ニホンミツバチ用巣箱って、どんなもの?
2015.11.11
ニホンミツバチの飼育を始めた人の最初の動機は「甘い蜂蜜が採取できるぞ」という打算です(断言してよいでしょう)。
けれど、用意した巣箱に初めて野生群が入居した日の感動を味わい、忙しそうに出入りし、花粉を足にいっぱいつけて帰ってくる様子を眺めていると、蜂蜜への期待よりも「愛おしい」という感情のほうが強くなってきます(じつは私もそのひとり)。
12月号の野外道具特集でお世話になった長野県諏訪市の岩波金太郎さんも、そんなミツバチ愛が全身からあふれ出ている人でした。岩波さんは「か式」というニホンミツバチ用巣箱の考案者として知られています。
ニホンミツバチの巣箱には、自然の樹洞を模した丸太式のものから、板を打ち付けて作った角型、さらにはミツバチが巣の上部に蜜を貯える習性を利用し、上下切り離しにできる重箱方式などさまざまなタイプがあります。岩波さんも、ひと通りの方法を試してきたといいます。