重量わずか89g!? 収納も超コンパクトな「タイニー・テーブル」が秀逸すぎた | テーブル 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.10.12

    重量わずか89g!? 収納も超コンパクトな「タイニー・テーブル」が秀逸すぎた

    折りたたみ式ULソロテーブル「タイニー・テーブル」

    軽さはもちろん、2枚の天板を組み合わせたキュートなデザインも魅力的な「タイニー・テーブル」。このカーボン&アルミ天板仕様の重量は、たったの89g。さらに軽量モデルもあり。

    サイズ感を見直すところから生まれた革新的なULソロテーブル

    おもしろい新製品が登場した。2枚の天板と4分割された脚を組み立てて使うソロテーブル「TiNY Table(タイニー・テーブル)」の魅力は、なんといってもその軽さだ。最軽量モデルの重量はなんと78g。これはカーボン製の天板2枚を組み合わせた場合の重量だ。天板は、ほかにアルミ製もあり、今回使ったカーボン&アルミ仕様は89g、アルミ2枚でも100gと、金属系のULソロテーブルとしては極めて軽量に作られている。

    タイニー・テーブルの包装

    こんな素敵なパッケージに入っている。開封前からワクワク。

    軽さの秘密は、折りたたみ式ではなく、組み立て式を採用することで、ヒンジなどの構造物を排除したところにありそうだ。さらに、すべてのパーツが板状の材料をカットして作られているため、収納時には厚さわずか4mmにまとめられる。収納サイズは、長さ175×幅95×厚さ4mm。普通サイズのメスティンの上に重ねてピタリと収納できるほどコンパクトになる。

    メスティンの上に載せたところ

    お馴染みメスティンの上に載せるとこんな感じに。

    慣れれば簡単。組み立て後は強度もしっかり

    では、タイニー・テーブルを組み立ててみよう。パーツは、天板2枚、脚4枚。ポイントは、脚の4枚のうち1枚だけの形状が異なること。同じ形状の3枚を先に組み立て、最後にもう1枚を回転させるように差し込むだけ。4本の脚を組み合わせることで高い強度が生まれ、上から手で押しても”フニャ”っとなることもない、かなりしっかりとした印象だ。

    分解した状態

    6ピースのパーツで構成されている。天板は、アルミとカーボンの2種類がある。脚はチタン製。右下の脚だけ形状が異なっている。

    組み立て説明書も同梱されている

    シンプルながらわかりやすい組み立て説明書も同梱されている。

    次に天板を1枚ずつセットする。脚の上部をよく見ると、小さなツメのようなものが1脚に2個ある。天板にも同じ間隔で小さな穴があり、その穴にツメをはめると天板がカチッと収まる仕掛け。取り付ける前に、天板にある4個の穴を脚の中央方向に向けて脚の上に置いてみると、構造がわかると思う。天板をただ載せるだけでなく、ツメの形状で、しっかりと天板をつかむようにデザインされているので、テーブルを持ち上げたときに簡単にバラバラになるような不便さはない。組み立てた状態での耐荷重は5kgまで。

    脚を組み立てた状態

    脚を組み立てた状態。4枚の脚を組み合わせることで、かなり強度が出ている。

    また、天板にある4個の穴の前にツメを入れるか、後ろにツメを入れるかで、テーブルの大きさを変えることもできる。一番小さな状態で190×170mm。片側の天板だけを後方にずらすと205×170mm、さらに一番広げた状態では210×170mmになる。

    天板のサイズを一番小さくセットした状態

    天板のサイズを一番小さくセットした状態。

    天板のサイズを一番大きくセットした状態

    2枚の天板の間隔は3段階にセットできる。こちらが最大にセットした状態。

    箸の置き場にも困らない

    片側の天板にアルコールストーブを置き、もう一方にカップや行動食を置くような用途には丁度良いサイズ感だ。ガスカートリッジ式のストーブを地面に置く場合には2枚の天板をフルに使えるので、食事をするにも十分なスペースとなる。また、気が利いているのが、天板に入っている4つのスリットだ。単なるデザインか、軽量化か、と思いきや、ここにカトラリーや箸を入れるためのものなんだとか。カトラリーや箸に必要以上のスペースを取られず、しかも地面に落とす心配もないのがうれしい。ただし、3連の穴には、カトラリーの柄の幅が15mm以上あるものは入らないので注意。

    橋やカトラリーをスロットに入れた様子

    箸やカトラリーを立てられるとは便利。日本人デザイナーらしいきめ細かな配慮がうれしい。

    分解するときは、組み立ての逆の順番で。最初はちょっとコツがいるが、慣れてしまえば、組み立ても分解も簡単。しかも、折りたたんで収納する際に、脚同士がピタッと組み合わせられるよう、脚の形状がデザインされている。デザイナーの小さなこだわりが、そこかしこに隠されていて、使ってみると「なるほど」とうならせられる。

    天板のサイズに収まる脚の収納方法

    脚は、2枚ずつ重ね、写真のように1枚の天板の上に置いて、ピタッと収まるようデザインされている。この上にもう1枚の天板を載せて付属のベルトで締めれば収納完了。

    デザイナーはサイクリスト

    タイニー・テーブルは、自転車ブランド「Pep cycles(ペップサイクルズ)」の代表でありデザイナーの海老根拓さんがデザインした。海老根さんは、学生時代にグラフィックデザインを学び、その後、メッセンジャー、自転車販売店、自転車メーカーなどの勤務を経て、自らのブランドを立ち上げた。

    1本のフレームで、グラベルバイクにもアーバンクルーザーにも、マウンテンバイクのようにも組み立てられる多様性のあるフレームが好評を博している。コロナ禍の影響で、世界的に自転車生産ラインが不安定になり、生産が滞った時期に一念発起して、ソロキャンプギアブランド「タイニー」を立ち上げた。軽量コンパクトなものを得意とし、これまでにアルコールストーブ用のチタン製トリベット(五徳)などを販売している。

    海老根さんは、本誌2023年4月号にもULスタイルでキャンプツーリングの記事に登場してくれた。海老根さん愛用のギアもチェックしてみよう。

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    本誌に登場した際の海老根さんの愛車

    本誌に登場した際の海老根さんの愛車。(撮影/花岡 凌)

    開発の狙いを聞いてみた

    海老根さんに、開発の意図を聞いてみた。

    「ソロ用として出回っているテーブルの多くは天板のサイズがA4サイズを基本とした物が多い印象です。本来は食事や飲み物、火器が載せられれば十分なのに、A4サイズだと正直大きすぎると感じていました。当然、収納サイズも大きくなりますよね。ならば、ソロ用として最低限の大きさを確保しつつ小さく運べるテーブルを作ろうと考えました。いろいろなテーブルを使ってみて、不満だったところを解消して、自分がいつも持ち歩ける使いやすいデザインを追求しました」

    折りたたんだテーブルをフレームバッグに入れた様子

    フレームバッグに積みっぱなしにしてもいいぐらいコンパクト。

    自転車ならば、フレームバッグやフロントバッグの隙間にサッと収納でき、ハイカーのバックパックでもアウターのポケットに余裕で入れられる。そして、100g以下という軽さが、人力移動における負担をおさえてくれる。一度使うと手放せなくなる逸品だ。

    タイニー・テーブル

    タイニー・テーブルを組み立てた状態。こちらの天板は、カーボン&アルミ仕様。

    商品情報

    TiNY Table(タイニー・テーブル)

    • 価格:¥11,000(アルミ天板×2)、¥12,650(カーボン&アルミ天板×各1)、¥14,300(カーボン天板×2)
    • 重量:アルミ天板×2=100g、カーボン&アルミ天板×各1=89g、カーボン天板×2=78g ※収納用ベルトを除く
    • 収納サイズ:長さ175×幅95×厚さ4mm
    • 組み立て時サイズ:幅190~210×奥行き170×高さ77mm
    • 耐荷重:5kgまで
    • 素材:天板=アルミ、または、カーボン、脚=チタン
    • 付属品:収納用ベルト(3g)
    • 販売元:Pep cycles
    • WEBサイト: http://pepcycles.com/category/tiny/
    私が書きました!
    フリーランスライター
    山本修二
    東京生まれ、名古屋在住。自転車好きなライターとして、本誌を中心に長らく東京で活動し、2015年に名古屋へ移住。東海エリアの食とアウトドア環境に魅了されっぱなしの日々を過ごしている。肩の力を抜いてユルく自転車に乗りたい人のためにまとめた著書『スポーツ自転車でいまこそ走ろう!』(技術評論社)、好評発売中です。http://yamabon.jp

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