"酒と本と木"をテーマにした、雲の通り道にある洞爺湖の案内所「BACKWOOD」に行ってみた
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  • 2024.12.16

    "酒と本と木"をテーマにした、雲の通り道にある洞爺湖の案内所「BACKWOOD」に行ってみた

    "酒と本と木"をテーマにした、雲の通り道にある洞爺湖の案内所「BACKWOOD」に行ってみた
    アウトドアと読書の親和性の高さは、書店業界でも大きなトピックとなっている。キャンプに行く前に、自然派書店へ立ち寄って今夜読む本を選ぼう!北海道洞爺湖町にある、ユニークな書店を取材した。

    北海道産のクラフトビールと大好きな本、北海道在住のクリエイターの木の作品を販売

    看板を頼りに、緑に囲まれた路地を進んでいくと、渋みの効いた青い家が現われる。入り口には、総合案内・休憩所の文字が。こっそりガラス窓から覗いてみると、壁一面に本がズラリ。しかも、頗る雰囲気がいい。

    「酒と本と木がテーマなんです」
     
    と、後ろからバックウッド店主の菅松さんに声をかけられた。庭の手入れでもしていたのか、スニーカーは土だらけ。

    「4年前に東京から移住して、2年前の夏からここをはじめました。有珠山の自然が気に入って、麓に住みたかったんです」
     
    最初は賃貸物件に住んでいた菅松さん。ジョギング中に、ここに住む80歳のお爺ちゃんと出会い、家を譲ってもらうことに。お爺ちゃんがセルフビルドした納屋を改装し、本屋にした。

    「もともと酒屋かバーをやりたかったので、北海道産のクラフトビールと大好きな本、北海道在住のクリエイターの木の作品を一緒に販売しています」
     
    書籍は地元の人が持ち込んだ古本から新刊まで、6つのカテゴリーに分けて展示。しかも広大な庭では1日1組限定でキャンプすることができるので、お気に入りの本を片手に、焚き火の横でまったり過ごすのもいい。

    「ここは有珠山を背にした雲の通り道。お日様が出たり隠れたりする空の様子を眺めながら、本を読み耽るのもいいですよ」

    店主 菅松剛士さん
    東京でアパレル小売業界に携わっていたが、子供の就学を機に、憧れていた田舎暮らしにシフトチェンジ。ビールを片手に、経営戦略などのビジネス相談にのることもある。

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    廃材を組み合わせたオーダーメイドのドア。板にコンセプトが刻印されている。

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    大量の薪とともに現われる、自作看板が店の目印。

    新品&中古問わず6つのカテゴリーでおすすめ

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    「自然」「食べる」「飲む」「自分との対話」「北海道」「エンターテインメント」の6つのカテゴリーに分けられ、所狭しと並んでいる。

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    本の選定基準は、自分が読みたいもの。「『新百姓宣言』は喧騒から離れ、火の前で自分のことを考えるのにピッタリです」。

    本以外にも楽しみ盛り沢山!

    北海道産のクラフトビールがズラリ。庭の山椒と馬耕米を使ったオリジナルのクラフトビールも販売。

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    菅松さんが厳選したスピリッツや、調味料などもそろう。

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    店内にある薪ストーブ。そろそろ火入れの時季が近づいてきた。薪は間伐材などをもらっている。

    鮭箱を再構築した工芸品や鮭箱グラフィックのグッズも人気。

    店主菅松さんが焚き火の前で読みたい本は?

    新百姓宣言

    著者:おぼけん 
    出版社:ている舎

    1日1組限定のキャンプ場で読書三昧

    1日¥1,500のキャンプサイト。4人目からはひとりにつきプラス¥500。トイレも水場もないが、それがかえってクセになるとか。焚き火は直火もOK。

    果樹や野菜畑であふれかえる庭。午前中は大抵手仕事をしている。

    BACKWOOD

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    住所:北海道虻田郡洞爺湖町入江265-55
    営業時間:12:00〜17:00 
    定休日:月曜(祝日の場合営業)
    HP:https://backwood.jp

    ※構成/大石裕美 撮影/二木亜矢子

    (BE-PAL 2024年12月号より)

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