ウインターシーズンは極上の”ジャパウ”(Japan Powder Snow)をめざし、世界中からスキーヤーが集まる長野・白馬八方尾根。2017年5月、アメリカCNN発表の「日本の最も美しい場所34選」に八方池が選ばれるなど、グリーンシーズンも熱い視線が注がれているエリアだ。
今シーズンは、昨シーズン好評だった真夏の「星空観察ツアー」が、大幅に回数を増やして開催される。場所は、ゴンドラリフト兎平駅の横にある「うさぎ平テラス」で標高1400m。戸隠連峰や浅間山、八ヶ岳連峰を見渡せるテラスで、周囲に明るい建物はなく、ゴロリと寝転がれば一面の星空が広がる。
そのまま星を眺めても満足するけれど、ケンコー・トキナーの最新天体望遠鏡や双眼鏡を使うと星の多さにテンションはあがりっぱなし。
星空の解説をしてくれるのは天文ガイド歴30年、星空観察のアステリズム代表・渡辺康充さん。ほかの観察会ではあまり聞かない「北極星や織姫・彦星、天の川のわかりやすくて覚えやすい探し方」まで教えてくれるというから楽しみだ。
星空観察ツアーは、19時からゴンドラで、うさぎ平テラスへあがり、21時まで星空を楽しむ日帰りコースと、流星群にあわせて全5回開催される流星群観察会の2コース。流星群観察会は夕食を楽しんだ後、翌朝のご来光までたっぷり星空に浸れるもので、寝袋や防寒服のレンタルもあり(有料、要予約)。
白馬観光開発・和田さんによると、「白馬は周囲に大都市がなく、しかも、ゴンドラで手軽に山頂にあがることができ“街の明かりに邪魔されない広い満天の星”を眺められます」とのこと。
また、スキー場の清潔なトイレを使えるので子どもといっしょでも安心して観察ができるのも大きなメリットだ。
日帰りの「天空の天体ショー」は、7/15(⼟)〜8/26(⼟)の⼟曜、7/28(⾦)、8/6(日)、8/11(⾦・祝)、8/13(日)、8/14(月)、9/1(⾦)〜10/28(⼟)の⾦・⼟曜に開催。大人2300円・子ども1550円(往復ゴンドラ、星空案内料込み)
「流星群観察会」は、みずがめ座流星群を観察できる7/28(⾦)・7/29(⼟)、ペルセウス座流星群を観察する8/11(⾦・祝)・8/12(⼟)、オリオン座流星群の見える10/21(⼟)を予定。いずれも大人6900円・子ども4500円(往復ゴンドラ、星空案内料、夕食、朝食込み)。
うさぎ平テラスでは、昨年末に新設した「天空のコロナ エスケープテラス」を継続オープン(7/14〜10/15)。欧米の山岳リゾートのようにソファを備えたデッキで、コロナやソーセージを楽しみつつ山並みを堪能できる施設で、営業時間は11〜15時。残念ながら夜間は利用できないが、昼と夜の表情の違いを楽しんでみてもいいかも。
お酒とともに星空を楽しむなら「岩岳」へ
一方、ゆり園を有する白馬岩岳では「白馬岩岳ナイトガーデン」を開催。ゴンドラ山頂駅前の芝生広場を期間限定で夜間開放し、ライトアップした満開のゆりやブナの森、そして星空を眺めながらお酒やお茶を楽しめるというもの。ちょっぴりロマンティックな大人の星空観察ができるナイトイベントだ。
写真は、今年5月に岩岳で開催された星空観察ツアー。7/15(土)~8/19(土)の土曜、8/11(金・祝)、8/13(日)にオープンする「白馬岩岳ナイトガーデン」でも、こんな満天の星を楽しめそう。
白馬の街と星空、どちらも楽しめるスペシャルな席になりそうだ。
【お問い合わせ】白馬観光開発
http://www.nsd-hakuba.jp
◎構成=大森弘恵