日本焚き火協会が考える「これだけは守りたい」焚き火マナー4つ

2020.08.01

私が書きました!
日本焚き火協会会長
猪野正哉
焚き火の素晴らしさを伝え、もっと身近に感じてもらえるように活動。焚き火検定やイベント開催に向け準備中。またアウトドアプランナー/焚き火マイスターとしても活動し、千葉県千葉市でアウトドアスペース「たき火ヴィレッジ<いの>」の運営・管理も務める。

当たり前のことをしよう!

正直、マナーについて書くことや発言すること自体、バカげていると思ってしまう。この記事を読んでいただいている時点で、きっと貴方も私と同じ気持ちでいるはずだ。

しかし、ほんの一部の人たちのマナー違反によって、直火を禁止するキャンプ場が増え、ゴミ放置も問題になっている。私自身、年間数百回、いろんな場所で焚き火をしていると目についてしまう。

日本焚き火協会としても、焚き火の楽しさを伝えていくうえで避けては通れず、今回はあえてマナー問題に触れたい。できればキレイな炎の写真を載せたいものだが、現状を知ってもらいたく、残念な写真ばかりになってしまったことは心苦しい。

マナー①:ゴミは家に持ち帰ろう

ビニール袋にまとめて入れておいてもカラスはお構いなし。

昔ある人に「落ちていたゴミを見つけて拾わなかったら、それはお前が捨てたことと同じこと」と言われたことがある。納得してしまうフレーズはいまでも頭に残っているが、なかなか行動に移すことは難しい。

まずは、自分が出したゴミはちゃんと捨てたい。それぞれのキャンプ場のゴミ捨て規約を守ろう。日常生活に置き換えれば、「決められた日時」「決められた分別」は守るのだから、決して難しいことではない。

また、キャンプではそのままテーブルに食べ物やゴミを放置して寝てしまうと動物に荒らされてしまうので、クーラーボックスに入れるか、ビニール袋を枝に吊るして被害を避けたい。ゴミの散乱ほど醜いものはない。

マナー②:焚き火台の下に耐火シートなどを敷こう

青々した芝生も残念な姿に……。

焚き火をする際、気をつけたいのが「熱は下にも伝わる」という意識を頭に入れておくこと。焚き火台を使ったとしても芝生の上や落ち葉が下にあると枯らしてしまい、最悪、延焼して火事の原因にもなってしまう。

備えあれば患いなし。

そこで必ず焚き火台の下に耐火シートを敷くようにしよう。土の上なら敷かなくても良い流れもあるが、どんなシチュエーションでも敷いておけば安心できる。多くのアウトドアメーカーが発売し、ホームセンターでも手に入るので、焚き火のマストアイテムだ。

マナー③:共有部は次の人のことを考えてキレイにしよう

残念の一言しか出てこない。

たぶんここでBBQをして焚き火をして盛り上がり、楽しかったことも想像がつくが、とても残念でしかたない。私も経験があるが、朝起きてファイヤーピットに食べかすが残り、中途半端に燃えた薪があると、片付けることが億劫になってしまう。

こういう共有スペースは他の人も使うので、次の人に気持ち良く使ってもらうためにも絶対にゴミなどを放置してはいけない。

ゴミは薪や炭と一緒に燃やさないように。

焚き火をしているといろんな物を燃やしたくなる気持ちも分からなくはない。しかし、上記の写真のようにアルミホイルやタバコが燃え残ってしまうと無残だ。

この燃えカスを持ち帰って分別ゴミとして出すならいいかもしれないが、持ち帰る人は少ないのが現状だろう。こうした後片付けが面倒くさいと思ったら、ゴミを燃やさないにこしたことはない。

マナー④:炭は残さず最後まで焼こう

燃やすならとことん燃やし切ろう。

直火可能なキャンプ場で問題なのが、燃え炭や燃えさしだ。薪や木がいくら自然界のものであっても、放置された炭はずっと残ってしまう。灰になってからでないと穴を掘って埋めることもできない。

薪や木の燃え残りは放置せず、きちんと自治体のルールに沿った処分をしよう。

快適な焚き火ライフを送るために

焚き火はもちろんアウトドアは場所や施設によってルールが変わり、曖昧なことも多い。しかし、基本的なマナーは日本全国どこでも同じである。

ゴミもキャンプ場にゴミ箱がなかったからと、帰り道のコンビニやサービスエリアで捨てることはやめよう。次に使う人のことを考え、未来に繋げていかないといけない。このまま改善されなければ、もしかしたらキャンプ場で火をおこせなくなってしまう時代もあり得る。

「当たり前のことを当たり前にする」だけで良いのだから、決して難しくはないはず。今後、日本焚き火協会としては今まで曖昧でグレーだった部分を専門家の見解を交えて伝え、快適な焚き火ライフができるように堅苦しくないルール作りを行っていく予定だ。

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