砂利道だ!橋だ!トンネルだ!大自然の「マウンテンカート」がワイルドすぎた | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2026.10.20

砂利道だ!橋だ!トンネルだ!大自然の「マウンテンカート」がワイルドすぎた

砂利道だ!橋だ!トンネルだ!大自然の「マウンテンカート」がワイルドすぎた
動力もない! ギアもない! 重力に従って坂を下りるだけ。それなのになんでこんなにおもしろいんだろう。

最初に言っておきます! 私、このアクティビティーをじつは4回も楽しみました。はい、ハマりまくりました。

どうも、オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
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↓前回の記事はこちら

バンジーじゃないけどやっぱりビビる…!オーストリアで25メートルの塔からダイビング体験 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

【柳沢有紀夫の世界は愉快!オーストリア・センメリング編3】

今回紹介するのは「マウンテンカート」というアクティビティー。日本にもあります。そして私はかつてスイスで体験しました。この記事(https://www.bepal.net/archives/584052)です。

スタート地点は前回と前々回の記事と同じくオーストリアのウィーン近郊にあるセンメリングのロープウェイの山頂駅。以前スイスで乗ったときには、思っていたよりも何倍もエキサイティングで今回も楽しみにしていたのですが…正直言って想像の斜め上を行きました。

スイスのものが「爽快アクティビティー」だとすると、こちらは「アドレナリン全開絶叫マシーン」という感じです。もちろんどちらも違う良さがあります。

さてどんな乗り物かというと…。

ご機嫌な「頭は5歳」くん。笑

お伝えしたように動力はなく重力のみで坂を下ります。前輪の両側に足置き場があり、「巨大で着座位置が低くて漕がない三輪車」という風情。

横に立つと着座位置の低さが際立ちますね。
Lはカートのサイズ。身長によってS、M、L、XLが決められます。
スタート地点はロープウェイの山頂駅のすぐ横。

ここから山麓駅に向かって下っていきます。もちろん「直滑降」ではなく、うねうねと曲がりながらです。

さていよいよスタートです!

人が通るハイキングトラックともマウンテンバイクのルートとも別の専用道を進みます。

マウンテンカート専用道の目印は青地に白色の矢印。

未舗装の地面にはかなりの量の砂利。これがあることでカートがデコボコと上下に振動するは、ズルズルと左右に揺れるは、カーブではドリフトするはで無茶苦茶楽しいです。なかなかのスリル感です。

とはいえもちろんスピードを出しすぎなければ安全に楽しめます。もう一つ重要なのはブレーキのかけ方。ずっとかけ続けると後輪がすべって車体が横向きになりそうに。車のポンピングブレーキのようにハンドルにあるブレーキを引いて、離して、引いて、離してと繰り返すのが重要!

愉快痛快爽快なコースレイアウト

進むにつれて明らかになっていくのですがコースも変化に富んでいます。

ものすごい急カーブ。

黄色のものはコースアウト防止のためのビニール製のネット。つまりスピードをちゃんと調整しないとネットにつっこむこともあるということです。

木の橋が見えてきました。

思わず「ヒャッホー」と叫びたくなります。

さすがにここでコースアウトしたらヤバいので高めの柵が。

この「狭き通路に突っ込む感」がたまりません。しかもこの先、木道がらせん状になっていて何周かループしながら降りていきます。

さらには急な坂があったり、ヘアピンカーブがあったり。…すみません。そのあたりはスリル満点で写真を撮るどころではないので、文字だけの説明になります。

ここもまた「狭い路地を突っ込んで行く感」がたまりません!
かと思ったら開けた場所をぶわ~っと疾走したり。

ゴール直前にはさらなる楽しみが!

いやいや、これで驚いていてはいけません。なんと!

トンネルまで出てきました!
しかも2か所! いずれも「橋の下を一瞬くぐるだけ」という感じではなく、それなりに長いトンネルです。

…天井が片方は平らで、もう一方はドーム状。コース設計者が意図したわけではないでしょうが異なるトンネルが2ヵ所あるとわかっていただけやすいです!笑

「リアル・マリオカート」という言葉が頭に浮かびます。いや、もしもこれが富士急ハイランドにあり、私に命名権があるとしたら「波乱万丈」と名づけていたことでしょう!(どういう仮定だ?笑)

しかしこのコースレイアウトをつくった人は天才じゃないでしょうか。鈴鹿サーキットのコース設計をしたジョン・フーゲンホルツ級の。そういえば鈴鹿サーキットにも立体交差のトンネル部分がありますね。

さてロープウェイの山麓駅の横がゴールです。

最後の最後に急坂&急カーブが設定されていて、ゴールまで気が抜けません。
ゴール地点から見た山頂方面。ずいぶん下ってきたことがわかります。

さてロープウェイで一つ気づいたことがあります。

ときおり内側にビニールが張られたゴンドラが来るのです!

これは人ではなくマウンテンカートの車体を載せるためのもの。車輪についた土などで座席などが汚れないように保護しているんですね。車体はこれで出発地点のロープウェイ山頂駅に運ばれていきます。

なぜ私がこれに気付いたのかというと…じつは1回では飽き足らず、2回目にもチャレンジするためにもう一度ロープウェイに乗ることにして、「ん?」と思ったからです。

雨の日はさらに楽しいぞ!

さてその日2回チャレンジして大満足の私。ところが別の日、雨模様でハイキングに行ってもいい写真が撮れそうもなく、そんな天候でもできるアクティビティーということで再度マウンテンカートに挑戦しました。はい、もう完全にお気に入り状態です!

レインウェアをしっかり着込んで「雨ニモマケズ」状態。

「そこまでしてしたいか?」と呆れ気味に言われれば「もちろん!」と即答するレベルです。

山頂駅付近にある公園ではいつも子どもたちの歓声にあふれているのですが、この日は雨で誰もいません。マウンテンカートも1人旅かと思ったら先客が2人いました。ドイツから来たという中高年の女性です。彼女たちは初めてだというので、私が先導することにしました。

さて土砂降りではなく小雨程度ではありますが雨です。

景色はあまり楽しめませんし、メガネも濡れるので視界も少し遮られます。

「それでも楽しいの?」と疑われると思いますが…いやいやいや。じつは晴れの日にも増して雨の日は愉快なのです。

というのも地面が水を含んで、乾いた砂利道よりもさらに車輪がズルズルとすべるようになり、スリルが増したのです! 乾いているときはズルッと滑る感じですが、砂利の下の土が濡れているのでジュル~~~ッという感じなのです。

そんな感じで私のあとについてくるドイツ人2人の女性のうち、前の方にいる人が乗っている間中ずっとずっとウヒョヒョヒョヒョ~ッウヒョヒョヒョヒョ~ッと笑い続けていて…なんだかこっちまで嬉しくなりました。

こんなに童心に帰れるアクティビティー、そうはないかなと思います。で、この日ももう1回チャレンジ。笑 ちなみにまったく止まらずに走りつづけたら所要時間は約9分。写真撮影などのためにところどころで止まったら約15分といったところです。

豪華4コースのディナー

さてさてずぶ濡れとはまでは言わなくてもそこそこ濡れて帰ってきたホテルも紹介しましょうか。今回のオーストラリア・センメリング旅でずっとお世話になったのが「スポルトホテルアムセンメリング」。ロープウェイの山麓駅、つまりは今回のマウンテンカートのゴールから徒歩9分というアクティビティーを楽しむにはすごく便利な場所にあります。

今回泊まったのはシングルルームです。

コンパクトにまとまっています。

私も含め宿泊客は昼間も部屋でずっと過ごすのではなく、アクティビティーを楽しむために来るのでこれで充分。ベッドから見える窓の外の景色も気持ちいいです。

その一方でレストランは超オシャレ。
テラス席からは絶景が広がります!

特筆すべきはディナー。なんと4コースです! しかも前菜、スープ、デザートはそれぞれ5種類、メインは11種類から選べました。

スープがこんなふうにテーブルでサーブされます。
前菜の一つ、「サーモンとツナのモザイク」はこんなにオシャレ。

「スポルトホテル」という名前のとおり冬はスキー、夏場はマウンテンバイクなどで長く滞在する人が多いはず。そんな人たちのために料理にバラエティーをつけているのでしょう。

私も4連泊しましたがまったく飽きることがなかったです。…というかまたすぐにでも泊まりに行きたい。笑

【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら!

マウンテンカート
https://www.semmering.com/en/activities/mountain-carts/

Semmering-Hirschenkogel Bergbahnen GmbH (ロープウェイ運行会社。マウンテンカートなど山頂駅での様々なアウトドアアクティビティも提供)
https://www.semmering.com/en/

Sporthotel am Semmering (スポルトホテルアムセンメリング。今回私が宿泊したホテル)
https://sporthotel-semmering.at/en/

オーストリア観光公式
https://www.austria.info/ja/inspiration/skiing-and-winter/

著者画像

柳沢有紀夫さん

オーストラリア在住ライター (海外書き人クラブ)

1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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