ランニングバッグは荷物を運ぶだけではありません。さらに、フィット感や収納力によってランニング時の快適さも大きく左右します。
今回は、ランニングバッグのタイプをご紹介し、さらに選び方のポイントから人気ブランド、目的別のおすすめモデルまでをご紹介します。
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ランニングにバッグは必要?選び方で変わる快適さ

ランニングと聞くと、身一つで走るイメージを持っている方も多いと思いますが、実際は何かしらの道具を持って走ることがほとんどです。
スマートフォンやお財布、鍵といった移動時の必需品。タオルや補給食などの、コースに合わせたアイテム。さらに通勤とランニングを兼ねる「通勤ラン」では、仕事道具まで持って走ることになります。
持ち出す道具のサイズや形状によっては、走っていると揺れてしまったり、重量感があって走りづらくなったりと、持ち運び方によってランニングが不快になってしまうこともあります。
こうした状況や道具、スタイルに合わせて快適に走るためには、ランニングに特化したバッグ「ランニングバッグ」は必須といえるアイテムなのです。
ランニングバッグの種類とそれぞれの特徴
ウエストポーチタイプ|軽量でスマホ収納に最適

腰回りに装着して、高い固定力とフィット感を発揮するランニングバッグがウエストポーチタイプです。自宅周辺や短距離ランで重宝し、スマートフォンをはじめとした小物の収納に適しています。
一方、重量のあるアイテムやサイズが大きいものは取り出しにくくなるため、沢山収納するのには不向きです。
ボディバッグ(スリング)タイプ|斜めがけで安定感◎
肩から斜めがけするボディバッグは、ウエストポーチより収納力があるランニングバッグです。街ランや気軽に走る際におすすめで、薄手のアウターや少量の補給食を入れることができるのがポイント。
ファッション性が高いボディバッグですが、長距離ランや高負荷のランになると負担になるため、先述の通り気軽に低負荷で走る際の選択が最適です。
ランニングベスト・リュックタイプ|通勤ランや長距離に対応

長距離ランや山中を走るトレイルランに最適なのが、ランニングベスト・リュックタイプ。ウェアや補給食・仕事道具など、ランニングに必要なアイテムを負担にならない場所に収納できるのが魅力です。
非常に優秀な収納と快適性を誇るタイプですが、小物や少量のアイテムになるとスペースが空いて揺れやすくなるので、短距離や自宅周辺のランでは不要になることがあります。
アームポーチ・レッグポーチ|装着感重視のミニマル派向け
限られたアイテムだけを収納したい場合は、アームポート・レッグポーチという選択があります。必要最低限の収納スペースを備えサイズも小さく、かつフィット感が高いのがポイントです。
短距離や自宅周辺、なにかトラブルがあっても対処できる街ランなどで最適で、反面トレイルランなど予期せぬ事態に対処するための道具も備えるスタイルでは不向きになります。
ランニングバッグを選ぶ際のチェックポイント
揺れにくさ・フィット感は最重要

ランニングバッグの選択で最も意識するポイントが、揺れにくさとフィット感です。身体が揺れるランニングでは、荷物が揺れると走りに集中できない、身体に当たって不快になるなどの不都合が起きます。
ランニングバッグはフリーサイズでベルトの調整がフィット感を調整したり、リュックやベストのようにサイズが固定されているものがあるので、可能であれば試着してフィット感を確認するとよいです。
防水性・通気性などの素材面

発汗や雨など、常に水分に触れるのがランニングバッグです。そのため、水分から道具を守ったり、蒸れが不快感や怪我に繋がらないように、防水性や通気性を確保するのが重要です。
通気性の高いメッシュ素材やブランド独自の防水素材の使用など、目的に応じて通気性重視、防水性重視を考慮し、適切な素材を使用したバッグを選びましょう。
スマホ・ドリンク収納のしやすさ

ランニングの記録や電子マネー決済など、街ランからトレイルランまで欠かせなくなったスマートフォンと、ランニングのマストアイテムといえるドリンク。この2点の収納力は欠かせないポイントです。
年々、スマートフォンの収納を想定したバッグが増えており、個性的で便利な配置で収納できるようになっています。またドリンクでは、チューブを通して水分を摂取するハイドレーションに対応したモデルもあります。
夜ランナー向けのリフレクター搭載も要チェック
日没後のランニングが多い方は、車のライトなどを反射して存在をアピールするリフレクター(反射材)がバッグの前面や側面に付いていると安心です。
反射材を外付けで追加することもできますが、バッグに備わっていれば重量増にならないといったメリットもあります。
性別・体型によるフィット感の違いにも注意

ランニングバッグは、男女や体格でフィット感が変わってきます。各ブランドで展開されている女性専用モデルや、同じモデルでもいくつかのサイズを試着するのもおすすめです。
人気ブランド別|信頼できるランニングバッグメーカー
①Salomon(サロモン)
ランニングやスキー、トレッキングなど多彩なアイテムを展開するのが、フランス発祥のブランド、サロモンです。
ランニングベストをはじめとした豊富なモデルを選ぶことができ、自身に合ったバッグを見つけられるだけでなく、信頼性と機能性の高さが大きな魅力です。
②adidas(アディダス)
ランナーだけでなく、もはや知らない人はいないブランドであるアディダス。
ランニングベルト・モバイルホルダー・ベストといったアイテムをラインナップし、デザイン性と機能性が高次元でバランスされています。
③PAAGOWORKS(パーゴワークス)
トレイルランニング向けのウエストポーチ、ベスト・バッグを展開しているのがパーゴワークスです。
日本発祥のブランドで、ユーザーの意見を反映した非常に高いフィット感と使い勝手の良さを実現したモデルを展開。
ランニングバッグのrushシリーズは常にアップグレードと進化を続けており、筆者も愛用しています。
④mont-bell(モンベル)
ウエストポーチからリュック・ベストなど豊富なランニングバッグをラインナップするのが、日本を代表するアウトドアブランド、モンベルです。
女性モデルや複数サイズ展開をしているだけでなく、同じシリーズのバッグでも容量違いを複数選べるようになっていたりと、自身にピッタリのバッグが選べます。
用途別|おすすめランニングバッグ4選【2025年最新版】
①パーゴワークス:rush10

通勤ランからイベントまで、ランニングを快適に楽しめるバッグがrush10です。
無段階に調整できるショルダーハーネスにより1サイズで柔軟な調整が可能で、ポケットレイアウトはアクセスしやすく配慮された、エントリーモデルでありながら高い完成度を誇ります。
PAAGOWORKS(パーゴワークス) rush10
通勤からイベントまで対応するエントリーモデル
②モンベル:クロスランナーポーチ S
メッシュ素材を使用した軽量ウエストポーチです。
お財布やスマートフォンの収納に丁度よく、短距離のランニングに最適です。
モンベル クロスランナーポーチ S
柔らかな素材でフィット感も高く、大きい容量のMサイズも展開されています。
③アディダス:ランニング 2ウェイ モバイルホルダー
スマートフォンやカード、鍵などを収納できるホルダーです。
主に腕に装着するホルダーですが、手に持って使用することも可能です。
スマートフォンを操作しやすく、小物を入れられることで短時間、短距離のコースを最低限の荷物で走りたいときにおすすめです。
adidas(アディダス) ランニング 2ウェイ モバイルホルダー
汎用性を備えた2ウェイホルダー
④パーゴワークス:rush11R

パーゴワークス独自の高重心設計を採用したランニングベストです。
レースにも対応する高いフィット感に徹底されたポケット配置が魅力。
左右ハーネスにはスマートフォンや薄いアイテムを収納できるポケットを備え、この他無駄のないデザインと機能性により、非常に優れた使い勝手を実現します。
PAAGOWORKS(パーゴワークス) rush11R
長距離ランからレースに対応する高機能ベスト
ランニングバッグ選びで走りの快適さは変わる

ランニングバッグは、快適にランニングを楽しむだけでなく、ランニングイベント・レースなどでも必要な重要なアイテムです。
自身の成長とともに変化する体格やコースなどに合わせて最適なランニングバッグを選び、快適なランニングを楽しみましょう。











