日産セレナは、お出かけを通して子どもの感性を育むことをテーマに、「旅育」と銘打ちさまざまな旅のあり方を提案している。2023年5月には伝統工芸に弟子入り体験できる「てしごとりっぷ」を展開し、話題となった。このほど第二弾となる試みは、なんと弁当。ロングドライブの車内で楽しめる弁当「道弁(みちべん)」を開発、販売することを発表した。
「新幹線の駅弁のように車で長旅を楽しめる道弁を開発しました。ロングドライブをしながら家族で地域の魅力を学ぶきっかけになればと思います。ガイドブックのようなお弁当です」とは、日産自動車 村田直哉氏。
2024年1月下旬から4週に亘り週末限定で、EXPASA海老名と宝塚北サービスエリアで販売される予定だ。
食べられる旅行ガイドブックで新たな旅の提案
旅に食はつきもの。旅育のきっかけとなる食に注目し、車内で弁当を食べながら、食材の産地に車で行ってみよう! というもの。道弁(みちべん)と名付けられた弁当は、枡のようなタワー式で、一段ごとにこだわりの食材で作られたおかずが詰まっている。メニューの開発・監修は、料理研究家のコウケンテツさんだ。各地の食材にこだわりつつ、ナムルやキンパなど自身のルーツである韓国風のアレンジを加えている。
「家族がドライブを楽しむという機会は多いと思います。旅だけじゃなく、お弁当だけじゃなく、生産地が繋がっているというのが大きいですね。この3つが繋がってわくわく感がありますね」と、コウケンテツさん。
車での移動中に食べることを前提としているので、おかずはどれも爪楊枝でヒョイッと口に入れられるサイズになっている。道弁は、東日本バージョンと西日本バージョンがあり、三浦産のキャベツ(東日本)や鳴門産のワカメ(西日本)といった具合に各地の食材をふんだんに使用。華やかな5段重は見ているだけでも楽しくなる。
道弁には、食材の紹介とともに生産地を巡るルートマップが同梱されており、その土地を巡ることも可能だ。地図には実際の生産者の工房などの紹介もあって、場合によっては現地での見学や体験なども期待できるかもしれない。道弁コースは全長約1,000km。快適なロングドライブを提供する日産セレナならでは、「今までよりも遠くの目的地へも行きたくなる」そんな新たな旅の提案だ。
家族で出かける、体験がなによりの「○○育」
記者発表にゲストとして登壇したタレントの辻󠄀 希美さんは、4児のお母さん。家族での外出は基本的に車での移動だという。キノコ狩りに行ったりスノーボードに行ったりと、四季折々アウトドアを楽しむファミリーだ。しかしながら長女はもう高校生。家族全員で、という機会も減りつつあるのだとか。
「子どもは習い事があったり、友達と過ごすほうが多くなったりして家族全員で揃って出かけることは少なくなりつつあります。でも車で家族全員で出かける機会は車内という空間で話せたりするので貴重な時間です。何日かかけて(食材の産地を)巡ってみたいですね」などと、コメント。また、食に関しては「自分で作ったものはちゃんと食べるんですよね〜」と、体験が伴うことの大切さを語っていた。
やはり百聞は一見に如かず……見る、食べる、触れるなど実際の体験が、子どもを育むためには大切な要素といえる。日産セレナの道弁はそんなきっかけをくれる新しい旅のあり方かもしれない。
※構成・撮影/須藤ナオミ