鹿児島の海よりお届けします!「クマノミ、パパの子育て物語」 | 海・川・カヌー・釣り 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.07.23 射手園 芽

    暑い日が続き、空を見上げると入道雲が高く上がります。

    今年も夏がやってきました。

    青い空に白い入道雲、夏だな〜と感じる瞬間です。

    日差しが強く水温も上がるこの時期は、海中生物たちの繁殖が活発になります。

    私も早朝から夜まで海中生物の繁殖行動を観察することが多くなります。

    今回、鹿児島県南さつま市にてクマノミのハッチアウト(卵の孵化)に立ち合う事ができたので、その時の話をお送りします。

    夕方の海は涼しい風が心地よく、西の空が美しく焼けています。

    クマノミの産卵は昼間、ハッチアウトは日没後に見られます。

    写真中央の黒丸く広がっている部分がクマノミの卵です。

    潜ると水深8mの岩の隙間に、卵をお世話するクマノミのオスを見つけました。

    通常はオスとメスのペアで産卵、ハッチアウトの手伝いを行なうのですが、このオスにはメスの姿が見当たりませんでした。

    ハッチアウト前の卵を見守るクマノミのパパです。

    パパ「さぁ、みんな、今夜無事に生まれてくるんだぞ~」

    卵のハッチアウトは産卵後の平均水温×日を合計した積算温度でだいたいの日程が分かります。

    ※ 例 平均水温27度C×8=200度C以上。

    孵化寸前のクマノミの卵です。キラキラしています。

    卵をよく見てみると、子供たちの小さな目が沢山あります。

    子供たち「もう少しで大海原へ旅立つぞー!わくわく」

    卵の上にきたイソギンチャクを噛もうとしています。

    クマノミは口やヒレで卵についた付着物やゴミを掃除したり、ハッチアウトをうながします。

    刺胞毒を持つイソギンチャクが子供たちに当たりそうです。

    パパ「おっと、危ないじゃないか!」

    イソギンチャクの触手には刺胞毒という毒針があります。

    クマノミはイソギンチャクを住処にしていますが、クマノミは特別な粘液が体を覆っているので、共生ができるのです。

    ですが、生まれたばかりの子供たちはその粘液は少ない為、当たると死んでしまう可能性もあります。

    イソギンチャクを噛んで刺激させ、縮ませます。

    パパ「子供たちに当たると危ない、噛んで縮めなきゃ!」

    写真左下、沢山の卵から1匹、上に飛び出ているのが分かります。

    すると、1匹卵から飛び出してきました。ハッチアウトの始まりです。

    元気に飛び出てハッチアウトする子供たちです。

    子供「お父さん、ありがとう、生まれたよ~」

    すると、子供たちは勢いよく卵から出てきました。

    子供「パパ、今まで育ててくれてありがとう~!」

    クマノミはイソギンチャクに包まれて寝ます。

    無事ハッチアウトが終わり、イソギンチャクに包まれてリラックスするパパです。

    パパ「子供たちが無事に成長できますように。おやすみなさい」

    ~陸編。今回の1枚~

    夏の海で生物が活発になる頃、陸では夏の風物詩、ひまわり畑が見頃を迎えます。

    鹿児島県指宿市にて、ひまわり畑と開聞岳(20217月撮影)

    撮影協力: ダイビングショップSB

    私が書きました!
    自然・水中フォトグラファー
    射手園 芽 (イテゾノ メイ)
    鹿児島県南九州市出身。 鹿児島市「ダイビングショップSB」の現スタッフ。 地元、鹿児島を拠点に海中の魅力を日々発信中。 休日は身近な自然写真の撮影活動。 南国鹿児島に住みながら夏はエアコンなし扇風機のみ、冬は暖炉とこたつで生活するアウトドア好き。

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