ダイソーで寝袋が買える!?
日々進化を遂げるダイソーのキャンプ用品。近年では小物だけでなく、机や椅子、キャンプ用マットなどの大型ギアも販売されています。
今やキャンプに必要なものはダイソーでほぼ揃う、と言っていいほどの品ぞろえです。
その中でも、「こんなアイテムまで売っているの!?」と驚いたのが、寝袋の「封筒型シュラフ」。価格はなんと税込1,100円!寝袋としては破格の値段です!
一般的に寝袋と言えば、安いものでも3,000~10,000円ほどが相場。ダイソーの寝袋はあまりに安いので、ちゃんと使える商品なのか疑問に思う人もいると思います。
今回は、筆者が実際に使用してみて感じた、GOODポイントとBADポイントをそれぞれ本音でレビューしていきます。
ダイソー「封筒型シュラフ 」の基本スペック
ダイソーの「封筒型シュラフ」は、広げると横幅74×縦幅180×厚み3cm。
ゆったりとした作りなので、身長180cmまでの方ならば、すっぽりと包まれることができます。
収納時は径18cm×長さ35cmほど。化繊の夏用寝袋としてはややコンパクトなサイズ感です。
材質は本体の生地、詰め物ともにポリエステル製。使用温度は15℃程度。カラーはカーキ、ブラック、ネイビーの3色が販売されています。
ダイソーの寝袋は本当に使えるのか本音レビュー
では、実際に試してみて良かったと感じたGOODポイントと、いまいちだと感じたBADポイントを、本音でレビューしていきます。
GOODポイント
肌触りがいい
「封筒型シュラフ」の本体は、ポリエステル素材。ポリエステルは吸湿性が低く、湿気を含みにくいため、表面はじめっとした夏でもサラッとしています。
また、コシがなく柔らかい素材なので、中に入ると肌触りが心地よく快適。
ただし、寝袋の厚みは3cm。寝袋に入ると身体の下に来る面は半分の1.5cmとなるため、地面がゴツゴツしていると凹凸をダイレクトに感じてしまいます。
マットと併用して、寝心地を改善するといいでしょう。
条件次第で夏キャンプに使える
「封筒型シュラフ」の使用温度は、15℃との説明書きがあります。そのため、夏キャンプならば十分に使えるスペックでしょう。
ただし、夏場でも標高が高い場所でのキャンプでは注意が必要。
日中と朝夕には寒暖の差があり、明け方は想定していたよりも冷え込むことがあるからです。
そのため高地での使用は避け、海沿いなどの標高が低いキャンプ場や車中泊で使用するのがいいでしょう。
ジッパーがスムーズで体温調節がしやすい
シュラフの中に包まっていて暑さを感じた場合には、ジッパーを開くことで内側に溜まった熱を外に逃がせます。そのため、ジッパーのスムーズさはシュラフにとって大切なポイント。
ダイソーの「封筒型シュラフ」のジッパーは開閉がスムーズにできるので、その点は合格です。
ジッパーを全開にすれば布団のような形状になり、体にかけて使うこともできます。体温調節がしやすくて便利だと感じました。
自宅で洗濯できる
ダイソーの「封筒型シュラフ」は、自宅で洗濯ができます。
ただし、商品の注意書きには“洗濯機・脱水機や乾燥機は絶対に使用しないでください”との記載が。たらいなどに入れて、やさしく手洗いで洗濯するようにしましょう。
BADポイント
寝袋の連結ができない
封筒型の寝袋の中には、ジッパーで2つの寝袋を連結し、横幅の広い大きな寝袋にすることができるものもあります。
連結することで、「添い寝が必要な赤ちゃんとお母さんが一緒に寝る」「カップルが仲良く寝る」といった使い方ができます。
残念ながら、ダイソーの寝袋は封筒型であっても連結できません。寝袋が連結できれば使用用途がさらに広がるため、この点はデメリットに感じました。
ジッパーが外側からしか開けられない
「封筒型シュラフ」のジッパーは片面ジッパーです。つまり、外側にのみジッパーの持ち手部分がついているということ。
内側には持ち手部分がないため、シュラフに包まった状態ではジッパーを開きにくいつくりになっていました。
ジッパーの開閉はスムーズなのですが、わざわざ寝袋の外に手を出さなければ、寝袋が開けない点は不便に感じました。
収納用の紐が付属されていない
シュラフの中には足元の部分などに、紐が付属しているものがあります。
紐はシュラフをまとめる際に重宝するパーツ。紐があればぐるぐると巻いたシュラフを、ギュッと縛ってコンパクトにまとめられます。
また、紐で縛ることができれば、収納袋にしまうのも楽になります。
その点、ダイソーの「封筒型シュラフ」は紐が付属されていないため、巻いた状態で縛るためには別途紐を用意する必要があります。
紐で縛っていないと、片手でシュラフが巻かれた状態になるように押さえつつ、もう片方の手で袋を広げながらの収納になり大変です。細かい点ですが、付属の紐がないのは意外と厄介なのです。
ダイソーの寝袋は冬でも使用OK?
ダイソーの寝袋は使用温度が15℃です。そのため、夜間はグッと冷え込む春や秋、冬には使用ができません。
冬は就寝時以外、例えば椅子で過ごす際のひざ掛けとして使用する、というのもいいですね。
限られた条件下では合格点だった!
ダイソーのシュラフについて、忖度ナシの本音レビューをお届けしました。
「連結ができない」「ジッパーが片側からしか開けられない」「紐が付属されていない」等のデメリットは、実際に使ってみてわかった特徴。
とはいえ、シュラフにおいて重要なのは「寝心地のよさ」と「保温性」です。
標高の低い場所の夏キャンプという限られた条件下であれば、ダイソーの「封筒型シュラフ」はどちらも合格点と言えるでしょう。
なんといっても魅力はその価格なので、「夏にキャンプデビューをしたいけれど、初めだから予算を抑えたい」という初心者におすすめです。
初めのうちからキャンプ用品全てにお金をかけるのは難しいもの。そうした時に、ダイソーのキャンプ用品は心強い味方になってくれそうです。
シュラフ(封筒型、カーキ)
https://jp.daisonet.com/products/4550480118642