不用品をもう一度蘇らせる! 「アップサイクル」製品を手に入れよう
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    2022.10.09

    不用品をもう一度蘇らせる! 「アップサイクル」製品を手に入れよう

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    捨てられるものにデザインやアイデアで付加価値をもたせる

    「アップサイクル」とは、本来であれば廃棄されるものを新たな製品として蘇らせることをいう。製品自体を再利用するリユースや素材を原料に戻すリサイクルとも違い、製品のカタチを変えて、生まれ変わらせるというのがポイントだ。

    廃材を利用してキャンプ用品を作る「SIL CAMP」の宮尾隆弘さんは「捨てられたもの、不要になったものでも、まだまだ価値を見出せることを示したいと思っています。キャンプ施設で発生しているゴミや廃棄の問題を少しでも解消するためにも“使い捨て”ではなく“長く愛着を持って使える道具”を提供していきたいです」と話す。捨てられるものに、デザインやアイデアで付加価値をもたせる。それがアップサイクルの魅力だ。

    愛媛でアップサイクル文化を根付かせるために活動するアップサイクル愛媛の大久保仁志さんは「例えば流木は、自然の中で生まれた素材。購入して消費するよりも、すでにあるものを活用することで、より自然を近くに感じるのでは」という。

    「そもそも“不要なものを出さない”ことも重要ですね。廃棄物の素材は、精査されていない分、オリジナル性が高く、一点物の良さも感じられると思います」
     
    その素材が生まれた背景やストーリーを感じられるのもアップサイクルのおもしろさである。

    いま買えるアップサイクル製品17

    【ギア編】

    SEAL

    廃棄物の"ユーズド"のイメージを払拭

    廃タイヤを生地として使ったギアボックスなどを展開。アップサイクルすることで元素材のイメージを刷新。新品と同様の感覚で使えることをコンセプトにしている。底の全面に廃タイヤチューブを採用しているため、泥汚れや濡れた地面でも気にせず使える。

    問い合わせ先:モンドデザイン 03(6419)7361

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    ギアコンテナL(左) ¥37,400 ギアコンテナM(右) ¥28,600 シェラカップケース(中央左) ¥5,500 メスティンケース(中央右) ¥7,150

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    SIL CAMP

    廃材の傷は個性として全面に活かす

    和歌山県で廃パレット材を使用したキャンプ用品をハンドメイドする。割れや傷、汚れなども個性として捉え、それを活かした製品に。工房も廃業後の場所を再活用。2020年には環境保全に取り組んでいることが評価され「わかやま環境賞」を受賞した。

    問い合わせ先:SIL CAMP https://www.sil-palletworks.com/

    スパイスボックス《SIL CAMP》 ¥13,800

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    Saitaru

    廃棄物を世界にひとつのギアに

    ブランド名である「Saitaru(サイタル)」は、「最たるものへの再構築」が由来。地球に優しく末永く大切にできるギアを展開するガレージブランドだ。素材は衣服やアウトドアギアの中で再生可能なものを選定して使用。すべて手作りの一点物になる。
    問い合わせ先:Saitaru  https://www.saitaru.net/

    マルチ ランタンシェード
    ¥2,800

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    メスティンケース
    ¥3,500

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    Peregrine Design

    廃デッキのカラフルな色みを活用

    スケートボードの廃デッキを張り合わせて材料に。内装や特注家具を製作するTen Artworksとコラボで生まれた商品だ。廃デッキはスケーターやお店を通じて収集している。色みによって張り合わせも変わるので、どれもカラフルな工芸品のようなデザインになるのが素敵。

    問い合わせ先:ペレグリン・デザイン 03(6712)2821

    スケボーデッキの蚊取り線香ホルダー 
    ¥13,750

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    【ウェア編】

    ザ・ノース・フェイス/BRING

    ユーザーのウェアを回収し再びユーザーのもとへ

    ザ・ノース・フェイスと、古着を再生ポリエステル化して、新たな服に蘇らせるBRINGがコラボレーション。ザ・ノース・フェイスの各直営店で古着を回収し、BRINGの国内工場で繊維化され、ハイスペックな製品へと生まれ変わる。シャツは吸汗速乾性能が高く、使い勝手が良い。

    問い合わせ先:ザ・ノース・フェイス スフィア 03(6773)5500

    ロングスリーブ フリーランネイティブクルー
    ¥7,590

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    スノーピーク

    素材の回収、製造、販売を一貫

    デニムの製造段階で大量に出る裁断片をもう一度コットンの糸に再生するUPCYCLE COTTON PROJECTを、繊維商社のタキヒヨーと開始。生産地グアテマラから、スノーピークが自ら廃棄物を回収し、製造、販売まで一貫して行なう。アウトドア業界初の試みだ。

    問い合わせ先:スノーピーク 0120-010-660

    リサイクルコットン
    5pkt デニムレギュラー
    ¥19,800

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    PLAGLA

    目と環境に優しいサングラス

    ペットボトル由来のサングラス。ディレクターの柾木要介さんはサーフィンをきっかけにビーチクリーンに参加。そこで「ゴミ自体を減らす努力をしなければ」と思いブランドを設立した。商品は金属を使用していないので、汗や海水で錆びにくい。

    問い合わせ先:PLAGLA https://shop.plagla.jp/

    サングラス 
    ¥6,490

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    KEEN

    産業廃棄物に"第二の人生"を与える

    米国における固形廃棄物の 97%が農業と工業に由来し、その約2%しかリサイクルされていないことに着目。廃棄となる殻、葉、茎などを配合した植物ベースのソールを使うキャンパスシューズ(上)と、車のレザーシートの端材をアッパーに使用してレザーシューズとして蘇らせた。

    問い合わせ先:キーン・ジャパン 03(6804)2715

    エルドンスニーカー
    ¥11,000

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    ハウザーハーベストスニーカー 
    ¥13,200

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    【バッグ編】

    コールマン

    自社製品の廃棄削減に取り組む

    「MFYR(MOVEMENT FOR YOUR RIGHT)」
    は、サステイナビリティな考えがアウトドアの中にムーブメントとして巻き起こることを願って立ち上げたプロジェクト。自社製品の流通過程でやむなく処分されるテントやタープの生地を新たな製品として展開している。

    問い合わせ先:コールマン カスタマーサービス 0120-111-957

    MFYRビッグトート 
    ¥5,000

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    MFYR
    トラベルケースM¥3,300

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    ※商品には個体差があります。

    MAKE UP

    長く愛用したくなる"味"を残す

    ユノートルでは「すぐ買い替える消費よりも長く大事に使える物を」とアップサイクル製品を販売。そのひとつはアメリカ軍のテントやダッフルバッグからリメイク、リサイズして作られた「ミリタリーシリーズ」。ベースの生地の使い込んだ風合いが"いい味"に。

    問い合わせ先:ユノートル https://unautre.theshop.jp/

    ミリタリーボディバッグ 
    ¥8,580

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    リセイルファクトリー

    軽くて強いヨットのセイルバッグ

    ヨットのセイルを廃棄する場に遭遇したのがきっかけで発足。神奈川県湘南地区に住む女性たちが分業制で活動する。セイルの文字や柄を活かしたデザインが魅力。バッグ作りのワークショップも開催している。

    問い合わせ先:リセイルファクトリー https://www.resailfactory.com/

    トートバッグ 
    ¥3,200〜

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    アップサイクル愛媛

    素材の物語を感じられる製品を

    木材を輸送する際に保護材として使用されるランバーカバーを素材にサコッシュやバッグを製作。防水性、耐久性に優れるだけでなく「世界中の海を渡ってきたものが素材」という背景も付加価値となる。

    問い合わせ先:アップサイクル愛媛 090-1573-0863

    ランバーカバーサコッシュ
    ¥3,300

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    ※構成/中山夏美

    (BE-PAL 2022年9月号より)

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