キャンプ中に雨が降ってきて、靴の中が濡れて落ち込んだ経験がある人もいることでしょう。快適にアウトドアを楽しむためには「長靴」を準備しておくと安心です。アウトドアに適した長靴の選び方と、メンズ・レディース・キッズのおすすめ品を紹介します。
アウトドア用長靴の選び方を知ろう
キャンプや登山などのアウトドアで使う長靴は、素材・サイズ・丈の3つのポイントを押さえて選ぶことが大切です。具体的に見ていきましょう。
選び方のポイント【1】素材は主に4つ
アウトドア用長靴には、PVC(塩化ビニール)・合皮革・合成ゴム・天然ゴムなどの素材があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
<PVC(塩化ビニール)>
アウトドアで使われるPVC素材の長靴は、リーズナブルに手に入るにもかかわらず、劣化しにくく長く使えるのが特徴です。ほかの素材と比べると手入れも楽で、汚れを落としやすくなっています。
ただし、冬の時期(特に5度C以下)では素材が硬くなり、割れやすくなるというデメリットがあります。
<合皮革>
合皮革の長靴はデザインが自由なため、おしゃれなレインブーツが多い傾向があります。見た目にこだわりたい人や、アウトドアでもおしゃれに手を抜きたくない人にぴったりの長靴です。
ただし、劣化しやすいため、雨で濡れたときは乾いたタオルで拭くなど、使用後にはお手入れが必要です。長く履き続けたい人は、湿気に気を付けて保管しましょう。
<EVA(合成ゴム)>
アウトドアで使われるEVA素材の長靴は、軽量で劣化しにくい特徴があります。寒い時期でも生地が硬くならず、またクッション性があるため、長時間履いても足が疲れにくいのがポイントです。
しかし、高温になると変形しやすく圧力で縮むことがあります。動きやすい長靴を選びたい人や、置き場所の管理がきちんとできる人向けの素材といえるでしょう。
<NR(天然ゴム)>
天然ゴムの長靴は柔軟性があるため、長時間動いても疲れにくいのが特徴です。ただし、劣化しやすい素材のため、使わないときは放置したままではなく、ある程度の手入れが必要となってきます。
耐久性は高いので、良いものを長く使い続けたい人におすすめの素材です。
選び方のポイント【2】つま先に余裕を持ったサイズを
長靴を選ぶときは、足のサイズよりも1cmほど大きいサイズを選ぶと快適に過ごせます。
アウトドアでは長靴を履いたまま動くことが多く、しゃがんだり立ち上がったりする動作も多々あるため、足のサイズぴったりだと動きにくくなってしまいます。
また、冬は分厚い靴下を履くことも多いため、ジャストサイズでは長靴が履けないということも考えられます。少し余裕を持ったサイズ選びが大切です。
選び方のポイント【3】ロング・ミドル・ショート丈から選ぶ
アウトドア用の長靴には、ロング・ミドル・ショート丈があります。長さによりそれぞれメリット・デメリットがあるので、順に解説します。
<ロング丈>
ロング丈はひざ下まであるふくらはぎ全体を覆う形のアウトドア用長靴で、強い雨が降っても、長靴内に水が入りにくいのが特徴です。
雨の日のキャンプはもちろん、水はけの悪いキャンプ地に行く人におすすめです。しかし、丈が長い分動きにくいというデメリットがあります。
<ミドル丈>
ミドル丈はふくらはぎ丈くらいの長靴のことです。アウトドアでも脱ぎ履きがしやすく、動きやすいのが特徴となっています。
また、アウトドアだけでなく、通勤や買い物など普段使いもしやすいのがポイントです。ロング丈よりも雨からカバーする部分が少ないため、靴の中が濡れやすいというデメリットがあります。
<ショート丈>
ショート丈は着脱しやすく、ロングやミディアムに比べて軽量な長靴です。アウトドアで子どもに長靴を履かせたい人にも便利でしょう。
また、おしゃれなデザインが多く、通勤時などアウトドア以外でも使いやすいのが特徴です。ただし、大雨のときは水が入りやすいため、靴の中が濡れる可能性が高くなります。
アウトドアにおすすめの長靴5選
アウトドアで人気の快適性を備えた長靴を順に5つ紹介します。アウトドア初心者から雨に慣れた人までが使っている長靴です。
日本野鳥の会「バードウォッチング長靴」
ロング丈でふくらはぎ全体をカバーし、濡れを防ぎながらアウトドアを楽しめます。履き口が絞れるので、雨の侵入も防ぎます。
動きやすさを重視した作りで、足首にフィットさせているのも特徴です。ぬかるんだ地面でも動きやすいですが、脱ぎ履きがしにくくなるので、いつもより1サイズ大きいものを選びましょう。
小さく折りたためるため、かさばりにくく持ち運びに便利です。
日本野鳥の会
バードウォッチング長靴
サイズ:SS(23cm)、S(24cm)、M(25cm)、L(26cm)、LL(27cm)、3L(28cm)、4L(29cm)
- 公式:商品ページ
ウェットランド「PKレインブーツ」
高品質の天然ゴムで作られており、軽量ながら耐久性があります。泥が詰まりにくい靴底で、ぬかるみでも動きやすいのがおすすめポイントです。
履き口を絞れるので強い雨でも水が入りにくく、靴の中が濡れるのを防げます。折りたためば付属の袋に入れられるので、持ち運びたいときにも便利です。
- 公式:商品ページ
エクストラフ「22172Gレインブーツ」
天然ゴムでできており、柔らかく軽量なのが特徴です。断熱パッケージが施され、-20度Cといった極寒の場所でも足を暖かく保ちます。
エクストラフは漁師向けに始まった長靴ブランドで、そのカバー力は世界で証明済みです。アラスカの漁師にも愛されている寒さと濡れに強いレインブーツとなっています。
アウトドアで濡れたくない人には必須の長靴といえるでしょう。
- Amazon:商品ページ
エーグル「パークル ラバーブーツ」
160年を超えて愛されるラバーブーツメーカー・エーグルの長靴です。
靴底で衝撃を吸収するため、長時間動いても足が疲れにくいアウトドア用の長靴で、素材は耐久性のある天然ゴムになっています。
シンプルなのにおしゃれなのがポイントです。見た目にこだわりながら機能性のある長靴を履きたい人にぴったりです。
コロンビア「ラディ リーフ」
防水性をしっかり備えながら軽量な作りになっているアウトドア用長靴です。折りたたむこともでき、収納しやすくなっています。
また、立ち上げたときは自立する硬さも持っているのも特徴です。履き口をギュッと閉めれば雨が入るのも防げます。
うしろのロゴには反射材になっているので、暗い場所での作業にも使えます。
- Amazon:商品ページ
女性におすすめのアウトドア用長靴3選
「作業用だけではもったいない!」おしゃれをしながらアウトドアを楽しみたい女性におすすめの長靴を紹介します。
L.L.Bean「ウィメンズ エル・エル・ビーン・ブーツ」
創業100年以上の実績を持つアウトドアブランド・L.L.Beanの長靴です。
雨や雪をはじき、濡れをガードします。履き口にはパッドが入っているため、かかとや足首に優しい作りになっています。
いわゆる長靴とは異なるデザイン性の高さも特徴です。高さ約15cmのショート丈なので脱ぎ履きの負担も少ないでしょう。
- 商品名:L.L.Bean ウィメンズ エル・エル・ビーン・ブーツ
- 公式:商品ページ
エーグル「SMILEY ラバーブーツ」
耐久性のある天然ゴムでできた長靴です。
スマイリーの誕生50周年を記念して作られた特別コラボアイテムで、見ているだけでテンションの上がるデザインは、雨の日の落ち込んだ気分を明るくしてくれることでしょう。
キッズ用もあるので、親子でオソロコーデを楽しむこともできます。
- 商品名:エーグル SMILEY ラバーブーツ
- 公式:商品ページ
ハンター「オリジナル トール レインブーツ」
70年以上前からハンターを代表する長靴となっているシリーズで、アウトドア好きから長く愛用されてきたレインブーツです。
防水力をしっかりと備えるだけでなく、アウトドア以外の通勤やプライベートでも使いやすいデザインです。カラーも豊富なので、好みの色が見つかるでしょう。
- 公式:商品ページ
キッズにおすすめのアウトドア用長靴3選
子ども用の長靴を用意するときは、プライベートや通学にも使いやすいレインブーツを選ぶのがおすすめです。普段から履き慣れたものであれば、アウトドアシーンでも安心です。
子どもは大人よりも動き回ることが多いため、軽量タイプの長靴を選ぶと疲れにくくなります。サイズは、1~2cm大きいものを選んでおくと動きやすくなります。大きくて歩きづらいときは、靴下や中敷きで調節するのがおすすめです。
モンベル「レインブーツ Kid’s」
シンプルで軽量なレインブーツです。独自製法により、濡れた地面でも滑りにくくなっています。ショート丈で着脱しやすいため、通学・通園など子どもが1人で脱いだり履いたりするときもスムーズです。
16~23cmまであるので、きょうだいでおそろいにしたり、気に入ったらサイズアップしたりと長く使えるでしょう。
- 商品名:モンベル レインブーツ Kid’s
- 公式:商品ページ
エーグル「フレンチローリー ラバーブーツ」
柔軟性のある天然ゴムを使っているので、雨の日も動き回りたい子どもにぴったりの長靴です。キャンプはもちろん、通学・通園にもぴったりとなっています。
おしゃれな大人が履くブーツのようなデザインなので、足元のおしゃれを楽しみたい子どもにぴったりです。
- 商品名:エーグル フレンチローリー ラバーブーツ
- 公式:商品ページ
コールマン「キッズ レインブーツ 長靴 913317」
履き口にベルトが付いたおしゃれな長靴です。デザインにこだわるだけでなく、軽量で滑りにくいなど子どもの安全面もしっかり考慮されています。
カラーが豊富で、ピンク・ラベンダー・ネイビー・モスグリーンなど9色から子どもの好きな色が選べます。
履き口のうしろには反射材が付いているので、暗い時間に歩くときも安心です。
- Amazon:商品ページ
まとめ
アウトドアで履く長靴は、濡れにくさと動きやすさを兼ね備えたレインブーツを選ぶことが大切です。
濡れたくない人はロング丈、動きやすさがほしい人はショート丈、ロングとショートを良いとこどりしたい人はミディアム丈と使う場面で変えるのもおすすめです。
好みの長靴が見つかれば、雨の日が待ち遠しく感じるかもしれません。雨の日でも快適にアウトドアを楽しめる長靴を選びましょう。