鎌倉の天園ハイキングコースは“手軽なのに結構きつい”最高の散策スポットだ! | 山・ハイキング・クライミング 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.07.17

    鎌倉の天園ハイキングコースは“手軽なのに結構きつい”最高の散策スポットだ!

    天園ハイキングコースの一部。

    気の向くままに出かけられる、天園ハイキングコース。

    本格的なアウトドアシーズンが到来。しっかりと計画を立てて出かけるのも良いですが、思いついたときに気の向くまま出かけるような、手軽なアウトドアも魅力ですよね。

    そこで今回は、神奈川を代表する観光地、鎌倉でのハイキングを紹介します。

    鎌倉の北側から東側に連なる、鎌倉アルプスにある、天園(てんえん)ハイキングコースが舞台です。

    実際に筆者も歩いてみましたが、自然豊かで距離が程よく、下山後の楽しみもあり、鎌倉を丸ごと堪能できる魅力満載のコースでした。首都圏にお住まいの方は、ぜひ散策してみてください。

    鎌倉の天園ハイキングコースとは?

    天園ハイキングコースは全長約5.5km。1時間半~2時間ほどで楽しめる、手軽なコースです。しかしながら、歩きごたえは十分。

    今回は、実際に筆者が歩いたコースをお伝えしますが、天園ハイキングコースには複数の入り口およびルートがあるので、その日の気分やプランに合わせてチョイスすることもできます。

    なお、天園とはハイキングコースの途中にあるビューポイントのことを指します。

    そこでははるか昔から、鎌倉の街並みや太平洋のほか、相模・武蔵・伊豆・上総・下総・安房の六国を見渡すことができたといい、六国峠と呼ばれて親しまれてきました。

    明治~大正時代の軍人・東郷平八郎もこの地を愛でており、「天国の園に遊ぶよう」と例えたことが、天園と呼ばれる由来になったそう。地名の由来を知ると、その地でのハイキングがより楽しく感じられるようになります。

    いざハイキング開始

    1.北鎌倉駅から明月院側ハイキングコース入口へ

    まず筆者が降り立ったのは、JR横須賀線の北鎌倉駅。駅からしばらく歩くと、明月院通りに出ます。

    今回は、明月院通りからハイキングコース入口を目指して進みます。

    明月院通り。

    明月院通りを歩いて天園ハイキングコースへ。道中ではおしゃれな建築物や豊かな自然が出迎えてくれます。

    道中ではおしゃれな建築物や、この時期ならではの深い緑をまとった木々が出迎えてくれます。

    明月院側入口。

    天園ハイキングコースの明月院側入口に到着。ここからは山道に変わり、登りが多くなります。所々に案内板があるので道に迷う心配はありません。

    しばらく行くと、明月院側のハイキングコース入口が見えてきました。ここから天園ハイキングの始まりです。

    2.勝上献展望台へ

    ハイキングコースの入口から、まずは勝上献展望台を目指します。

    道はしっかりと整備されており、案内板もあるので迷うことはないでしょう。

    天園や勝上献への案内板。

    道中にある案内板。天園の方向に向かって進みます。

    進んでいくと、別の入口からの道との合流地点に到着しました。

    ここまで来たら、勝上献展望台まであと少し。足元には大きな石などもあったので、注意しながら進みましょう。

    勝上献展望台からの景色。

    勝上献展望台からの景色。目の前には鎌倉市街や相模湾が広がります。天気が良ければ富士山も見えるスポットです。

    最初の目的地である勝上献展望台に到着しました。

    天気が良ければ、富士山や相模湾を一望できる絶景ポイント。今回はやや雲が多く、富士山までは見えませんでしたが、それでも開放感のある景色を楽しめました。

    3.鎌倉市最高峰の大平山へ

    案内板に従い、さらに天園方向へ歩みを進めます。

    勝上献から大平山まではおよそ2.1km。時間にして30分程度です。

    当コース最大の難所。

    天園ハイキングコースはこのようにロープを使って上り下りするポイントも。手軽でありながらも、意外と体力を使うので侮れません。

    大平山へ行く道はアップダウンも激しく、変化に富んだハイキングを楽しめます。

    手軽とは言いつつも、なかなかの運動量で汗ばむほどでした。

    パワースポットの十王岩。

    パワースポットにもなっている十王岩。年月が経ち風化しているところからも歴史を感じることができます。

    また、途中には鎌倉のパワースポットのひとつである十王岩があります。

    コースよりも一段高台にある大きな岩が目印で、3体の仏像が彫られており、一見の価値があります。

    そのまましばらく歩くと大平山に到着しました。

    大平山山頂。

    大平山の山頂。標高としてはそこまで高くないものの、鎌倉最高峰と言われるだけあり、見晴らしは抜群でした。

    鎌倉最高峰と言われるだけあり、開放感のある景色が眼前に広がります。

    天園ハイキングコースではこの地点が一番標高が高いため、これから先は下りがメイン。ほぼ折り返し地点でもあります。

    天園ビューポイント。

    大平山からすぐの天園ビューポイント。古くから相模・武蔵・伊豆・上総・下総・安房の六国が見渡せる六国峠としても親しまれた景勝地。

    大平山から下りてすぐのところが、このハイキングコースの名前となっている天園のビューポイント。開けた広場のようになっています。

    見晴らしも良く、近くには公衆便所があるため、休憩スポットとして利用するのもおすすめ。筆者が行ったときにも、他のハイカーたちが休憩していました。

    4.ゴールの瑞泉寺入口へ

    天園ビューポイントでの休憩が終わったら、瑞泉寺を目指して再び山道を歩きます。

    途中に分岐がありますが、案内板に従って瑞泉寺入口へ進みましょう。

    瑞泉寺入口。

    瑞泉寺入口まで下山。少し細い道ですが、案内板があるためすぐにわかります。

    自然を満喫しながら歩くこと約30分。瑞泉寺入口に到着しました。天園ハイキングコースはここで終了です。

    下山後は鎌倉を堪能できる!

    今回は下山した後、さらに鎌倉駅方面を目指しました。

    近くからバスも出ていますが、あえて鎌倉の街並みを眺めながら歩くのがおすすめ。

    鎌倉には随所に観光名所や歴史を感じられるスポットがあるので、ハイキングとは違った楽しみがありますよ。

    鎌倉駅までの道中。

    下山後は鎌倉駅方面を目指します。歩いて行ける距離なので、周囲を散策しながら向かうのも楽しいですよ。

    カフェやレストランも豊富にあり、休憩場所に困ることはありません。

    ハイキング後のビールとホットドック。

    ハイキング後のお楽しみ。ビールとホットドックが最高に美味しかったです。こういった楽しみがあるのも魅力です。

    筆者はとあるカフェに入り、ハイキング後のビールを楽しみました。このエリアでは、お店に入るほか、食べ歩きを楽しむこともできます。

    鎌倉のアウトドアショップ。

    鎌倉のアウトドアショップ、UPI OUTDOOR。店内にはセンスのいいギアやアパレルなどが豊富に並びます。ドリンクや軽食も提供しているため、少し休んでいくことも可能です。

    また、鎌倉駅を中心に、おしゃれな洋服や小物などを扱うショップもたくさんあります。

    センス抜群なアウトドアショップもあり、行くだけでも楽しめること間違いなし。ハイキング後に散策がてら、ちょっと寄ってみるのもおすすめです。

    天園ハイキングコースの楽しみ方は人それぞれ!

    首都圏からアクセスしやすい鎌倉。そこにある天園ハイキングコースを紹介しました。

    手軽に楽しむことができる一方で、しっかりと登山の要素もある、非常に魅力的なコースでした。下山後には、お店めぐりの楽しみも待っています。

    休日の計画がまだの方。天園ハイキングコースを通って鎌倉をまるごと楽しむプランはいかがでしょうか?

    なお、天園ハイキングコースは2019年の台風による倒木被害により、しばらくのあいだ利用できませんでしたが、復旧工事により現在は全面で利用が可能になっています。

    市や地域の尽力のおかげで安全に楽しめることに感謝し、ごみは必ず持ち帰るなど、マナーを守って出かけましょう。

    私が書きました!
    アウトドア愛好家
    たまぞう
    「良いモノを長く」をモットーに、キャンプギアの選定をしています。また、ギアができた背景や、作り手の思いがあるモノに惹かれます。キャンプを通じて、さまざまなカルチャーとふれあい、発信していきたいと思っている。

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