達人が伝授!キャンプライフが楽しくなる焚き火のハウツー【レッスン1、2】 | 焚き火のコツ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.01.07

    達人が伝授!キャンプライフが楽しくなる焚き火のハウツー【レッスン1、2】

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    焚き火の基本から七輪を使った炭の活用術まで、その道の名人たちが徹底伝授。正しい手順やコツを知って、次のキャンプに役立てよう! 今回は薪選びと炊き付け作りについてご紹介。

    「焚き火」のコツ  教えて先生!

    ヒラバヤシワークス代表 髙橋幸一さん

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    建設会社を営みつつ焚き火にハマり、2017年から道の駅などでスウェーデントーチの販売を開始。その後、薪販売をしつつ、焚き火台を開発。2021年に「M.S.Tメタルスウェディッシュトーチ」を発売。火おこし講習なども行なう。

    教わった生徒

    BE-PAL編集部員 おがちん

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    最新ギアを使った野営をこよなく愛し、アウトドアショップ巡りするのが週末の楽しみ。愛犬マロとの犬キャンプにハマり中。夢はキャンプ場の経営。

    焚き火愛が高じて、世界初のスウェーデントーチ型焚き火台まで開発してしまったという、筋金入りのタキビスト、髙橋幸一さん。夏場を除けば、仕事帰りの焚き火が毎日の日課だ。今回、そんな彼のもとに弟子入りしたのは、編集部イチ(自称)キャンプを愛するおがちん。

    LESSON1

    薪を知り、薪を選ぶの巻

    何はともあれ、薪の種類を知ることから始めよう。

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    髙:四国までよく来たねー!いらっしゃい

    お:今日はよろしくお願いします!!

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    髙:薪をストックしてるから取りに行こう。コッチ来て!

    お:ハーイ♪ 楽しみですーワクワク

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    髙:ここから広葉樹と針葉樹を選んでみよう!

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    お:薪がたくさんありすぎてクラクラしますぅ〜

    まずは燃料集めから

    髙橋さん(以下・髙)「焚き火に必要なのは、乾いた燃料と酸素、そして熱。火さえつけば、あとは何でもOK。というわけで、焚き火を知るには燃料集めから!」
     
    挨拶もそこそこに、たたみかけるように髙橋さんに案内されたのは、自社の薪置き場。

    髙:「燃やしはじめは火つきの良い針葉樹、調理や観賞用に火持ちの良い広葉樹の2種類があるといい。売られている薪なら乾いているから、初心者にも安心」
    おがちん(以下・お):「おぉ、燃料さえ手に入ればこっちのものですね。早く燃やしたいな♪」
    髙:「いきなり太い薪に火はつかんぞ」(ニヤケたおがちんに喝)
     

    焚き火マスターへの道①

    広葉樹と針葉樹の違いを知ろう

    密度が高く、火がつきにくいが火持ちが良い広葉樹を薪のメインに据える。それに、燃えやすい針葉樹を焚き付け用にプラス。着火時はもちろん、温度が下がってきたときにも役立つ。

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    左:広葉樹 右:針葉樹

    LESSON2

    焚き付けづくりに挑戦の巻

    ナイフを使って鮮やかに薪を小割りにするべし。割る用の薪は、ふしがないものを選ぼう。

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    髙:木のバトンを使って、ナイフの背に当てるように下ろす

    お:まっすぐ下ろすイメージですね!!

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    髙:振り下ろすバトンは、端っこを持つこと!

    お:真ん中持つと力も伝わらないし危ないですよね

    めざせ、一発着火!

    スムーズに火をおこすには、薪にも準備が欠かせない。細い薪から太い薪へ徐々に火を移していくので、大中小の薪を作っておく必要があるのだ。

    髙:「3〜5段階ぐらいの太さがあればいいかな」
     
    ナイフ1本とバトニング用の太い枝(バトン)があれば、薪を割ることが可能。

    髙:「ナイフは刃厚が広いほうが太い薪を割れる。木に対して水平に置いて、スナップをきかせて叩く。バトンは重いほうがいいから、生木を使うといい」
     
    バトンに薪を使おうとしてたおがちん、生木を探しに走る。

    髙:「ついでに、割れた薪を使って焚き付け用のフェザースティックも作っておこう」
     
    細く割った薪を固定し、鉛筆を削るように上からナイフをゆっくりスライドさせ、薪の表面を薄く削っていく。

    髙:「クルクルと毛羽立てばOK」
    お:「これ、上手に削れたら格好いいですよね!」
    髙:「そう、焚き火の醍醐味は、いかに格好良く自分のスタイルに落とし込むかにかかっている! おがちんもわかってきたな」
     
    格好良く一発着火を目指せ!!

    焚き火マスターへの道②

    バトニングは安全に!

    ナイフの刃を枝や薪の小口に当て、バトンで峰を叩いて割っていくため、手指の保護にグローブは必須。手からバトンがすり抜けないように、取っ手になる部分は細く削っておくと、繰り返し使える。

    心構え!

    ❶ 刃に触れないようにするべし
    ❷ 力任せに叩きつけない 
    ❸ 振り回すのはご法度!

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    左から太、中、細、極細。下はフェザースティック

    焚き付けにはフェザースティックも有効

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    フェザリングは薪の表面を薄く削るブッシュクラフトの技術。削ってクルクルと毛羽立たせたものがフェザースティックで、薄いほど火がおこりやすい。全体を削ってもOK。

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    カッコよく作ってみよう!

    【知っておきたい焚き火用語】

    バトニング

    ナイフで薪や枝を細かく割って、火がつきやすいように加工すること。ブッシュクラフトを語る上で欠かせないファクター。

    ※構成/大石裕美 撮影/小倉雄一郎

    (BE-PAL 2022年12月号より)

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