吸汗性ウエアの下に着用するアンダーウエア「ドライレイヤー」を最初に開発した「finetrack(ファイントラック)」から、2023年秋冬の新商品「エバーブレスアルパインゲイター」が発売された。
このロングゲイター、雪山での破損や転倒などのリスクを想定、使いやすさを追求したデザインや素材を採用するなど、「finetrack」らしいこだわりが感じられるギアとなっている。
人気上昇中の日本製アウトドアメーカー「finetrack」
finetrackは、国内大手総合アウトドアメーカーなどで企画開発を30年行ってきたベテランと、長年アウトドアを実践してきた有志が集まり、国内ベンチャーとして2004年1月に創業。
兵庫県の経営革新計画にも認定されていて、「遊び手=創り手」のシーズとニーズをダイレクトに結びつけるビジネスモデルで、素材開発からモノ創りを行っている。
最近では、汗をかいても肌をドライに保つアンダーウエア「ドライレイヤー」でファンを増やしているが、他にもレインウェアやテント、ツェルトなど、こだわりぬいた製品を生み出している。
「エバーブレスアルパインゲイター」の注目すべき4点はここ!
今回発表した「エバーブレスアルパインゲイター」にも、雪山で起こりやすいアイゼンや岩との引っ掛けによるゲイターの破損や転倒のリスクを軽減するため、シンプルなデザインにしたり、ゲイター内部に結露によりできる氷の付着を軽減するため、防水透湿素材「エバーブレス」を素材として採用したりと、「finetrack」らしい細かな配慮が感じられる。
そこで、4つの注目すべき点を紹介しよう。
(1)雪山でのトラブルの少ないシンプルなデザイン
ブーツ底ベルトのアジャスタ機構をゲイター内部に収めることで、ゲイター外側にある留め具などの突起物を極力排除。アイゼンや岩に引っ掛かって起こる破損や転倒するリスクを軽減した。
(2)ゲイター内部の氷の付着を抑える
高い強度とストレッチ性、透湿性を備えた独自の防水透湿素材「エバーブレス」を採用。ゲイター内部に結露によりできる氷の付着を抑える。
(3)素早く着脱・調節できる
フロント部分は幅広の面ファスナーのみで装着する仕様。グローブをしたままでも素早い着脱とフィット感の調節が可能。
(4)ハードな使用にも耐えるタフな仕様
本体生地には、112デニール66ナイロンの高強度な素材を採用。さらに、アイゼンや岩と触れやすい部分には1000デニールの66ナイロンを使用している。
また、従来の低温で硬化しやすいバンド素材や、錆による強度低下が起こりやすい鉄製パーツを使用せず、耐久性に優れた素材をバンドに使用している。
経験の中から生まれた商品だからこそ、活躍するギア
実際にさまざまな冬のアクティビティを経験し、開発に関わる相川氏によると、エバーブレスアクロパンツ用に開発したストレッチ性・透湿性に優れ強靭な生地を活用すると、これまでの問題を解決できるゲイターが作れるのではと、企画担当の西川氏に開発を持ち掛けたのだとか。
つまり、この「エバーブレスアルパインゲイター」も、実際の経験に基づいた商品開発のたまもの。雪山登山やアイスクライミング、スノーハイクなど雪上でのさまざまなアクティビティには活躍しそうだ。
商品概要
価格:13,759円(税込)
サイズ:Regular、Large
カラー:ブラック
https://www.finetrack.com/products/goods/everbreath-alpine-gaiter/