アウトドア達人の愛車拝見! MTBもトレーラーも積む! 森を見守る軽4WDサイクリスト
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    2021.01.22

    アウトドア達人の愛車拝見! MTBもトレーラーも積む! 森を見守る軽4WDサイクリスト

    MTBもトレーラーも積む! 森を見守る軽4WDサイクリスト

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    三菱/パジェロミニVR 2010年式

    ターボエンジン搭載の最終型。4WDは、ハイ/ローの切り替えができる。林道はもちろん、雪道でも安心のスペックだ。コイルスプリング式のリアサスペンションを搭載しているので、乗り心地も良い。

    サイクリスト 西村久美子さん

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    森で自転車楽しいよ~。

    北海道札幌市在住。MTBとファットバイクで、一年中ライドを楽しむ。休日は、森林ボランティア活動にハマっている。

     

    「とっても素敵な山道を作るフリーランスの木こりがいる」

    行きつけの自転車ショップの常連さんから、そんな情報を聞き付けた西村さんは、愛車パジェロミニにMTBを積んで、その森へ出かけた。

    「原生林を守るために、間伐をして、道を作る〝木こり〟の仲間たち。彼らが作った作業道をMTBで走ったら、ほんと気持ちいいんです。目がうれしくて。その道は自然なカーブがあって、適度に光が差し込んで。森が生き生きしているんです」

    その森、その道に魅せられた西村さんは、自転車仲間とともに、森林整備のボランティアに加わった。

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    「途中の道はもちろん未舗装路です。雨のあとはぬかるみもあるし、狭い場所もあります。そんな場所を走るたびに、このクルマで良かったと思うんです」

    西村さんのパジェロミニは、実は2台目。ジムニーと迷ったあげく、最初の1台は、お試しのつもりで中古を購入。9年間で12万km以上乗り込んだ。

    「自転車とキャンプ道具をしっかり積めて、悪路でも舗装路でも乗り心地が良かったんです。長距離を走ることが多いので、楽に走れることが一番でした」

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    冬は、ファットバイクを積んで300km近く離れた釧路まで、雪上ライドに行ったこともあるという。マイナス20度Cに迫る日にパジェロミニで車中泊をしたという武勇伝も。

    「8年前、パジェロミニの生産が終わると聞いて、慌てて買ったのが2台目です。このサイズ、この走り、この使い勝手が、私にとって丁度いいんです」

    隅々まで知り尽くした愛車の室内には、隙間まで効率良く遊び道具が積み込まれていた。驚くことに、MTBだけではなく折りたたみトレーラーまで。

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    「自動車で行けるところまで行ったら、その先はMTBで。私にとって自動車は森へ行く手段。森の中では、鳥や風の音や空気を感じるために、MTBで走るんです。気持ちいいですよ」

    西村さんと愛車たちが、森の一部のように馴染んで見えた。

     

    自転車+トレーラー+キャンプ道具を運ぶ

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    森林ボランティアの際に使うMTBとトレーラーのほか、この日はキャンプ道具も満載。「ひとりで遊ぶには十分な積載力です」と西村さん。

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    自転車のハンドルがガラスにあたって割れたり、走行中にガタガタと気になる音がしないよう、ハンドルカバーを自作した。

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    助手席は一番前に出して、さらに背もたれを前に倒す。こうしておけば、自転車の前輪をはずすだけで、車内に積み込めるそうだ。

    ステッカーチューンで気分をアゲる

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    「イベントや仲間にいただいた思い出のステッカーをベタベタ。これだけで愛着が増すんです」。

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    一番のお気に入りは「BIKE AND BEER」。

    軽4WDだから森の道も安心

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    「4WDは、冬でも安心だし、ぬかるみや轍も気になりません」と西村さん。

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    森を守るために道を作り間伐をし、自ら誇りをもって「木こり」と呼ぶ人たちと、この日も森で汗をかく。

     

    たためる道具が車載のポイント

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    「落ち葉を集める道具を自転車で運ぶために、折りたためるトレーラーを買いました」と手際よく、トレーラーを組み立てる。

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    空間を有効活用するフックは100均で購入した。

     

    山で遊ぶ安心の常備品

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    テント泊、車中泊で使用する寝心地のいいサーマレストのマット。

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    値段とコンパクトさで選んだモンベルのシュラフを愛用。

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    いつでもキャンプできるように、ハンモックテントも積んでいる。

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    非常用も兼ね、1〜2日間は過ごせる食料品や熱源を箱に入れて常備。

     

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    今日も森に行ってきたよ~

    西村さんが通う札幌市の「サムズバイク」。クリエーターの情報交換の場になっていて、森林ボランティア活動もここから動きだした。

     

    長く愛せるクルマの3箇条

    1 必要な遊び道具をきっちり積める

    2 自分の生活に合ったサイズと走破性

    3 長距離を走っても疲れにくい乗り心地

     

    ※構成/山本修二 撮影/野原 肇 協力/高木義人、out woods、SAM’S BIKE

    (BE-PAL 2020年12月号より)

     

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