【夢のログハウス】漫画家・守村大の開墾から始めた超!セルフビルド | ログハウス・小屋 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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  • 【夢のログハウス】漫画家・守村大の開墾から始めた超!セルフビルド

    2015.12.24

    12ー1自慢のログハウスを拝見、どんなライフスタイルを送っているのかをレポートする第1弾。

    今回登場する漫画家の守村 大(もりむら・しん)さんは、全くの未経験からスタートして、ログハウスを全部自力で建ててしまったというつわものだ。

    守村さんが一念発起して福島県の雑木林を購入したのは8年前。開墾から始め、チェーンソーで丸太を刻んで独力でログハウスを建築。以来、半自給自足生活を送っている。開墾から現在までの生活を記録した『新白河原人』(講談社・モーニング)は開始から4年を数える人気連載だ。
    「建築のノウハウはログハウスづくりの講座に参加して体得した。2007年の春に建て始めて、夏にはでき上がったから製作期間は5か月ほど。棟上げ以外のほとんどの作業を、全部自分でこなしたよ」。
    さらりといってのけた守村さんだが、そのあとに続いた「22㎏やせたけどね」のひと言が作業の過酷さを物語る。12-2

    本宅は5.4×5.4mの床面積を持つ2 階建て。「ここは標高が300mあって 夏は木々に覆われるから、冷房は全く いらない。冬は囲炉裏と薪ストーブが 熱源。裏山の雑木で完全に自給できる」

    本宅は5.4×5.4mの床面積を持つ2
    階建て。冬は囲炉裏と薪ストーブが
    熱源。

    2階は壁際に1個ずつベッドが並ぶ。「ここで寝るのは犬と俺。嫁さんは別棟で寝てるから世帯人数は1人と2匹」(笑)

    2階は壁際に1個ずつベッドが並ぶ。「ここで寝るのは犬と俺。嫁さんは別棟で寝てるから世帯人数は1人と2匹」(笑)

     

    ログハウスの完成後は、炊事コーナーや作業場を増築。併せて炭窯や鶏小屋も制作し、守村家は徐々に自給自足生活を実践し始める。
    そんなところに訪れたのが東日本大震災。守村さんの住む地域は震度6強の揺れに見舞われたが「家の基礎が若干沈んだだけ」で済んだという。
    「四隅でしっかりと組まれたログハウスは地震に強い。全体が揺れながら力を逃がすんだよね。我が家の被害は本が散らかった程度かな」

    13-4

    もらいものや拾いものですべて作った材料費0円のトイレ

    13-3

    守村さんの敷地は12,000坪、プロが使う野球場サイズだ。冬の薪は全部裏山から供給する。

    続く原発事故を受け、守村さんは無電化生活を試みる。
    「やってみたらこれが大変。やっぱり、電気ってちょっとは必要なんだよ。でも挑戦してみて本当に大切なことがわかった。それは『無駄』を省くことではなく『必要』と思うもの自体を減らすこと」
    この経験を得て「これからは欲もやる気も電気も半分ちょいでいく」ことを守村さん
    は決意、ログハウスに「56庵(ごろあん)」という名前をつける。「半分ちょい、56 %で56庵。建築から5年でやっとぴったりの名前をつけられたよ」という。

    5棟目に作った空中ゲストハウス。故郷の秋田杉を使った高床式。材料費約15万円。

    5棟目に作った空中ゲストハウス。故郷の秋田杉を使った高床式。材料費約15万円。

    13-1

    収容人数5人、水風呂も完備した北欧式サウナ。材料費約12万円。

     12-5

    12-6

    守村 大さん(55歳・漫画家)
    『万歳ハイウェイ』『考える犬』など著書多数。現在、講談社のモーニング誌にて半自給自足生活を綴る『新白河原人』を連載中。

    所在地:福島県白河市 築年:2007年
    平米数:58.32㎡(本宅)間取り:2K(本宅)
    世帯人数:1人と2匹

    構成/藤原祥弘 撮影/小倉雄一郎(本誌)

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