日本には刃物の産地がいくつかあるが、産地によって得意なものが違う。たとえば、大阪の堺なら包丁、土佐（高知県）なら農山林業用の鉈など。その高知県で、伝統的な火入れ鍛造で刃物を作り続けている鍛冶工房が「トヨクニ」だ。『BE-PAL』のオリジナルブランド「BE-PAL OUTDOOR PRODUCTS（BOP）」は、その「トヨクニ」とともに、使いやすくてかっこいい鉈を検討、完成したのがこの「遊び小割鉈」だ。
もともと土佐で作られてきた「土州小割鉈」をもとにしている。刃長は4寸（12cm）と短く、その名のとおり、薪や竹を小割りにするのに使われてきた。刃の形は汎用型で木工細工や枝打ちなどにも使用できる。刃の素材は「土佐オリジナル白鋼」。炭素が多く含まれているため、切れ味がよく、研ぎやすい。海外の展示会で大賞を受賞したこもとある鋼だ。この鉈に現代的なアレンジとして、指を保護するためにツバを長くした。
刃の表面は高級感のある黒肌に槌目仕上げ。柄は硬質な洋樫、鞘は軽くてソフトな朴を使用し、その両方にオイルステンを塗って艶を出している。BOPの自信作です。
小ぶりなので、削る作業もやりやすい。
両刃で、刃の幅も広いので刃がまっすぐに入っていく。
腰に下げたときに邪魔にならない長さ。
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