中古バンをキャンピングカーに改造計画!寝られて、食べられるようにしよう! | キャンピングカー・車中泊 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2020.12.28

    中古バンをキャンピングカーに改造計画!寝られて、食べられるようにしよう!

    私が書きました!
    フォトグラファー
    杉本淳
    カナダ、ユーコン準州ホワイトホース在住。2008年にユーコン川下りで訪れて以来、ユーコン準州に通い始める。2011年に移住後も、ユーコンに生きる野生動物や人々の生活を引き続き撮影中。ユーコンから色々なトピックをお届けします!WEBサイト:www.aplーas.com

    とりあえず、寝て、食べられるようにしよう!

    天気の良い日はほぼ毎日改造工事を続けて、ようやく床、壁、天井の断熱と基礎が出来上がった。冷蔵庫を入れたり、棚を作ったりと、アイディアは尽きない。長さを測って、木材を切り出して、組んで、はめ込んで、ネジ留めして、という作業を繰り返す。合わなかった時は、もう一度最初からやり直し、という具合。だからとにかく時間がかかる。

    とりあえずは、いつでもどこでも最低限のキャンプができるように、寝て、食べられるようにしたい!

    まずはベッドから!

    限られたバン内のスペースは、無駄無く使いたい。
    車内の幅は約180センチ、僕の身長は175センチ。基本的に丸まって寝るタイプなので、車内後部に横向きにベッドを作っても問題なさそうだ。そうすることで、残りのスペースを居住空間として、より大きく確保できる。

    ベッドの下は収納スペースにする。長期で出かけることも考えると、折りたたみ式カヤック、キャンプ道具一式、バックパック、工具、タイヤ交換用に小型油圧ジャッキなど、たくさん物を収納したいから、ベッドを少し高めに設定して、収納スペースを稼ぎたい。ということでベッドの高さは、床から60センチにすることにした。

    2×4材をベッド脚にする。車体フレームの穴に、あらかじめリベットナットを仕込んでおいた。角材をそこにネジ留めして、床材にもL字アングルを使って固定。テーマは、とにかくがっしり!

    その上に1×6材と1×4材で、シングルベットよりもやや広めにベッドフレームを組んでいく。このベッド、シングルベットのように見えて、ベッドフレームをスライドさせると、ほぼクイーンベッドと同じ幅になるという仕組み。

    出来上がって実際に寝てみた。おっと! 頭が少しつっかえるじゃないか! 自動車の壁面は上にいくにしたがって、丸みを帯びて幅が狭くなっている。ベッドを少し高めに設定した時に、そのことに全く気づいていなかった…。ベッドの対角線に沿って伸びをしてみると、頭も爪先も壁に当たらないことが判明! 出来上がってしまったものは仕方がない、これで良しとしよう!

    お次はキッチン!

    キッチンは、ガスコンロとシンクという簡単なもの。キッチンカウンターには、少し見栄えの良い合板を使おう。幅は16インチ(約40センチ)。

    ジグソーを使って、シンクが入る大きさの穴を、あらかじめニスを塗っておいた板に開ける。2×2材と2×4材で作ったフレームの上に、裏からネジ留め。このカウンターは、ベッドをクイーンサイズに拡張したときに、脚の役割もする。

    シンクはキッチンの左側。キャンピングカー用の小型シンクを見つけるのはなかなか難しい。夏にブリティッシュコロンビア州(以後B.C.州)で車を買って、走って帰ってくる途中、大きな街のキャンピングカー専門店で見つけて買ってきた。確か130ドル(約1万円)くらいしたと思う。それを裏からネジ留めして、わずかな隙間から水が漏れないように、シリコンでコーキング処理をする。

    ガスコンロは右側。今年はコロナ禍のせいで、ユーコンの人々は南のB.C.州以外、自己隔離なしに出入りができなくなってしまった。そのせいで州内でのキャンプ需要が高まって、ホームセンターではキャンプ用折りたたみ式プロパンガス用コンロが、あっという間に売り切れ。長い間入荷待ちになる始末。たまたま運よく、そうなる前に購入できてよかった!

    カウンター下右側は、飲み水用タンク(大)と、排水用のタンク(小)の置き場。飲み水は電動ポンプでシンクまで汲み上げる仕組み。アマゾンでUSB充電式のポンプが、なんとたったの20ドル(約1500円)! シンクと排水用タンクは、後でホースで繋ぐ。

    真冬のキャンプでの心配事は、タンクの中の水が凍る事。シンクの左、ベッド足元下には電気ヒーターがあって、走行中は温風がシンク下を通って、両タンクの方向に流れる事になる。これによって車が走っている限りは、タンクの中の水が凍ることもなく、もし凍ったとしても走れば溶けるという仕組み。うまく機能して欲しい。

    試しにキャンプに行ってみた

    秋の深夜の気温が0度になるかならないかの頃、ベッドとキッチンができたこの状態で、キャンプに出かけてみた。

    枕元と足元、両壁面から特に冷気は感じられず、断熱は悪くなさそうだ。それでも後部ドア側、まだ氷点下って気温でもないのに、ほんの少しひんやりとする。これでは氷点下のキャンプは厳しいかもしれない。何か改善策が必要だ。

    寒さとホコリの対策

    未舗装路を走ると、ホコリも少しは入ってくる。後部ヒーターをオンにすると、車内の空気が循環して、ホコリが車内全体に行き渡ってしまう。それを防ぐために、後部ドアを開けたところに、ホコリ対策用の扉を追加した。

    ベッドのひんやり感の解消のために、発泡ボードを仕込んだ断熱板を作って、ベッド脇に新たな壁を追加。これで問題解決!

    とりあえずどこでも走って、寝泊りできるようになった。そして短い秋の撮影から帰ってくると、雪が舞って、気温も氷点下に。屋外でのこれ以上の作業は厳しくなってしまったので、続きは春になってからにしよう。ということで、年内の改造作業はここまで。

    続きは春になってからお届けします!

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