大分県の名峰「由布岳」。富士山の形を思わせる頂から大パノラマを楽しむ!
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    2020.08.24

    大分県の名峰「由布岳」。富士山の形を思わせる頂から大パノラマを楽しむ!

    私が書きました!
    日本山岳協会認定登山ガイド
    河野綾子
    登山ガイド/山のことライター。福岡県出身。2019年秋にくじゅう連山の麓、九重町に移住。九重町地域おこし協力隊として活動し、くじゅう連山、九重町の情報を「九重町飯田 地域おこし協力隊」(Facebook)で発信中。楽しく学びながらをモットーに、山のガイドや、九州の山雑誌「のぼろ」に執筆中。 

    正面登山口からどっしりとした山頂を眺めることができる由布岳。登る前からワクワクする!

    由布岳ってどんな山?

    全国的にも温泉、観光地として人気のある大分県由布市に位置する由布岳。由布市街地から見えるその姿はどっしりとして美しく、別名”豊後富士”とも言われる。由布岳は耳双峰(東峰、西峰)であり、どこから見ても目立つ美しい頂に一度は立ってみたくなるはずだ。

    ルートはいくつかあるが、一番人気の「正面登山口コース」を歩き、初級者の方にもオススメの東峰へ登るコースを紹介しよう(西峰へは鎖場があり、熟練者コースとなる)。とは言っても、東峰へも岩場歩きとなるから、慎重に登ることが必要だ。

    森の中は木陰で涼しい。鳥の声に耳を傾けていると、たまに鹿が姿を現すことも。

    夏は暑いので、日の出とともに出発が気持ち良い!

    一年中人気のある由布岳。夏は、麓から見ると緑が濃く美しい。トイレ完備の駐車場からは、隣の鶴見岳も見える。

    それでは、正面登山口から出発しよう。スタート地点から、由布岳の美しい姿に見惚れてしまう。まずは、開けた草原を10分ほど歩き、林道へ入り、日向岳への分岐まで進もう。森へ入ると木陰となり、濃い緑と朝の涼しい森を楽しみながら歩くことができる。

    合野越でベンチに座って一息入れよう。今から急な登りの始まりだ。

    合野越で、一本立てる

    森の中をしばらく歩くと開けた合野越に着く。飯盛ヶ城、西登山口へ続く分岐でもある。ベンチもあるから、ついゆっくりしたくなる場所だ。地図を広げてこれからのルートを確認すると、急な登りがここから始まるのが分かるだろう。さあ、栄養も補給したらいざ出発!

    ジグザグがずっと続き、何度折り返すかを数えたくなるほどだ。じわじわと高度を上げていくと、眼下の景色が見えてくる。由布市街、飯盛ヶ城や九重連山の眺めが楽しめる。足元を見れば、花も楽しめる。

    東峰、西峰への分岐のマタエ。ここからはゴツゴツした岩場へと変わる。

    山頂直下の鞍部「マタエ」からはゴツゴツとした岩場に一変

    ジグザグの道を頑張って上ると、西峰と東峰の分岐「マタエ」に到着。景色は一変しゴツゴツとした岩場が姿を現し、火山の山だと改めて感じる。今回は、東峰へ挑戦しよう。西峰へは、岩場を鎖を補助によじ登る障子戸があり難易度が高い。もちろん東峰へも岩場を登っていくので、三点支持で一歩一歩注意しながら登る。山頂へ近づくにつれ展望も良くなる。

    東峰の山頂に到着。360度の大パノラマの景色がご褒美だ

    山頂では大パノラマが楽しめる

    ゴツゴツした岩場を慎重に上ると、展望が360°楽しめる山頂へ到着する。もう一峰の西峰、鶴見岳、別府湾、九重連山など展望抜群。山頂はあまり広くはないので、少し戻った開けた場所でゆっくりとランチを堪能しよう。休日はたくさんの人で賑わうから譲り合って。由布岳をぐるりと周れるお鉢、続く西峰をたどるといつかお鉢コースへ行ってみたいと思うかもしれない。熟練者向けなので登山技術を磨いて挑戦しよう。

    下山も景色を楽しみながら。飯盛ヶ城、由布市街が眼下に見える。

    往路を戻ろう

    ゆっくりランチを楽しんだら、落石しないよう注意しながらマタエへ降り、往路を戻る。こんなに急だったっけ、こんなにジグザグだったかなと思うほどのルートを登ってきたことに気づくだろう。登山口について、草原を歩きながら振り返れば、由布岳が「またおいで!」と手を振ってくれているように見え、あのてっぺんに立ったんだと嬉しくなるだろう。今回もお疲れ様でした!

    参考コースタイム 

    由布岳正面登山口(40分)→合野越(70分)→マタエ(20分)→西峰(15分)→マタエ(50分)→合野越(30分)→由布岳正面登山口(3時間45分休憩なし)

    プラスで楽しむ!

    由布岳温泉

    温泉からはさっき登ったばかりの雄大な由布岳の姿を見ることができ、登山の余韻に浸れる。

    住所:大分県由布市湯布院町川上2426-3
    休館:なし
    時間:9:30〜18:00まで受付(18:30クローズ)
    料金:500円
    電話:0977-84-2453

    道の駅「ゆふいん」

    大分自動車道の湯布院ICのすぐそば。大分名物のお土産、新鮮な野菜、お食事処「岳庵」もある。ソフトクリームもオススメ。

    住所:大分県由布市湯布院町川北899-76
    休館:なし
    時間:9:00~18:00(4月~10)
       9:00~17:30(11
    月~3)
    電話:0977-84-5551

    アクセス情報

    公共交通機関 

    J R久大本線由布院駅(バス)由布岳登山口 

    問い合わせ:亀の井バス Tel:0977~23-0141

    大分自動車道 由布院I C下車。九州横断道路(やまなみハイウェイ)で由布岳登山口へ。

    登山口 無料駐車場約30台 有料駐車場(500円)約70台 

    登山ウェアや持ち物について

    夏は陽が高く登ると暑くなるため、なるべく早いスタートで登るのが気持ちが良い。帽子、グローブ、サングラスなどでUVカット、水を多めに持参し熱中症対策を。時折拭く風がとても気持ちが良い。冷たい飲み物、食べ物を持っていくとクールダウンできる。

    由布岳データ

    山頂所在地:大分県
    山域:由布市
    標高:由布岳東峰(1580M
    コースの距離:約7キロ
    コース:由布岳正面登山口(40分)→合野越(70分)→マタエ(20分)→西峰(15分)→マタエ(50分)→合野越(30分)由布岳正面登山口(3時間45分休憩なし)

    <問い合わせ>
    由布市役所湯布院庁舎 0977843111

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