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    2019.03.15 高橋庄太郎

    テスター
    アウトドアライター
    高橋庄太郎
    北国の仙台出身なのに極度の冬嫌いで、低温に弱いアウトドア系ライター。寒い時季は家の中でもダウン製品が手放せない。著書に『山道具 選び方、使い方』などがある。

    ストレッチ性が高い表地と裏地の接点を織り留めることで、縫製しないでダウンを封入する袋状のスペースを確保した「SUPER DS構造」のダウンジャケット。同社が10年もの歳月をかけて開発したという画期的な製品で、まずは同社の直営店でのみ販売開始される。

    マウンテンハードウェア/スーパーDSストレッチダウン フーデッドジャケット

    防寒性インサレーションの進化はすさまじい。今回ピックアップするダウンジャケットは、まさにその象徴。よく観察しないと気づかない部分に、じつに驚くべき特徴を持っているのだ。

    ダウンの封入部分が格子状になっているのは、一般的な製品と同様。だが、その格子パターンを作っているのは縫製、つまり針と糸を使った「縫い」ではなく、繊維同士を絡み合わせた「織り」である。

    つまり、表地と裏地の接点(Xという文字をイメージするとわかりやすい)で表地と裏地が織り留められ、まるでひとつの生地のように一体化。その間にダウンが封入されているというわけなのだ。

    表面に針穴がないから内部の暖気が逃げにくく、伸縮しない縫い糸も不使用なので製品名のとおりに「スーパー」なストレッチ性を実現。着ていてほとんどストレスがない。一方では体に張り付くような着心地で、寒気が入り込む隙間も生まれない。

    だから、温かい。しかもダウンは水濡れに強い撥水性だ。

    すばらしい撥水性! 表面に付いた水は玉のように弾けて流れ、写真を撮るのが大変なほど。

    袋織という方法で作り上げたボックス構造。線状の窪みはあるが、どこにも縫い目はない。

    驚くほどのストレッチ性。どのように体を動かしても生地が突っ張るような感じはしない。

    スマートフォンにつないだイヤホンのコードなどは、ポケットからウェア内部へ引き込める。

    胸元のポケットの裏側も、インナーポケットになっている。こんなディテールも気が利いている。

    実際、寒風が吹く伊豆山中でのテスト時には、十分すぎる温かさを確認。同程度の保温性を持つ製品よりもわずかに重い気もするが、それは特殊な織りの生地のためだろう。

    だが、この着心地と温かさを得られるならば、気にする人はいないはずだ。

    マウンテンハードウェア/スーパーDSストレッチダウン フーデッドジャケット:¥41,000
    http://www.mountainhardwear.jp/

    サイズ:S~L 素材:デュラブルストレッチウーブン(ボディー)、2WAYストレッチシングルレイヤー(ライニング)、Qシールドダウン800Fill/RDS認証(中綿)重量:478g

    撮影/加戸昭太郎

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