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雑草ドライフラワーに流木を組み合わせると世界が広がる
雑草も海岸に流れ着く流木も、手をかけなければゴミ扱いですが、ゴミにしてしまうのはもったいないです。ちょっとだけ手間をかければ、素敵な飾りになります!
なぜ雑草のドライフラワーがオススメなのか
雑草の厄介なところは、街中でも郊外でもどこでも生えてくることですが、裏返せば、どこでも集めることができる素材といえます。しかも、いくら採取しても無料なので、これを使わない手はありません。
雑草には様々な種類があるので、それらを組み合わせることでオリジナルの装飾品を作ることができます。
流木を拾いにビーチに行ってみよう!

雑草だけ飾ってもいいのですが、海に行くとたくさん拾える流木などと組み合わせれば、より面白いものが作れます。海辺には様々なものが流れて来るので、思わぬお宝と出会うことができるかもしれません。
お宝がザクザク⁉ビーチコーミングのススメ
ビーチコーミングとは?

ご存じの方も多いと思いますが、ビーチコーミングとは海岸に打ち上げられた漂着物を拾い集めたり観賞したりすることです。流木、貝殻、ガラスのかけら、ブイなどに加え、外国から流れ着いたものも少なくありません。とくに冬は人が少ないので、のんびりとビーチを歩きながら漂着物を探すにのにはうってつけ。また、貝殻を狙うならば冬~春がぴったり。海中の気温が下がり、それに対応できなかった貝が浜辺に打ち上がるのです。
宝探しのコツ


写真のように、流木が山のように集まっているところを探ると、珍しい貝殻や木の実などが見つかります。イカの骨(甲と呼ばれています)もよく落ちています。たまに、ガラスの破片や釣り針があるので、棒でゴミの山を崩すと安全です。また、厚手の手袋を用意しておくと便利です。
砂浜には様々なものが打ち上げられていて、以前、亀の遺骸を見つけたことがありました。
木の実集め

砂浜には流木以外にも様々なものが転がっているので、ぜひ木の実も探してみてください。装飾に使いやすい素材です。
クルミの他に、梅、ヒシ、松ぼっくり、ギンナンや桃の種子などを見つけることができます。たまに、正体不明の種子もありますが、それもビーチコーミングの面白さです。
インテリア向きの雑草ドライフラワーと探し方
基本的にどんな雑草でもドライフラワーとして活用できますが、ここでは身近に生えていて、使いやすい雑草をいくつか紹介していきます。
エノコログサの仲間

イネ科のエノコログサには、アキノエノコログサやキンエノコロなどの仲間が存在しますが、穂の見た目はよく似ていて、まとめて「ねこじゃらし」と呼ばれることもあります。12月頃になれば完全に枯れているので、穂を付いたまま集めればそのまま使うことができます。
穂に種子が残っていると後で落ちてしまうので、先に手で軽くこすって種子を取り除くことがコツです。茎は、長めに切って揃えておけば、後で短く調整することもできます。道路の周辺や、空き地にまとまって生えているので簡単に集まります。
セイタカアワダチソウ

冬でも黄色い花を咲かせているので、寒い時期の色どりとして貴重な存在です(夏場では厄介者ですが)。ハサミを使い、30センチくらいの長さで整えれば簡単に花束を作ることができます。
葉が多い時は、少し取り除いておくとすっきりします。セイタカアワダチソウを探す際には、空地や道端の黄色い花を目印にしてください。
クズ


クズは、フェンスなどに絡む上に草刈りをしてもすぐに再生してしまう迷惑な雑草ですが、さすがに冬になると葉が落ちてしまいます。それでも、茎はしっかりとしているので、丸めればリースの土台として使うことができます。
フェンスの近くや、河川敷などで足元をよく見ると茎を見つけることができます。後は、茎を引っ張っていけば簡単に集めることができます。クズの茎は硬いので、切り取る際には大きめのハサミか草刈り鎌があると便利です。
ユリ

写真を見て、この植物の正体が分かったでしょうか?これは、ユリの実です。ドライフラワーの素材として販売されているようですが、野外で採取することができます。
このユリの実は、海岸近くに生えていたものを集めてきたものですが、空き地や公園などで見かけることもあります。意識して探すと案外、身近な場所で見つかったりするので、散歩ついでに近所を探してみてください。
寒い時期は枯れた状態なので、そのままドライフラワーとして使うことができますが、実の中に大量の種子が入っている場合があるので、後で散らばらないように取り除いてください。
自然素材で作るインテリアのアイデア
雑草や流木をどのように使うか、ちょっとしたコツを紹介していきます。
雑草と流木の処理

集めてきた雑草に穂や果実が付いている場合は、あらかじめ種子を取り除くようにしてください。手で軽くこするか、揺すれば自然に落ちます。そうしないと、種子が部屋に散らばってしまいます。雑草は高さを揃えるだけでとてもきれいに見えるので、ハサミで整えてください。
また、海で拾ってきた流木や木の実は、砂が付いているので、水道水でよく洗って天日干ししてください。水分が残ったままだと、カビの原因になるのでよく乾燥させてください。
便利な道具


束ねた雑草を紐でまとめて壁に吊るすだけでもいいのですが、ガラス瓶があると、飾り方の幅が広がります。ガラス瓶に雑草を入れてもいいし、木の実を入れて置くこともできます。もちろん、そのふたつを組み合わせあるのもアリです。
100円ショップのガラス容器ならばすぐに手に入りますが、インターネットや古道具店でレトロなガラス容器を入手して組み合わせるのもオススメです。また、古いカゴと組み合わせるとぐっと雰囲気がよくなります。
流木との組み合わせ

拾ってきた木の実や雑草は、流木の上に乗せるだけでオブジェのようになります。写真のように、波で削られて薄くなった竹の上にクルミや貝殻、軽石などを並べるのもオススメです。
ドライフラワーの寿命を延ばすケア方法
雑草を飾る際には、直射日光を避けると1年以上もちます(多少は劣化します)。紫外線に当たると、雑草の色味が抜けてしまう上に、劣化しやすくなるので、注意してください。
ネイチャーインテリアの素材は身近にある
雑草、流木、木の実など無料で集めることのできる素材は、身近にたくさん存在します。そのままではゴミに見えるかもしれませんが、大きさを揃えたり、洗浄したり、ちょっとした手間をかけることが大事です。
集めた素材は保存しておいて、様々に組み合わせてみてください。100円ショップで売っているガラス容器や、カゴを活用すれば、装飾の幅が広がるので、ぜひ試してください!








