来場者数からもわかるように、クルマ好きには知られる年始の特大イベントは初日から多くの人が訪れ、例年以上に熱気に包まれていたのが印象的。また、欧米やアジアをはじめとした海外からの来場者が多く観光のひとつとしてもこのショーが注目されていることが伺えます。
ここ数年、カーライフについても走行性能だけでなく、快適性能、積載性能生といったQOL的な要素においても多様化が進んでおり、チューニングカーやドレスアップカーだけでなく、キャンピングカーや車中泊カーなどもこうしたニーズに応じてさまざまな車両が展示されてきています。そこで、今回は会場に展示された数多くのクルマの中でも、自動車メーカーが提案する「外遊びのクルマ」をピックアップして紹介しようと思います。
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カスタムカーの祭典「東京オートサロン2026」 注目の車両を大紹介!【自動車メーカー編】
アジア最大級を誇るカスタムカーの祭典は今年も大にぎわい

三菱自動車はデリカ兄弟で会場を沸かす

まずは三菱自動車から。今年のブーステーマは「デリカ祭り〜遊び心を解き放て〜」。会場には昨年10月にモデルチェンジをしたばかりのデリカミニや今年1月9日にマイナーチェンジして発売開始されたデリカD:5がズラリ。
両車をベースに製作された「ULTIMATE GEAR(アルティメット・ギア)」は、ラプター塗装が施され、マットでザラリとした質感に加え、フロントにグリルガード、ルーフにはワークライトも装備されるなど、細部までカスタムが施されています。参考出品車ですが、ぜひとも市販化してほしいモデルです。






そして、キャンピングカービルダーである「ダイレクトカーズ」とご存知「ロゴス」がコラボした1台「デリカD:5 ACTIVE CAMPERロゴスエディション」は、右側のセカンドシートとサードシートに単座のキャンピングカー専用シートを搭載した4人乗り仕様。セカンドシートを反転させてサードシートと対面のリビングができようになっており、左側は常設のベッドを配置しており、リビングをベッド展開することで大人2人が就寝可能。
インテリアはウッドテイストでまとめられた落ち着いた空間で、300AhリチウムイオンサブバッテリーやDC12V車載クーラーも標準装備。価格は798万円〜で今年の12月24日までの販売となっています。




もう1台の注目モデルが「デリカミニ ACTIVE CAMPER」。西尾張三菱自動車のグループ会社であるMDF Equipmentが製作に携わったこのモデルの最大の見どころがポップアップルーフを搭載しているところ。既にデリカD:5のほうでも「D:POP」というポップアップルーフ搭載モデルを販売している同社だけあり、完成度は抜群。ルーフ内での就寝に加えて、フロアのほうにはCRAFT AOIが現在開発中のラゲッジウッドフロアを搭載。フロア下収納が出来ることに加え、フロア上の空間でくつろげるようになっています。



エクストレイルで車中泊ができる!

日産ブースでは1月7日に発表・発売されたばかりの「エクストレイル ROCK CREEK マルチベッド」をベースにした「X-TRAIL ROCK CREEK MULTIBED WILDPLAY」を展示。「ニスモ」や「オーテック」といったブランドで日産車の走る楽しさを提供する日産モータースポーツ&カスタマイズが手がけたこの車両はもちろん日産ディーラーで購入が可能。
装備についてはエクステリアで3スロットシルバーが付いたフロントグリルに加え、フロントバンパーやブラックのルーフレール、19インチアルミホイールなどでワイルドな雰囲気。さらにROCK CREEKベーシックプラス、OUTDOOR パッケージ、SOTOASOBI パッケージ、ルーフキャリア パッケージといったオプションパッケージもフル装備しており、エクストレイルのギア感がされにアップされています。


ダイハツは「はたらくクルマ」に注目
ダイハツブースでの注目車両は2台。まずは「ハイゼット トラック パネルバン EXTEND 3」。荷室拡張機能を搭載し、荷室上部を後方へスライドさせることが可能。荷室前方部分にはテント生地で覆われており、スライドさせた荷室上部部分には内壁に収納されているフロアをセットすることで、荷室長の延長が可能。また荷室下にはポールで固定できるようになっており、フロア下も不安なく荷室内でくつろいだり就寝が可能。




そして、もう1台がハイゼットトラックジャンボをベースにカスタマイズされた「スタークライマー」。この車両は、ターボエンジン、4インチリフトアップ、16インチ大径タイヤにより、駆動力と登坂力が向上。さらに、着脱可能なオリジナルロールバーが搭載されており、果樹園などで見かけるような農作業や山の斜面の木材伐採作業といった現場で効率よく使うことができるようになっています。さらに、荷台に積まれているスロープに加え、荷箱のほうにはキャラピラーが備わっており、箱内にはショベルやバール、発電機などが収納でき、車両が入りにくい災害現場などで荷台への積み降ろしが行えるよう設計されています。




はたらくクルマととしてはもちろん、遊びや防災など、アイデア次第で多彩な使い方ができることを展示車両でアピールしていました。
スズキはワイルドかつスタイリッシュなモデルを多数展示
スズキのブーステーマは「Life with Adventure」。昨年10月に発売されたばかりの新型「XBEE(クロスビー)」をベースにした「XBEE Nature Photographer」は「日常を彩り、感性を運ぶ。山へ、街へ、カメラと歩む上質な一台。」がコンセプト。マットなミスティックブルーのボディカラーに、等高線を描いたラッピングが個性的。さらに、フロントバンパーやグリル、サイドスカートまわりもマットブラックにすることでアウトドア感を高めつつ、ルーフ一体形のルーフキャリアやテールレンズガード、リアラダーも搭載。


「SUPER CARRY WORK & PLAY PRO」は1月23日よりマイナーチェンジモデルが発売になるスーパーキャリイがベース。「平日はプロの相棒、週末は遊びの主役。仕事もレジャーも、カッコよくこなす。」をテーマに、大型キャリアや背面拡張棚など、 ハードカーゴ製の多彩なギアを装備し、荷台の活用法を提案。さらに、サイドオーニングも搭載し遊びの拠点としの優位性も展示。ほかにもサイド&リアガードなどにより機能と見た目を両立していました。


外遊びが好きなファミリーが週末にストライダーレースに参加するシーンを想定して作られた「EVERY WAGON WANPAKU RIDER」は、純正とは異なる大型のグリルで精悍な顔つき。さらにルーフ全体を覆うルーフキャリアが特徴的で、サイドオーニングやワークライトも装備。キャピングカーのベース車としても人気のベース車両だけに室内の広さはお墨付き。親子で外遊びをする際も広い空間で休憩もできるようになっています。


キャンピングカー専用シャシーに新型「ワイドキャブロング」を追加したいすゞ

いすゞブースでは既にキャンピングカー専用シャシーである「Be-cam(ビーカム)」のフラッグシップモデルとなるワイドキャブロング版を追加。さらに、そんなシャシーをベースに日本特殊ボディーが製造した新型キャンピングカー「GeoRoam(ジオ・ローム)」も会場で初披露されました。
このモデルは全長6720×全幅2200×2950mmとビッグサイズで運転するには準中型以上の運転免許が必要になります。それでも多くの輸入キャブコンよりも全幅を抑えた2200mmの全幅により運転時のストレスも軽減されたデザインを採用。室内は余裕あるボディサイズの恩恵により、リビングやキッチンなどすべてが開放的。ベース車のワイドキャブ専用標準装備であるセンターデフ式フルタイム4WDによる走破性や走安性の高さも加わり、ハイエンドモデルらしい魅力的な1台で価格は2178万円。




普通自動車免許で運転できる小型トラック「エルフミオ」をベースにした「ELFmio CROSS STYLE CONCEPT」は、エクステリアではバンパーガーニッシュやフェンダーパネル、春頃発売予定のフロントガードなどでスタイルアップ。さらに実用面においてもハードカーゴと共同企画したリアガードやルーフラック、ユーティリティパネルなどに加え、可動式のワークキャリアは後端のキャリアの位置を動かすことで長尺物の積載も可能にしています。はたらくクルマとして充分その能力を発揮できるパーツに加え、スタイリッシュさも兼ね揃えたパーツ群は既に純正アクセサリーとして販売されています。



外遊びのクルマ=SUVやワンボックスという定番に加え、最近はトラック系も注目されるようになってきた昨今。自動車メーカーのカスタマイズを見てもこうした流れが感じられるショーでした。次回は注目のカスタムメーカーやキャンピングカービルダーの展示車両を紹介していきます。








