中古バンをキャンピングカーに改造計画! 

2020.09.08

私が書きました!
フォトグラファー
杉本淳
カナダ、ユーコン準州ホワイトホース在住。2008年ユーコン川下りでユーコン準州を訪れ、それ以降通い始める。2011年ホワイトホースに移住。その後もユーコンに生きる野生動物、風景、人々の生活の撮影を継続中。 WEBサイト:www.aplーas.com

そろそろ新しいキャンピングカーが必要に…

2019年夏は北極海まで行った

僕のトラックキャンパーは約6年半前に購入して以来、撮影の移動基地としてとても活躍してくれた。それも最近、ベースになっているピックアップトラックの調子が悪くなってきた。行きつけのメカニックに相談すると、きちんと直すには修理代がおよそ5000ドル(約40万円)掛かると言う。15歳とだいぶ古くなってきたし、走行距離も26万キロを超えた(距離計も壊れているので正確な距離は不明)。いろいろ考えた末、車を買い替えることにした。

季節に関係なく突然撮影に出かけることが多いから、次もキャンピングカーにすることにした。

人気のキャンピングカーの種類

キャンピングカーと日本では呼ばれている車は、北米ではRV(レクリエーション・ビークル)と呼ばれていて、大小種類も多い。

ホワイトホースで一番大きいRVの販売、レンタルをしているショップ、フレーザーウェイでRVの種類を見せてもらった。コロナ禍後にユーコンでロードトリップをしたい!という人はぜひ訪れてほしい。 
フレーザーウェイホームページ:https://www.fraserway.com

モーターホーム・クラスA

まさに走る家!大型バス並みのサイズながら、定員6名とかなりゆったりしている。備え付けのベッドも大きく、シャワーとトイレも別。

モーターホーム・23フィート

全長23フィートとクラスAよりも小振りだが、クラスA同様たくさんの収納スペースも、大型発電機も装備されている。定員は6〜7名。

モーターホーム・16フィート

全長16フィートのより小回りの効くモーターホーム。その分備え付けのベッドは無いが、ソファーを変形させることで、運転席上部のベッドと合わせて、最大6名が寝られるサイズになっている。

トレーラー

牽引式の走る家。こちらの大きさも大型バス並み。運転席が無く、一部がスライドするので、大きい居住スペースがさらに大きくなる。

トラックキャンパー

ピックアップトラックに載せるタイプ。特にこちらはスライド式で、居住空間が大きくなるタイプ。子供のいる4人家族向け。車高が高く4輪駆動走行ができるのが、他のRVと違うところ。

フレーザーウェイ以外に、街中で頻繁に見られる車種はこちら。

バンコンバージョン

バンをベースに改造したバンコーバンジョン。RVとしてはより小さくて、運転のしやすさは抜群。

キャンピングカーを自作してしまおう!

さて、本格的に買い替えの必要が迫ってきた。今回はバンコンバージョンのタイプにしよう。小さい分道路での切り返しがしやすく、車から出ないで居住空間と運転席を移動できるのがいい!

あらかじめRVに改造されているバンの値段は、7万5000カナダドル(約600万円)くらいからスタートする様子。完全に予算オーバー。だったらバンを自分で改造すればいいじゃないか!今まで乗ってきたトラックキャンパーも、自分でバラして、修理、改造をしてきたからなんとかなるだろう!とかなり楽観的。

6年前のキャンパー修理、改装はこんな感じだった

ホワイトホースでも4〜5年くらい前から、車内で立てる車高の高いハイルーフバンが主流になってきた。なんと言っても腰を伸ばして立てるのがいい! 冬の未舗装路を走るから、4WD(四輪駆動)は必須だ。一番の理想はハイルーフバンで4WD! 自分で改造をするから、始めから座席が無い配達用のカーゴバンがいい。座席が無い分、値段も少し安く抑えられそうだ。

車探し

理想のバンの選択肢は2車種のみ。去年からAWD(全輪駆動)の製造が始まったばかりのフォード社製トランジットか、メルセデス社製スプリンター。新車の値段はトランジットで約6万カナダドル(約480万円)、スプリンターはそれ以上。ん〜まだ高い…。日本車も…と考えたけど、日本で走っているおなじみのバンのほとんどは、北米では販売されていない。

中古車も探してみた。トランジットのAWD車は新し過ぎて、中古車はまだ出ていない。スプリンターのAWD車は、なるべく新しめの年式、なるべく少ない走行距離を望むと、値段がトランジットの新車並かそれ以上。まだまだ予算圏外。う〜ん、理想と現実はまだまだ遠い。

買うからには今後10年は乗りたい。理想のバンが予算の範囲内でも、寿命が短かったり、修理が増えては困る。10年後にはハイルーフバンも買いやすくなっていると願って、今回は諦めることした。

カナダは日本と違って、物の価格が下がるのに時間がかかる。売る側にとっては嬉しいけれど、買う側は安くていいものがないかと、自分も相当目がギラギラしていたはずだ。

この写真は購入時に撮影!

カナダ、ユーコンの中古車事情

たまたま運良くシボレー製のカーゴバン、エキスプレスAWDが製造後6年目、走行距離11万キロの状態で見つかった。2万カナダドル(約160万円)で、他のディーラーより安い。場所はブリテッシュコロンビア州(以後B.C.州)のトレイルという町。アメリカとの国境に近く、ホワイトホースから見てB.C.州の真反対に位置している。

え?11万キロ? いやいや、カナダではまだまだ新古車レベルの走行距離。個体差はもちろんあるけれど、この車種はメンテナンスをしっかりしていくと、平均32万キロ走れる設計とのこと。仮に年間2万キロのペースで走ったとして、この先10年は乗れそうだ。

そしてもうひとつ、なんで地元で買わなかったのか? 準州都のホワイトホースの人口は、3万人強とまだまだ少ない。人口が少なければ、中古車の数も少ない。少しでも状態が良いと、正規ディーラーでも個人売買でも、値段が高くなってしまう。なので時間が許せば、インターネットなどで好条件の中古車を見つけて、飛行機で飛んで、買って、乗って帰ってくるという人が結構いる。

突然ロードトリップへ!

バンクーバー〜トレイル間の飛行機はとても小さく、定員は10人強

ユーコン準州のコロナ対策は、7月1日からフェイズ2へと移行した。それに伴って南のB.C.州との州境が開かれて、突然に決まったロードトリップにはグッドタイミングだった。バンクーバーで飛行機を乗り換え、トレイルへ。

ディーラーに着いたら、さっそく車をチェック。後部に全く窓はないけれど、ユーコンの冬キャンプには車内の熱が逃げにくくて好都合。元々通信会社で設備のメンテナンス用に使われていた車だから、屋根には業務用のキャリアが標準装備。多少の傷はあるけれど、そこは中古車だから目をつむろう。運転した感触も悪くない。最低10年は走ってくれよ〜と祈りながら、購入決定!

クートニー地方を回り、改造プランを妄想しつつケロウナで改造資材を安く買い、オカナガン地方の採れたてフルーツを味わった。夜は寝袋で車中泊、たまに野生動物に道をふさがれ、ナハニ国立公園にも脚を伸ばした

最短距離だと約2600キロでホワイトホースに帰れるところ、B.C.州を縦断するなんてなかなか無い機会だ。あちこち寄り道して、結局約4000キロを13日間掛けて帰宅した。さっそく改造開始だ。改装の詳細は次回の記事をお楽しみに。

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