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    2023.09.15

    9月18日までの6日間限定ストア!MORAKNIV TOKYOでモーラナイフの心意気に浸ろう

    2023年9月13日(水)〜18日(月)の6日間限定で、「UPI表参道」が「MORAKNIV TOKYO」に生まれ変わっている。

    ご存じのとおり、モーラナイフはスウェーデン王室御用達ナイフブランド。ヨーロッパ、アメリカをはじめ世界中で愛されているが意外にも直営店は本社のあるスウェーデン・モーラにある「MORAKNIV CONCEPT STORE」のみ。それをモーラナイフの総代理店であるアンプラージュインターナショナル(以下、UPI)が口説き落とし、期間限定ではあるが日本初・世界で2店目となるブランドストアをオープンすることになったのだ。

    ▲ブランドをイメージするレッドカーペットが敷かれた店内

    ▲125周年モデルや「モーラ2000」、「エルドリス」の廃盤カラーも

    「モーラナイフの歴史」コーナーでは、UPI秘蔵の歴史的なナイフを展示。ハンドルの色や風合い、ロゴの違いなどを見比べられるのが楽しい。

    なかにはアンバサダーを務めるアメリカ人、デイブ・カンタベリーのサイン入りナイフも。

    「MORAKNIV TOKYO」の目玉と言えるのがスウェーデン建国500周年を記念して作られた「クラシック キングス ナイフ(S)」で、スウェーデンの建国年と同じ1523本しか作られていないレアなナイフ。

    スウェーデン本国でしか販売されていないこの限定ナイフが「MORAKNIV TOKYO」でも手に入るのだ。

    ▲ブレードにはシリアルナンバーが刻まれている。シースはエレガントなロイヤルネイビーブルー

    もうひとつの目玉はスウェーデン限定の赤銅色をまとった「ガーバーグ ダーラレッド エディション (S)」だ。

    モーラナイフのあるダーラナ地方の木造屋根や外壁は、モーラナイフのクラシックシリーズでもおなじみの赤銅色。銅を産出するときに得られるこの赤い染料は防腐効果が高く、この地方の伝統を示す色でもある。

    どちらもスウェーデンに行かなくても手に入るのはラッキーとしかいいようがない。

    ただし、この2つのスペシャルなナイフは「MORAKNIV TOKYO」終了後は、たとえ残っていても販売されないそう。表参道に急ぐしかない。

    レーザー刻印サービスは継続予定

    「MORAKNIV CONCEPT STORE」では購入したナイフにロゴや好きな文字などを刻印するサービスを用意している。「MORAKNIV TOKYO」でも同様のサービスを行うため機械を導入しており、「MORAKNIV TOKYO」終了後もイベント等で同サービスを続ける予定だとか。

    ▲ロゴや名前を指定し、刻印する大きさ・書体を決める

    ▲レーザーで位置を確認した後、スタート。深めに彫ると濃く浮かび上がってくる

    ▲世界で1つのナイフに! 店内でモーラナイフを購入すれば無料で、愛用のモーラナイフを持参すれば1000円で刻印サービスを受けられる

    コンテンツも盛りだくさん

    「MORAKNIV TOKYO」営業期間中は、アンバサダーを務める長野修平さんのトークショー(17日18時〜)、UPIグリーンウッドワークインストラクターである福畑慎吾さんの実演会(12〜14日)、UPIナイフ&ブッシュクラフトインストラクターの越山哲老さんによるナイフ診断(16〜18日)などコンテンツをたっぷり用意。

    ▲アジアで唯一のグローバルアンバサダー、長野さんの作品や道具の展示も楽しみ

    ▲福畑さんの実演は見応え抜群

    グリーンウッドワーク好きが集う「SPOON CLUB」も一周年。13日には約1カ月かけてみんなで削ったダーラナホースを福畑さんとともに仕上げるという。どうなったのかは店頭で確認しよう。

    店内には福畑さんが1本の杉を削り、色を塗ったクラシックナイフを展示。わずか数時間で作られたとは思えないきめ細かな仕上がりだ。

    壁にかけられたロゴ入りのバナーは、油性ペンでメッセージを記せるようになっている。「MORAKNIV TOKYO」終了後、モーラナイフ本社にプレゼントする予定なのだという。

    ぜひ見てほしいのはモーラナイフを作る人々の社歴とコメントだ。

    同じステンレスを使っていても焼き入れや刃付けによってナイフの切れ味はガラリと変わる。経験と歴史によって確立されたモーラナイフの伝統的なレシピは門外不出。

    今では手作業は減り9割方オートメーションとなっているが、それでもコメントを見ると彼らの製品作りへの意気込み、矜恃がよくわかるのだから。

    本間輝彦UPI副社長によると「UPIがモーラナイフを扱いはじめたのは10年前から。当時はケリーケトルの輸入が中心で、ケリーケトルを使うためのナイフや火が必要だなと考えていました。そんなときに出会ったのがモーラナイフ。ナイフの背で火起こしができるなんて面白いと思ってスウェーデンに連絡したんです」と当時を振り返る。

    10年前のモーラナイフは、アメリカが販売数ナンバーワン。日本では並行輸入品がわずかに流通していたくらいで、モーラナイフ本社は日本市場にまったく期待していなかったとか。

    ところがいざUPIが販売をはじめるとキャンプブームにのって販売数はうなぎ登り。

    あれよあれよとアメリカに次ぐ販売数を記録した奇蹟の日本市場に、モーラナイフは俄然注目。グローバルアンバサダーに長野さんを迎えたのはごぞんじのとおり。20234月発売の「アッシュウッド コレクション」の「ロンボ ブラックブレード(S)」には長野さんの意見が多く取り入れられている。

    ▲菜切り包丁をイメージした「ロンボ ブラックブレード(S)」。刃先に向かってわずかに幅が狭くなるのでスムーズにみじん切りができる

    新製品「ハンティング」シリーズをお披露目

    モーラナイフでは創業時より「フロスト」というブランド名で食肉加工用ナイフを製造している。どんな作業に向いた刃なのかを選べるのはもちろん、素手かグローブ着用かでグリップの素材を選択できるなどとにかく楽に作業するためのプロの道具だ。

    9月下旬発売予定のハンティング用のナイフシリーズは、「フロスト」の技術がベースとなっている。

    なかには名作「カンスボル」「エルドリス」のハンティングモデルもあるが、「カンスボル」のハンティング用は背が丸くなっている。火起こしはできないが、引っかかることなく作業できるというわけ。

    ▲右が「フロスト」の食肉加工用ナイフ。左が「ハンティング」シリーズ

    ▲「フロスト」創業者のひとりは後に別会社を設立し、オルゴールを作っていたそう。店内に展示されている真鍮製オルゴールは、創業家出身のグンネルさんがモーラナイフを引退するときにUPI社長に贈ったもので、「フロスト」創業者の会社で製造されたもの

    MORAKNIV TOKYOは6日間限定だが、歴史やプロダクトの展示・販売などモーラナイフの世界観に浸れる貴重なストア。

    モーラナイフ本社でもこの試みに期待しているそうで、これをきっかけに世界各地で限定ストアが誕生するかも?

    【問】アンプラージュインターナショナル https://upioutdoor.com/

    私が書きました!
    ライター
    大森弘恵

    フリーランスのライター、編集者。主なテーマはアウトドア、旅行で、ときどきキャンピングカーや料理の記事を書いています。https://twitter.com/utahiro7

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