アルコールストーブは、軽量で燃焼音がしないのが魅力だが、火力の調節がむずかしいのが難点。着火すると最初は弱火だが、アルコールが熱せられるとどんどん強く燃えだして、あっという間にアルコールが燃え尽きてしまう。湯を沸かすだけならそれでもよいが、ご飯はうまく炊けない。マニアの間では、この難点を解決するために、アルコールストーブの中にカーボンフェルトを入れて、アルコールの燃焼を遅らせるというアレンジが行なわれているが、この方法でもある程度の強い火力が続いて、アルコールはなくなってしまう。
米を炊くのにちょうどいい火力にするにはどうすればよいか。その観点から開発されたのが、この「自動炊飯シリンダーセット」だ。1合の米を25mlというわずかのアルコールで炊くことができる。カーボンフェルトを使うのは同様だが、これをアルコールストーブに直接入れるのではなく、筒状のシリンダーに入れて、そのシリンダーをアルコールストーブの中に入れる。これによって、米を上手に炊くためのあの格言、「始めチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いても蓋取るな」のとおりに炊くことができる。
つまり、シリンダーに着火をしてアルコール全体が温まるまでは「チョロチョロ」。シリンダーだけでなくストーブ全体のアルコールが勢いよく燃えだしたら「中パッパ」。ストーブのアルコールがなくなり、シリンダーのカーボンフェルトに染み込んだアルコールだけが細々と燃えているのが「赤子泣いても」の余熱の状態。アルコールを足すことなく、アルコールがなくなったら炊飯終了。まさに「自動炊飯」だ。
今回はチタンのアルコールストーブと容量目盛り付きの燃料ボトルとのセットで販売。ミニマムスタイルのソロキャンパーや身軽に歩きたいハイカーにおすすめ。
※この商品は[通販サイト]「小学館百貨店」から購入できます。
チタンアルコールストーブ&自動炊飯シリンダーセット/イムコ 5,800円
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