している
  • 破れている
  • 表地、撥水加工がダメージを受けすぎている

今回の方法は、簡単メンテナンスとしても役に立つノウハウなので是非実践してみてください。雨でも、風でも、雪でも、快晴でも楽しいのがソロキャンプ!出発前の5〜6分でレインウェアを復活させて楽しい時間を過ごしてください。

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