今、最も話題のシングルストーブ「SOTOトライトレイル」は新時代の火器だ!
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    2024.06.13

    今、最も話題のシングルストーブ「SOTOトライトレイル」は新時代の火器だ!

    今、最も話題のシングルストーブ「SOTOトライトレイル」は新時代の火器だ!
    2024年4月19日。日本のアウトドブランド・SOTOから衝撃のバーナー、「TriTrail(トライトレイル)』が発売されました。

    カセットボンベ(CB缶)を使いつつも、登山で使用できるほど軽量。かつ、寒冷地でも使用できるタフネスさを備えたバーナーです。

    “CB缶バーナーの新時代”ともいうべき魅力のモデルを、徹底的にご紹介します。

    トライトレイルとは

    SOTO トライトレイル

    先代ST-310を感じさせるデザイン。

    1978年創業、工業用バーナー製造会社の新富士バーナーが立ち上げたアウトドアブランド・SOTOが展開するシングルストーブが、トライトレイルです。

    トライトレイルを一言でいうと、登山でも使用できるスペックのCB缶ストーブです。

    CB缶ストーブの難点であった、重量や低温下での使用を改良した新世代の火器です。

    難点を解決した新設計のCB缶には、OD缶と同等のガスが充填されています。本体のマイクロレギュレーターと合わせて、向かうところ敵なしのストーブとして人気が高く、「今最も話題のシングルストーブ」といっても過言ではありません。

    トライトレイルの特長

    登山での使用を可能にした135gの軽量設計

    SOTO トライトレイル

    チタン製のゴトクは軽量化に貢献。

    トライトレイルのベースとなっているモデル、SOTOのCB缶ストーブ「ST-310レギュレーターストーブ」の重量は330gですが、対するトライトレイルは135g。つまり、半分以下の軽量化が実現されています。

    他ブランドの軽量モデルと比較しても圧倒的な軽量性を誇っていますので、これはトライトレイルを語る上では欠かせない特長です。

    ゴトクは先代ST-310の4本から3本へ、そして素材(ゴトク部)はチタンが採用されたことで徹底的な軽量化が行われました。登山用、というコンセプトがしっかり意識されていることが分かります。

    登山での使用は、ストレスになりません。実際にトライトレイルを背負って何度か山に行きましたが、重量が苦になったことは一度もありませんでした。

    高地・低温下での使用も可能なマイクロレギュレーター搭載

    トライトレイル 燃焼

    真っ直ぐ美しい炎。

    SOTOの代名詞ともいえる、低温化での火力低下を防いでくれるマイクロレギュレーター。先代ST-310でも搭載されていた機能は、トライトレイルにも備わっています。

    この機能と先述の軽量性が合わさることで、「登山用CB缶ストーブ」としての名を手にしています。

    同機能が対応できるのはマイナス5度Cという条件なので、冬にはその性能が実感できそうです。

    3本ゴトクでもCB缶ストーブならではの高い安定性

    SOTO トライトレイル

    耐荷重は2kg。

    CB缶ストーブで3本ゴトクというデザインを初めて見たとき、度肝を抜かれました。「クッカーを置いたら倒れるのではないのか」と。

    その心配は実際に使ってみて、取り越し苦労であったことが分かりました。

    ソロ向けのアルミクッカー、シェラカップ、チタンカップをそれぞれ置いてみました。

    どれも本体が転倒することはもちろんなく、軽い振動で中身がこぼれることもありませんでした。

    なぜこんなに安定するんだ、と思い細部を見てみると、秘密はストーブ本体下部の脚。これがあることで、トライトレイルの高い安定性が保たれていました。

    ひとつひとつ考え抜かれた機能美に、ただただ脱帽してしまいます。

    利便性・経済性の高いCB缶

    CB TOUGH

    キャップは底面に取り付けられる。

    トライトレイルは、新開発のCB缶・CB TOUGH 125以外にもSOTOのCB缶(ST-760、ST-700)が使用可能です。

    OD缶と比較して圧倒的にコストパフォーマンスが高い上、ホームセンターなどで入手できるため、利便性が高いです。

    何度も言いますが、トライトレイルは登山に適したOD缶専用のストーブと同等の性能を持ちながら、CB缶の経済性・利便性を獲得しているという傑作機なのです。

    トライトレイルを使ってみて

    とにかくカッコいい

    SOTO トライトレイル

    洗練されたデザインに惹きつけられる。

    ギアとして非常に優れた性能を持つトライトレイル。使い勝手もさることながら、先代ST−310から継承した外観、使うごとに色づくチタンのゴトクなど、見た目も惚れ惚れしてしまいます。

    単なるカッコよさではなく、機能を追求して辿り着いた洗練さを持つデザインは、CB缶ストーブとしてこれ以上ない完成形なのでは、と思わせてくれます。

    使い勝手が良い

    SOTO トライトレイル

    使えば使うほど気づく細かな気遣い。

    標準装備の点火アシストレバー、展開と収納がしやすいゴトク、繊細な火力調節ができるレバー、すり鉢状のヘッド部分。いたるところに面倒さを感じさせない配慮がなされています。

    トライトレイルの使用が想定される登山では、少しの面倒や苛立ちが後々のトラブルに発展することも珍しくありません。扱いやすさ=事故リスクを下げる、という点で、使いやすいというのはとてもありがたいです。

    十分な火力

    SOTO トライトレイル

    すり鉢状のヘッドは風防効果もある。

    トライトレイルの火力は2,200kcal/hと、他のシングルストーブと比較すると高火力、というわけではありません。

    筆者は今までトライトレイルを使いフィールドで、炊飯・酢鶏調理・湯沸かしなどをしました。

    筆者が行ったこれらの調理では火力が弱いと感じた瞬間はなく、強すぎず弱すぎず、必要十分な火力が備わっていると感じました。

    トライトレイルで山ごはんを楽しもう

    SOTO トライトレイル 遮熱板

    ロゴが誇らしい。

    いかがでしたか。OD缶の利点を取り込み、CB缶ストーブの新時代を作り出したトライトレイル。

    軽量性・利便性など、追求された機能性はどれも申し分なく、末永く使える名機としておすすめです。

    日帰りから宿泊まで、山ごはんの相棒にトライトレイルをぜひ使ってみてください。

    【SOTO】レギュレーターストーブ TriTrail(トライトレイル)

    製品サイズ:幅138×奥行156×高さ111mm (使用時・本体のみ)幅112×奥行 47×高さ113mm (収納時)
    重量:135g(本体のみ)
    材質:バーナー/器具栓つまみ/点火レバー:ステンレス
    ゴトク:チタン
    ボンベホルダー/点火スイッチ:樹脂
    収納ポーチ:タイベック
    2.6kW (2,200kcal/h)

    使用時間
    約1.5時間 (ST-760を1本使用時)
    約1.0時間 (ST-711を1本使用時)
    約1.3時間 (ST-712を1本使用時)

    使用燃料
    SOTO製品専用容器 (ST-711、ST-712、ST-760、ST-700)

    著者プロフィール
    私が書きました!
    アウトドアライター
    北村一樹
    関東甲信越の山を中心に、1年を通して日帰りから縦走、沢登りや雪山を楽しんでいます。数日間沢に入って魚を釣りながら山頂を目指し、藪を漕いでいく汗まみれ、泥まみれの登山が大好物。ファミリーキャンプ、ロードバイクでヒルクライムなど、海と山があるのどかな町に住み、暇を見つけては年中山で過ごしています。

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