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海・川・カヌー

2023.09.06

水中写真家が解説!佐賀の海は国内トップクラスの秘境だ

海に潜って初めてわかる、生き物たちの美しい姿と生態。それを写真で誰にでも知らしめてくれるのが、水中カメラマンです。堀口和重さんは202212月、オランダのネイチャーフォトコンテスト「Nature Photographer Of The Year 2022」で水中部門グランプリを受賞した、その道のトップランナー。水中写真の魅力についてお届けします。

水中カメラマン堀口和重の「美しき海の世界」第13回 秘境・佐賀の海

前回の鹿児島の記事から時間が大分経過してしまいました。鹿児島の後に日本海に渡り、家に戻りました。その間、テレビの取材やホテルの取材もあったため、紹介できないところも暫しあったのです。8月になり再度、クルマで移動して九州へ撮影に行ってきました。最初に向かった先は佐賀・唐津です。

佐賀の海と言われても、どんな場所か頭に浮かばない人がほとんどだと思います。メディアでもあまり紹介されることはなく、まだ知名度は高くない場所なのです。しかし、海中は私がこの数年間撮影に行った場所の中でも5本の指に入るといっても良いぐらい衝撃的な場所なのです。

天然記念物七ツ釜

ダイビングショップがある場所は唐津市にある唐津マリンスポーツクラブ。港からボートで周辺のダイビングエリアや馬渡島や松島といった玄界灘にある島々にへ移動していきます。

まず、紹介したいのは溶岩が作り出した芸術的な地形の七ツ釜。国の天然記念物に指定されている場所であり、名前通り7つの洞窟があるのが特徴です。


溶岩が冷えて固まって、できた柱状の岩石の柱状節理を、日本海の荒波が長い年月をかけて削り洞窟になった場所です。洞窟内部に入ると全体に広がる柱状の岩石を見ることができます。

七ツ釜は陸上と観光船から見学することができますが、唐津マリンスポーツクラブさんのボートで近くまで行き、泳いで移動すると水中内部へ入ることも可能です。また内部だけではなく海中の外景も見所が多いのです。

七ツ釜の入り口とダイバー。

水底に広がる六角形の岩石も幻想的である。

国内最大級・イサキの群れ

私が唐津へ訪れる時期は毎年7月中旬から8月の下旬が多いのです。

なぜ夏に撮影が多いかというと、2つの大きな理由があります。ひとつは沖に流れている対馬海流の流れが強くなり、透視度や水温がこの時期になると高くなる可能性があるからです。

そしてもうひとつが松島沖にイサキの群れが沢山現れ流のです。釣り魚としても有名なイサキは夏は産卵期のようで、何万匹の群れが広がります。イサキの群れの量は国内でもトップクラスです。

イサキの群れ。

ダイバーの周りを囲む、イサキの群れ。

広がるソフトコーラル

紹介した地形や群れだけでも十分なぐらいですが、さらに驚く場所があります。それが馬渡島の近くにある大瀬という根。

潮の当たりは非常に良く魚影が濃く、さらにソフトコーラルと呼ばれるサンゴの仲間が森のように生い茂っています。ここで撮影するたびにソフトコーラルの量は国内トップクラスではないかと思ってしまいます。

広がるソフトコーラル。

またウミシダという棘皮動物(ヒトデやウニの仲間)も大量に群生しています。ウミシダの仲間自体は取り付けそうな岩礁域であればほとんどの海域に生息していますが、他の海で見られる種類とは異なる変わった種類が多いのも特徴です。

ウミシダの群生。

全国的に知名度はまだ高くない佐賀の海ですが、国内トップクラスに多いイサキの群れやソフトコーラルの群生を見ることができる水中の秘境なのです。

今回までの撮影径路

START→伊豆(大瀬崎)沖縄(石垣島・黒島・竹富島)伊豆(赤沢)山口(青海島)千葉(波左間)山口(青海島)鹿児島(沖永良部)鹿児島(桜島)伊豆鹿児島県(南大隅町・南さつま・桜島)伊豆佐賀(唐津)

撮影協力:唐津マリンスポーツクラブ

私が書きました!
水中カメラマン
堀口和重
日本全国の海を中心に海洋生物やそれに携わる被写体を1年通して撮影。 雑誌・新聞・機材のカタログ・プロモーション作成・テレビの撮影と幅広く活躍中! 2019.2020年日本政府観光局主催のダイビングフォトコンテストの審査員。 Nature Photographer Of The Year 2022では日本人初の水中部門グランプリを受賞。
Home page  https://photographer-holly.amebaownd.com/ 
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Instagram https://www.instagram.com/holly1kaz

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