メンテにおすすめ。走りが激変する自転車チェーンの潤滑剤3選 | 自転車・MTB 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

メンテにおすすめ。走りが激変する自転車チェーンの潤滑剤3選

2022.06.28

スポーツ自転車のチェーンにフォーカスした写真

誰にでも簡単にできるのに効果は絶大。そんなチェーンメンテナンスの裏技を紹介しよう。

約200円の激安シリコンオイルとは次元の違う高性能潤滑剤とは?

自転車のチェーンメンテナンスを甘くみていた。じつは、これまでチェーンのオイル充填といえば、ホームセンターで200円程度で売っているシリコンスプレーで済ませていた。簡単に拭き掃除をして、シャーっとスプレーして、余分な油分を拭き取ればOK。手軽なわりにチェーンの動きが良くなる効果が得られていたので満足していた。しかし、早ければ1日走っただけで、スルスルとチェーンが滑らかに動く感覚がなくなり、その気持ちよさを復元するため、頻繁にメンテを繰り返していた。

シリコンスプレー

シリコンスプレーは、プラスチックを溶かさないので、チェーンのみならずブレーキや変速系のワイヤーのメンテナンスにも使える便利品。価格の安さが最大の魅力。

しかし、こちらの記事で紹介されていたチェーンオイルを半信半疑で試してみてビックリ。まるで滑らかさが違うのだ。しかも、その快適な滑らかさが長~く持続する。乗り方、頻度にもよるが、ご近所散策程度の用途なら、1か月以上は快適性が軽く持つ。

振り返ると、以前はシリコンスプレーではなく、自転車用のチェーンオイルを使っていた時期もあった。しかし、どの製品も、そこまでの効果を実感できなかったため、安価なシリコンスプレーに切り替えた。ところが、今回、久しぶりにチェーン潤滑剤を試してみて最新製品の進化っぷりに大いに驚かされた。そこで、ほかの製品の性能も試してみたくなり、気になるものを取り寄せてみた。

今回試した、3種類の自転車チェーン用潤滑剤

今回試した3種類の自転車チェーン用潤滑剤。

1.洗浄と注油を一度でできる便利な高性能オイル

デ・ラ・トレイル・スタートアップキット

デ・ラ・トレイル・スタートアップキットには、トリートメントオイル50ml、洗浄器、ペーパーウエス、ビニール手袋がセットされている。

ライドオアシス/デ・ラ・トレイル・スタートアップキット 3,300円

まずは前述した商品から。
強固かつ微細なカーボンナノチューブ(CNT)を配合したチェーンオイル。100万分の1mmの微細な炭素チューブがオイルに混入されていて、その粒子が、チェーンの隙間に入り、ベアリングのような役割を果たすことで、滑らかな動きを持続する。

必要なものがセットになったスタートアップキットを使えば、オイル洗浄も簡単だ。

洗浄機にオイルを入れる

洗浄機にオイルを入れる。1回で20~25mlが目安。

洗浄機をチェーンにあてる

洗浄機をチェーンにあてる。

洗浄機の蓋を閉め、ハンドルを取り付ける。ペダルを逆回転させ、20回程度まわす

洗浄機の蓋を閉め、ハンドルを取り付ける。ペダルを持ちクランクを反時計回りに20回程度まわす。

付属のペーパーウェスで余分なオイルを拭き取る

付属のペーパーウェスで余分なオイルを拭き取る。

一度のメンテで、チェーンはきれいになり、しかも極上のペダリングが長く持続する満足度の高い性能だ。

先日、友人から頼まれ、長らく雨ざらしにされていた自転車にこの製品を使ってメンテをしてみた。サビサビのチェーンは、ペダルを回すとギシギシと音を発し、ほぼ動かせなかった。しかし、デ・ラ・トレイルで洗浄するとチェーンが見事に蘇った。見た目のサビこそ除去できなかったが、まるで新車のようにスルスルと回る。チェーンがいつ切れてもおかしくない状態だったので、即、自転車店に持ち込むよう促したが、その走りに相当気を良くしてくれた。

問い合わせ:フカヤ https://fukaya-nagoya.co.jp/

2.ベタつかないからホコリにも強いドライタイプの潤滑剤

スプレータイプの潤滑剤、デ・ラ・ドライ

スプレータイプの潤滑剤。デ・ラ・ドライの容量は100ml。

ライドオアシス/デ・ラ・ドライ 3,740円

デ・ラ・トレイルの進化版として、2022年4月に登場したドライタイプの潤滑スプレー。主成分であるCNTを、オイルではなくアルコールに配合。チェーンに塗布したときは、アルコールの影響で目に見える被膜ができるが、少し経つとアルコールは蒸発して、指で触ってもベタベタとしない。

こちらの商品は、チェーンにシューっと塗布したあとに汚れが浮き上がるので、それをタオルなどで拭き取れば、簡単に汚れ落としと塗布が完了する。ベタつかないドライタイプなので、走行中にオイルがホイールに飛び散ったり、パンツの裾を汚す心配もない。また、乾いたオフロードを走る際にも、砂埃などがつきにくいので良好な走行性能を持続できる。

ウエスをチェーン後方に置いてから吹きかけた

スプレーしたときに飛び散らないよう、念のためウエスをチェーン後方に置いてから吹きかけた。チェーンの隙間に溜まっていた汚れが流れ出て、きれいになったことを実感できる。

デ・ラ・トレイル同様に、満足度の高い潤滑性能を発揮してくれた。あくまでも個人の感想ではあるが、耐久性については、オイルタイプの方が長持ちするような感覚を受けた。

しばらくするとアルコール分が飛び、チェーン表面がサラサラになる

スプレー後、しばらくするとアルコール分が飛び、チェーン表面がサラサラになる。

問い合わせ:フカヤ https://fukaya-nagoya.co.jp/

3.被膜を作り金属同士の摩擦を和らげる魔法のオイル

ロングライドなどに向くというタクリーノのチェーンオイル

ロングライドなどに向くというタクリーノのチェーンオイル。容量70ml。

タクリーノ/チェーン・オイル・マホウ極圧50% 1,760円

極圧添加剤という金属の表面に強い皮膜をつくる物質を配合したチェーンオイル。使い方は、市販のクリーナーなどで洗浄したチェーンに、普通のオイルと同様に充填し、軽く拭くだけ。

下準備として、市販のクリーナーで汚れと脂分を除去しておく

下準備として、市販のパーツクリーナーを使って汚れと油分を除去しておく。

汚れがひどい場合には、歯ブラシなどでこするといい

汚れがひどい場合には、歯ブラシなどでこするといい。汚れを拭き取れば準備完了。

チェーンオイルを塗布し、余分なオイルは拭き取っておく

チェーンオイルを塗布し、余分なオイルは拭き取っておく。これで完了。

チェーンとスプロケットの間に、被膜が作られた感覚が、ペダルを通して伝わってくる。ただ滑らかなのではなく、しっとりとした極上の乗り心地になる。塗布する前には、変速するたびに、チェーンとスプロケットに微細な異音と振動があった。しかし、これを塗布すると、一発で解消。まるでチェーンとスプロケットの間に、サスペンションが入ったような心地よさだった。しかも、価格が手ごろなところもいい。

メーカーの方によれば、ほかに極圧添加剤の混入量が5%の製品もあり、そちらはパワーロスを極限まで削減したもので、レースシーンや低温下で威力を発揮するとのこと。

問い合わせ:IBS タクリーノプロダクツ事業部 http://www.tacurino-products.com/

梅雨時の乗れない日は絶好のメンテナンスデー

自転車整備のなかでも、誰もができるほど難易度の低いチェーンのメンテナンス。梅雨の長雨でライドできない休日に、最新のアイテムを使って楽々メンテ。サイクリングや通勤をもっと快適に楽しもう。

私が書きました!
フリーランスライター
山本修二
1963年東京生まれ。ユルく楽しむサイクリングが得意なライターとして、本誌を中心に25年以上東京で活動。2015年に名古屋へ移住。アウトドア遊びのパラダイスからディープな情報をお届けします。競わないスポーツ自転車の選び方や、自転車キャンプの楽しみ方などをまとめた著書『スポーツ自転車でいまこそ走ろう!』(技術評論社)も、好評発売中! http://yamabon.jp
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