世界4位のスマートウォッチ「Amazfit」をテストしてみた | 時計 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.11.03

    世界4位のスマートウォッチ「Amazfit」をテストしてみた

    Amazfit(アマズフィット)というブランドをご存知だろうか。中国発のスマートウォッチブランドで、バラエティ豊富な健康管理ツールと長時間バッテリーを搭載することで若者を中心に支持を集め、2021年の第一四半期には同カテゴリーでの出荷台数が世界4位と人気急上昇中のブランドである。

    そんなアマズフィットが、今年にアウトドアテイストのデザインを取り入れた「T-Rex Pro」を発売。実際にフィールドで使ってみたので、見た目だけでなく優れた機能にも注目してもらいたい。

    耐久性、豊富な機能、バッテリーの保ちが優秀なスマートウォッチ

    「T-Rex Pro」¥28,800

    このT-Rex Proは、アウトドフィールドで使うことを想定して開発されたスマートウォッチ。13インチのHD AMOLED カラー画面を搭載し、その大きい画面は非常に見やすく、画面タッチも操作もしやすいのが特徴である。

    本体は10気圧防水(日常生活用強化防水)を備え、素潜りでの使用も可能。これはシリーズの中ではもっとも高い防水性能である。また、4つのグローバルナビゲーション(GPSGLONASSBeiDouGalileo)を受信でき、国内だけでなく海外でも使用できるようになっている。

    歩数、心拍数、バッテリー残量、日付を見られるメイン画面。

    画面表示は常時オンにすることもオフにすることもでき、バッテリーの残量に合わせて切り替えることができる。

    また、独自のZepp OSを搭載し、早くスムーズな動作ができるのもポイント。スマホに届くメッセージや電話の着信・通知もできるので、ポケットに入れていて気づかなかったということもなりなりそうだ。

    汗を逃がせるように設計したシリコンストラップ。

    ストラップはシリコン製のものを採用し、運動時に汗をかいてもベタつかず、常に快適につけられる。

    「心拍数」の24時間計測ができる

    本体裏に配置された心拍センサー。

    一番のポイントは、この心拍センサー。運動時の身体状況の計測や24時間の心拍数モニタリングなどができ、さらに高性能なスマートウォッチにしか採用されていない血中酸素レベルの測定もできるのだ。計測したものはスマホのアプリで確認、管理できる。詳細は後ほど紹介する。

    操作してそれぞれの機能をチェック

    機能の一覧画面。

    では、実際にT-Rex Proを操作して機能をチェックしてみよう。右上のセレクトボタンを押すと、それぞれの機能を一覧で見られる画面に切り替わる。タイマーやストップウォッチのほか、アウトドアに便利な気圧計やコンパスなども入っている。

    100種類以上もあるスポーツモード。

    右上のボタン・SELECTを押すと表示されるスポーツモード。こちらにはランニングや自転車、水泳といった一般的なものだけでなく、インドアウォーキングやジムなどに置かれているトレーニングマシンといったマニアックなカテゴリーも計測が可能。

    アウトドアであればトレイルランニング、登山、クライミング、サーフィン、スキーやスノーボードなども入っており、豊富なジャンルを網羅している。

    試してみたハイキングモードは、GPSによる位置情報や心拍数を計測。

    スタートボタンは中央に大きく現れるのでタッチしやすい。

    気圧計は気圧と高度、そして緯度経度まで細かく表示される。

    コンパスは方位と方位角が表示される。方位角の文字が大きくて見やすい印象。

    アイコン表示。

    左上のボタン・UPを押すか、ホーム画面で下へスクロールすると、使いたい主要機能をアイコンで見られる画面が出る。ライトやスマホのバイブ(スマホが見当たらないときにバイブで知らせてくれる機能)モードのほか、スマホと連携していれば気温や天気なども表示できる。

    健康管理画面。

    次に左下のボタン・DOWNを押すか、ホーム画面から上へスクロールすると、その日の計測状況を確認できる。歩数や心拍数、PAI(パイ:個々の情報と心拍数を組み合わせて算出される運動指標)などを見られるので、アプリを開かなくてもその日の情報ならすぐに見られる。

    以上のように、健康におけるさまざまな情報が計測できるようになっており、自分の健康管理がしやすくなっているのが魅力だ。

    昼の時点では28%のバッテリー残量。

    バッテリーの保ちも調査。開封してすぐに使ったこともあり38%でスタート。その後にアプリを使ったり血中酸素レベルを調べたりして1日中使ったが、電池は切れることなく日が変わるときにみたところ23%だった。

    普段使っているApple Watchだと満タンの状態で朝から使うと、夜には70%〜60%まで下がってしまうが、T-Rex Proなら最大18日間も保つとされていることから、非常にバッテリーの保ちがいいことがわかった。

    もちろん気温や使用頻度によって多少の差はあるが、日中は健康状態を計測し、就寝時もそのまま身に付けて睡眠状態を把握したい人なら重宝すること間違いなしだ。

    アプリを駆使すれば長期的な健康管理がしやすくなる

    iPhone、Androidともにダウンロードできる「ZEPP」。

    T-Rex Proで計測したデータは、ZEPPというアプリをスマホに入れておくとさらに便利だ。

    個々のデータを入力するとBMI、ストレスレベルなどが表示。

    睡眠の質も把握できるのは嬉しい。

    個人的にはストレスと睡眠の質を知りたいと思っていた。これがあれば、良し悪しという感覚的なものではなく、数値化して具体的に教えてくれるので、現状はどうなのか、またどうすれば改善できるのかがわかるので嬉しい。

    ちなみに初日のデータをアプリに入れたところ、ストレスレベルは重度で、深い睡眠が少ないことがわかり、正直あまりよろしくない状態であることがわかった……。

    アップデートはスマホから自動的に行なえる。

    また、アプリを起動するとアップデートするものがあればすぐに表示され、自動的にダウンロード・アップデートすることができる。T-Rex Proを常に新しい環境にできるので、これを知らせてくれるのはいいことだろう。

    結論は、圧倒的なバッテリーの保ちと細かい健康データを測定し管理したい人にとっては最適なスマートウォッチだと感じた。 

    初期設定でスマホとの連携が不可欠

    健康管理ツールのバリエーションやデザインは非常に気に入った。気になったのは初期設定。筆者はiPhoneを持っているので問題なかったが、スマホを持っていない人が腕時計感覚で購入してしまうと初期設定から先に進まなくなってしまう。

    電源を入れるとQRコードが表示され、そこからアプリをダウンロードし、情報を入力する必要がある。アズマフィットを購入する際には、スマホを用意しておこう。

    新商品には音声アシスタントも使える!

    手前の2台「GTR 3 Pro」、奥から2番目「GTR 3」、一番奥「GTS 3」。

    ちなみに、アマズフィットは111日から新しいスマートウォッチを発売した。もっとも高性能なGTR 3 Proは、1.45インチの大画面を備え、音楽を取り込みや電話の受発信も可能。GTR 3は最大21日間も保つ大容量バッテリーが特徴で、GTS 38.8mmの軽量ボディで腕に馴染みやすいデザインを採用している。

    いずれの新商品も音声アシスタント・Alexa(アレクサ)が使用できるので、ハンズフリーで操作ができるのは嬉しい。なお、GTS 3はオンラインのみで販売している。気になる人は公式ページをチェックしてみては?

    商品概要

    アマズフィット「T-Rex Pro

    価格:28,800
    画面サイズ:1.3インチ
    カラー:ブラック、ブルー、グレー
    防水性能:10ATM

    アマズフィット 公式ページ
    https://www.amazfit.jp

    文・撮影/小川迪裕

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