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都会から電車で行ける都市近郊の鉄キャンへ行こう!
私たちが行ってきました! ライターサトーとその家族

クルマや自転車など、乗り物系記事を得意とする本誌ライター。今秋には妻メグミ、長男キヅキ、次男スバル、末っ子イオと共に北海道への車中泊&キャンプ旅を予定している。
「日光たかとくキャンプステーション」へ!
栃木県の北西部、日光市に昨年オープンした「日光たかとくキャンプステーション」は〝電車でキャンプ〟がコンセプトのキャンプ場だ。東武線乗り入れの地下鉄内にも広告が掲示されているので、通勤中などで目にした方も多いのでは?
こちらのキャンプ場の魅力は何といっても駅から圧倒的に近いことだ。もはや駅に隣接しているといっても過言ではないほどなのだ。
さらに浅草駅と鬼怒川温泉駅を結ぶ特急「リバティ」の停車駅であることもポイントだ。移動時間が短縮できるのはもちろん、マイカー移動でネックとなる渋滞がなく、運転の負担が減るのはありがたい。
マイカーでのファミリーキャンプは、運転に加えて設営・撤収もパパが担当することが多く、どうしても負担が偏りがちだ。しかし、全席指定の特急を利用すれば、移動時間を休憩に変えることができる。そして、温存した体力は、キャンプ場で思いきり発散するという、理想的な流れを実現できる。
駅近でありながら、キャンプ場としての魅力も十分に備えている。穏やかな鬼怒川が流れ、周囲は駅に近いとは思えないほど豊かな自然に囲まれている。サイトから賑やかな市街地が見えたり、車の音が常に聞こえて興ざめしたりすることはない。
青々とした芝生で覆われる各サイトは区画されているが、すべて100㎡以上の広さが確保されている。今回は撮影用にサバティカルの「ギリア plus」を設営したが、区画内に楽々収まった。ソロはもちろん、ファミリーでもゆったりと過ごせるだろう。
また、他のキャンプ場にはない、駅近ならではの景観を楽しめるのも魅力だ。
サイトや鬼怒川からは、東武鬼怒川線の「鬼怒川橋梁」を通過する列車を眺めることができる。さらに、蒸気機関車「SL大樹」が毎日運行されているのも子供たちには嬉しい。
すでに〝鉄オタ〟の片鱗を見せる我が家の長男は、荒々しい岩壁の間を流れる鬼怒川の先で白煙を上げながら力強く進むSLという、いかにも写真映えする光景に大興奮だった。インストラクターが丁寧にサポートする初心者向けSUP体験ツアーに参加し、運よくタイミングが合えば川からSLを見上げる貴重な体験だってできる。
レンタル品もひと通りそろっているので、手ぶらでのキャンプも可能。これからの季節にぜひおすすめしたいのは、徒歩圏内にある農産物の直売所「きのこの杜」で食材を調達し、BBQを楽しむこと。ここはきのこ以外の食材も豊富にそろっているので旬の味を堪能しよう。
東武鬼怒川線 新高徳駅から徒歩2分

駅を出たら右手にある踏切を渡る。新高徳駅舎はもともと木造だが、6年前にレトロな雰囲気にリノベーションされた。
↓

踏切を渡ると苔むしたマツダ キャロル360とキャンプ場の案内看板が登場。そこから階段で竹林を抜けて到着。

特急列車なら浅草から120分!

特急を利用すれば浅草駅から約120分、北千住駅から約100分という好アクセス。佐藤家は東武線直通の東急田園都市線が最寄りなので、乗り換えは1度だけ。

昨年開業した注目の駅近キャンプ場! 日光たかとくキャンプステーション
住所:栃木県日光市高徳397番地2先
電話:0288(25)3103
料金:5,000円〜
営業:冬季閉鎖(12月〜3月中旬)
予約:利用希望日の3か月前の毎月1日 10:00より
テントサイト:全62(グループ大型サイト5サイト含む)
その他の宿泊施設:なし
DOCOMO
au
SoftBank
- ネット予約可能
- 温水洗浄便座あり
- バリアフリー
- 温水が出る
- 器具による焚き火OK
- ペットOK
- キャンプ用品一式のレンタルあり


「帰り道も楽しみ♪」
【立ち寄りスポット】
近くのお店で新鮮なきのこをゲット

キャンプ場から約1.8㎞の「きのこの杜」では、新鮮な農産物がリーズナブルな価格で購入できる。

きのこ総合センター きのこの杜
住所:栃木県日光市大桑町931
電話:0288(21)8859
営業時間:08:30~17:00
定休日:無休

農産物がたくさん!

これで780円⁉

夕食はきのこ汁を作りました!。

元はサッカーグラウンドだった場所をキャンプ場に改修しているため、サイトはふわふわの上質な芝生だ。
川から列車が見られるSUP体験

名物アクティビティーは、手ぶらで楽しめる初心者向けSUP体験ツアー(要予約)。鬼怒川橋梁を通過するSLや電車を川面から眺められるのだ。秋は美しい紅葉も楽しめる。

隣の公園では昆虫観察が楽しめる!

高徳中岩河川公園内にあるため、駅近でありながら周囲には豊かな自然がいっぱい。「ハグロトンボ」や「オニヤンマ」をはじめ、多くの昆虫たちの姿を見ることができる。


子供が大喜びのトランポリン

管理棟近くにはトランポリン(有料)もあり。子供が大喜びすること請け合いの遊具だが、大人も一緒になってはしゃぐとすぐに酔うのでご注意を!

駅前キャンプを楽しむ3か条
1 最寄り駅が特急列車の停車駅
2 近くに川があると色々楽しめる
3 徒歩圏で食材が買えると便利
※構成/佐藤旅宇
撮影/三浦孝明
写真(昆虫)/おくやま ひさし、広瀬雅敏
協力(テント)/エイアンドエフ
(BE-PAL 2025年11月号より)







