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春の光を求めて海辺の町へ。のんびりソロでサイクリング&フィッシング

2020.04.01

私が書きました!
名古屋在住ライター
山本修二
1963年東京生まれ、名古屋在住。自転車が得意なフリーランスライターとして、本誌を中心に25年以上東京で活動。2015年に名古屋へ移住し、スポーツバイクの輸入代理店に勤務。2019年12月に再びフリーランスとなり、マウンテンバイクやアウトドア遊びのパラダイス=名古屋から、ディープな情報をお届けします。著書『スポーツ自転車でまた走ろう』(技術評論社) http://yamabon.jp

コンパクトな釣り具をバックパックに忍ばせて

春の日差しを浴びて海辺の町をサイクリング。釣り竿を持っていくだけで、気分があがる。

日照時間が長くなり、気温も上昇。となれば、休日に自転車に乗らない手はない。で、どこへ行こうか考えた。そうだ、海に行こう。山を越えて吹きこむ強烈な北風も和らぐ春。海辺の町に降り注ぐ太陽を全身で浴びるのだ。 海に行くのだから、ただ走るだけじゃもったいない。ってことで、長さ30㎝ほどに収納できる、振出式の釣り竿とリール、そして、ソフトルアーなど仕掛けが入ったタックルボックスを用意した。釣れそうなポイントがあれば、ついでに竿を出してみる。あくまでも第一の目的はサイクリングなのだから。 

サイクリング中のトラブルに対応できる装備を

今回、持っていった小物。背負う荷物を少しでも軽くしたいので、自転車用の工具類は、フレームバッグに。輪行袋、スペアチューブは小さなケースに入れてボトルケージに収納した。

今回の持ち物

  • クーラーバッグ(釣れた魚を持ち帰るため)
  • ウォーターボトル(給水用)
  • スペアチューブとタイヤレバー(ボトルケージに収まるケースに入れて)
  • 携帯工具(六角レンチで外せるペダルを使えばペダルレンチを省ける)
  • 空気入れ
  • 輪行袋(これさえあれば最寄りの駅から楽々移動できる)
  • 軍手(チェーン系のトラブルの際に手の汚れを防ぐ)
  • タックルボックス(ソフトルアー、オモリ、釣り針などが入っている)
  • ハサミとプライヤー(仕掛けの糸を切ったり、魚から針を外す際に使う)
  • 釣り竿とリール

いざ海辺の「釣~イング」スタート

全長23mほどのヨットが小さく見えるほど広々とした蒲郡駅前からスタート。JRと名鉄が乗り入れているので、アクセスが良い。

9時過ぎに名古屋の自宅を出た。行先は、愛知県内の蒲郡に決めた。暦の上では春でも、天気予報を見る限り、まだ北風が残っていそうだから。風裏になる知多半島の東岸か、蒲郡市の西浦あたりが、風の影響を受けないように思えた。北風をまともに受けると、釣りづらい、いやいや、自転車で走りにくいので。

まずは景勝地を訪ねてみた

蒲郡は、名古屋からは自動車でも電車で輪行しても1時間ほど。11時前に到着。駅前には、90年代から2000年代にかけて3回、アメリカズカップに出場したニッポンチャレンジのヨットが展示されていた。当時の日本チームは、蒲郡をベースにトレーニングをしていたそうだ。海辺の町だけあり空が広い。そして、太陽もキラキラ。最初の目的地である竹島までは10分弱。この島には、5つの神社があり、すべてを一度にお参りすると願いが叶うと言い伝えられている。三河湾と渥美半島の景色を眺めながら、手短にお参りした。歴史的建造物が好きな方は、近くにある蒲郡クラシックホテル、そして、その下にある海辺の文学館など、古い洋館のチェックも忘れずに。 

竹島は、陸から橋を歩いて渡れる。多種の植物が自然のまま残されているため、島全体が天然記念物に指定されている。周辺の砂浜は、4~6月に潮干狩りの名所としてにぎわう。

竹島から、海沿いの細い道を選んで東へと進む。目指すは、三谷漁港。幹線道を一本外すと、漁業の町の風情を感じられる。堤防の近くで漁具の手入れをする老人、すぐ目の前で漁をする小型船など。裏道を走っていると、三谷漁港近くの食堂に「ランチ」のノボリを発見。ちょうど昼時だったので、焼き魚定食をいただいた。 

「さあ、釣るぞ~」と意気込んでみるものの

三谷漁港の堤防で竿を出してみる。風も強く、アタリもないため、早々に移動することに。

三谷漁港の堤防を歩いてみる。潮がだいぶ引いていて、しかも、ポイントとなる岩も少ない。でもせっかくなので、竿を出すことにした。アタリなし。しかも、北風が徐々に強くなってきた。20分ほどで納竿して、ふたたびサイクリング。今度は、西に進路を取り、風をよけられる西浦を目指した。水族館、競艇場、ヨットハーバーなどを横目に、しばし海辺の町のサイクリングを楽しむ。途中、地元で水揚げされた魚を売る観光市場などを覗きながら。そして、形原港へ。ここも古い漁師町で、道が狭く、一方通行も多い。こんな場所の移動は、自転車に限る。釣具店で情報を得た防波堤のポイントをチェックしてみたが、歩いて行くにはあまりにも危険と判断し、この港での釣りはあきらめた。目の前には、先ほど行った竹島が見える。 

釣り場と釣り場の移動は、海辺の風景を楽しみながらサイクリングを満喫。そして、よさげなポイントを見つけたら竿を出す。こちらは、赤岩の防波堤。

気持ちを切り替えてサイクリングを楽しめばいいのさ

三河湾とその向こうに見える山並みを見ながら、海沿いの道をゆっくりとサイクリング。次は、赤岩という小さな港にある防波堤をチェック。やはり水深は浅いが、ポイントとなる岩は多い。しばし、防波堤からルアーを投げてみた。ここでもアタリなし。さあ、気持ちを切り替えてサイクリングだ。 

近いポイントの移動の際には、釣り竿をハンドル前に収納すると便利。ハンドルにセットしたボトルホルダーにロッドをさし、ラバータイでグルッと留めるだけ。

最南端の西浦温泉へ到着。そろそろゴールとしますか

今回、狙っていたのは、メバルやカサゴといった根魚たち。夜行性なので、昼間は釣りにくいが、夜はまだ寒いし、自転車で移動するには危険だ。最初から「釣れなくてもよい」と思っていたものの悔しさが沸き上がり、さらに先を目指した。海辺の道は西浦シーサイドロードと名付けられている。気持ちのいいドライブコースであり、ロードバイクに乗った方も目にする。「最後は西浦温泉でも入って帰るか」なんて思いながら、しばらくサイクリング。プチ熱海のような西浦温泉が見えてきた。小さなビーチでは、親子連れやカップルが楽しそうに遊んでいる。 

レトロな雰囲気の西浦温泉街の目の前のパームビーチへ。蒲郡には、たくさんの温泉地があるので、帰りに一風呂というのもあり。

西浦パームビーチの東端から来た道を振り返ると、防波フェンスの下に岩がごろごろした絶好のポイントを発見。夕方まで粘るがノーフィッシュ。また来るぜ!

振り返れば好ポイントがそこにあった

そんなビーチの端から今来た道の方を振り返ると、水辺に岩場が続いている。道路脇には、高さ1mほどの防波フェンスが続いていたため、不覚にも見落としていたのだ。釣れそうな雰囲気プンプン。早速、釣り竿を準備して片っ端から岩場を攻めた。30分経ち、1時間が経つもアタリなし。西の空には、美しい太陽が沈みかけている。そう、西浦はサンセットが美しく見えることでも知られた場所なのだ。「いっそ、温泉旅館に泊まって夜釣りをするか? いや、スーパーでも寄って、名物のメヒカリでも買って帰るか」なんて妄想が次々と頭のなかに浮かぶ。 

この日の釣果はゼロ。しかし問題ない。なんといっても、海辺のサイクリングをたっぷり楽しめたのだから。と言い訳しつつ脳裏に浮かぶ敗北感とさらなる釣欲を振り切り、電車に乗ることにした。皆様もぜひ、お近くの海辺の町へと出かけてみてください。

これはイメージです。こんなメバルやカサゴが釣れるはずだったのだが。残念。帰り道、「次は、自動車を置く場所がない、自転車だからこそ近づけるポイントだけを集中的に攻める」ことを誓った。

 

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